ハイズマン賞の重み



まず、昨日の日記に、オークランド・レイダーズが、
NFC所属であるかのようなことを、書いていたことを白状しておきます。
(今は消しましたが)
疲れているときに、寝ぼけた頭で書くものではないですね。


さて、アメリカのアメフト界には、ハイズマン賞というものがありまして。
これは、その年の大学の全米最優秀選手に贈られるもので、
非常に歴史と権威のあるものです。


で、当然、そこで選ばれた選手というのは、
プロであるNFLからも、注目される存在となるはずですが・・・。


一昨年のハイズマン賞受賞者、QBジェイソン・ホワイト(当時3年生)が、
今年のドラフトで、どこのチームからも指名されませんでした。
日本で言えば、甲子園優勝投手が、
どこのプロ野球チームからも指名されなかったようなものでしょう。


その理由として、昔の怪我(両膝を手術)が再発する恐れがあることや、
身長・体重のサイズが小さいことなどが、言われているようです。
が、恐らく、理由は他にもあるのではないかと思います。


過去のハイズマン賞受賞者の中には、
後にNFLで活躍した選手もたくさんいます。
例えば最近では、1998年のリッキー・ウィリアムズや、
1995年のエディ・ジョージなどは、NFLで成功した選手と言えるでしょう。


しかし、逆に、全く活躍できずに去っていった選手も多くいます。
というか、むしろ、そちらの方が多いと言われています。


さらに悪いことに、活躍していない選手の多くは、
クォーターバックだったりします。


クォーターバックは、良きにつけ悪しきにつけ目立つポジションで、
MVP等、他の多くの賞同様、
1番多くハイズマン賞を受賞しているポジションは、クォーターバックです。
ですので、本当はワイドレシーバーが凄い選手だったので活躍できた、
あるいは、本当はコーチの戦術が凄かったので活躍できた、
というようなクォーターバックハイズマン賞を受賞して、
期待はずれだったりしていたのではないかと想像します。


さて、話をジェイソン・ホワイトに戻しますが、
彼がドラフトで指名されなかった理由の1つには、
そういった「ハイズマン賞受賞QB=活躍できない」という、
もはや、格言とでも言えるような図式があったため、
ということも少なからずあったのではないでしょうか。
(それが1番大きい理由、とは言いませんが)


先日、そのジェイソン・ホワイトが、
カンザスシティ・チーフスドラフト外入団する、
というニュースがありました。
しかし、テストであえなく落とされたようです。


さらに今日、今度はテネシー・タイタンズが、
ジェイソン・ホワイトを獲得した、というニュースが流れてきました。
今後は、スティーヴ・マクネアビリー・ヴォレックに続く、
第3QBの座を争っていくことになりそうです。


ドラフトされなかったことがニュースとなり、
入団テストで落とされたことがニュースとなり、
そして、第3QB争いをすることがニュースとなる。
・・・本人にしてみたら、ちょっと厳しい状況ですよね。


今後、永遠に背負い続けなければならない、
ハイズマン賞受賞者」の看板。
その重みに負けずに、頑張ってもらいたいものです。