キッカーランキング(第1週時点)
それでは「新能力指標」、まずは「キッカーレーティング」から見ていきましょう。
順位 | 選手名 | レーティング | 挑戦回 | 成功回 |
---|---|---|---|---|
1位 | ジェイソン・イーラム (デンバー・ブロンコス) |
14.3 | 5 | 3 |
(NFL - My New Ratings & Stats)
・・・といっても、今週は「規定回数」に達しているのが1人だけなのですが。
なお、「キッカーレーティング」の「規定回数」は「1週あたり1回」ですが、
昨シーズン同様、第5週までは「4週間分」=「4回」を「規定回数」とし、
第6週以降、1週分ずつ増えていくこととします。(他の指標も同様の扱いです)
昨シーズンは、第1週時点で7人の名前が挙がっていたんですけどね。
どうやら、今シーズンの開幕週は、「フィールドゴールの少ない週」だったようで。
そんな中、イーラムは、試合残り時間0秒での劇的な逆転フィールドゴール成功があり、
最も強いインパクトを残したキッカーと言っても良いでしょう。
まあ、その前に2回失敗しているので、成績自体はあまり良くありませんけども。
せっかくの機会ですので、ここで、
ざっと「キッカーレーティング」のコンセプトなどをおさらいしておきましょうか。
http://d.hatena.ne.jp/Kiyota/20050823#p1
http://d.hatena.ne.jp/Kiyota/20050829#p3
全然関係ないですが、後者の日記の先頭のほうにある、
シカゴ・ベアーズQBカイル・オートンの「祝・スターター昇格!!」とか、
懐かしくて、涙が出てきますな。(多分、懐かしさだけではない感情が・・・)
ちなみに、一昨年のプレシーズンの話です。
それはさておき、まあ、つまりは何がやりたいのかというと、
キッカーの能力を、「成功率」「成功回数」だとか「得点」だとかだけではなく、
フィールドゴールの成功距離・失敗距離を基に算出しよう・・・という話なわけです。
これが、全ての中で1番最初に考えた指標なので、思い入れもひとしおですし、
結構、良い出来なのではないかと、自信を持っていたりもします。
上記の2つの日記のうち、後者に計算方法が載っていますが、
今週のイーラムのフィールドゴール成績に当てはめてみますと、
(ちなみに、成功:21・48・42ヤード、失敗:50・43ヤード)
成功:(21-18) + (48-18) + (42-18) = 57
失敗:(60-50) + (60-43) = 27
平均:(57-27) ÷ 5 = 6
調整:6 ÷ 42 × 100 = 14.3
このように求められているわけです。
簡単でしょう。
- 「25.0」・・・NFLにおける平均レベル
- 「30.0」・・・概ねリーグトップ10レベル
- 「35.0」・・・超一流レベル
- 「40.0」・・・歴代5位レベル
これは、値の目安です。
あくまで、「シーズンを通した値として」の目安なので、
1試合だけでどうこう言うのは尚早ですが、
(QBレーティングが、1試合で「100.0」を超えるのはよくあることなのと同様)
この表に当てはめると、イーラムの成績は、かなり悪いことになります。
失敗した距離自体は、そんなに短いわけではないですし、
成功している距離も概ね長いものなのですが、
ここでは、成功率の低さが響いている格好ですね。
まあ、まだ第1週。
ランキングも対象者が1人だけでは、なんとも言いようがないので、
来週以降、対象人数が増えてきてから、また、いろいろと見ていくことにしましょう。
以上、第1週時点の「キッカーレーティング」でした。
パンターランキング(第1週時点)
さて、続けて、「パンターパワーヤード」です。
では、ランキングを・・・といきたいところなのですが、
実は、まだ「規定回数」に達した選手が、現時点では1人もいないのでした。
なお、「パンターパワーヤード」の「規定回数」は「1週あたり2.5回」、
つまり、第5週までは「10回」ということになります。
対象者がいないから、これでおしまい・・・では何なので、
一応、現時点の上位5人を、参考までに載せておきます。
順位 | 選手名 | PPY | 回数 | 平均 | NET平均 |
---|---|---|---|---|---|
マット・マクブライアー (ダラス・カウボーイズ) |
14.0 | 2 | 54.0 | 47.5 | |
マット・ターク (ヒューストン・テキサンズ) |
12.0 | 3 | 55.0 | 48.7 | |
ジェイソン・ベイカー (カロライナ・パンサーズ) |
9.7 | 3 | 52.7 | 49.0 | |
シェイン・レクラー (オークランド・レイダーズ) |
8.3 | 3 | 49.7 | 43.7 | |
クリス・クラウ (ミネソタ・ヴァイキングス) |
7.6 | 5 | 38.0 | 37.8 |
(NFL - My New Ratings & Stats)
まだ2回しか蹴ってませんが、昨シーズンの「(ダントツ)ナンバー1パンター」、
マクブライアーは、今シーズンも好調のようですね。
なお、上記の表の「平均」「NET平均」は、あくまで参考値です。
特に「NET平均」は、合計の仕方が独自ですので、公式スタッツと異なってきます。
ご了承ください。
というか、まあ、そもそも、計算に「NET平均」は利用してないんですけどね。
http://d.hatena.ne.jp/Kiyota/20060608#p2
http://d.hatena.ne.jp/Kiyota/20060614#p1
「パンターパワーヤード」のコンセプトは、この2つの日記で。
ざっとまとめると、パンターの能力を飛距離だけではなく、
自陣奥深くからは出来る限り遠くに蹴れるか、浅い位置からは敵陣深くに落とせるかどうか、
・・・という観点で見てみよう、というものです。
今週のマクブライアーの値を、ここで計算してみますと、
自陣48ヤード地点から敵陣8ヤード地点へのパント:20 - (8 + 5) = 7
自陣30ヤード地点から敵陣6ヤード地点へのパント:64 - 43 = 21
平均:(7 + 21) ÷ 2 = 14.0
詳しくは、上記の後者の日記に書いてありますが、
自陣48ヤード地点から蹴った場合には、「敵陣8ヤード地点に落とした価値」が測られ、
自陣30ヤード地点から蹴った場合には、「飛距離64ヤードの価値」が測られています。
飛距離の平均ならタークの方が上ですが、
こういう考え方により、マクブライアーの「価値」を上と判定しているわけです。
- 4.0以上 素晴らしい
- 3.0〜3.9 なかなか良い
- 2.0〜2.9 普通
- 1.0〜1.9 良くない
- 0.0〜0.9 悪い
- マイナス 問題外
「パンターパワーヤード」の目安は、こんな感じで。
つまりは、まあ、「14.0」なんて、とんでもない値なのですが、
これも「シーズンを通した値として」の目安なので、1試合だけでは何とも言えません。
また、これは昨シーズン実際に推移を見ていて気が付いた特徴ですが、
「パンターパワーヤード」は、回数が少ないと極端な値が出やすいようですので、
この後、だんだんと、「それなり」の値に収束していくはずです。
ただ、昨シーズンのマクブライアーは、1人だけ「規格外」の値「6.4」を記録しており、
この出だしなら、今シーズンも高い値が期待できるのかもしれませんね。
こちらも、本格的には、対象人数が増えてきてから、いろいろと見ていきましょう。
以上、第1週時点の「パンターパワーヤード」でした。