「自由」と「お金」の関係



6月1日が近づいて、いろいろと慌しくなっているようです。
(「6月1日」の理由については、
  http://d.hatena.ne.jp/Kiyota/20050513
 を参照してください)


ジェリー・ライスの動向も気になりますが、
(これについては、また機会がありましたら)
ニュースの中でもちょっと気になったのは、
リッキー・ウィリアムズが復帰に向けて、
マイアミ・ドルフィンズニック・セイバンヘッドコーチと、
話し合いをした、というものです。


リッキー・ウィリアムズは、
ドルフィンズのエースランニングバックだったわけですが、
昨年7月、シーズン開幕直前に、
突然引退を表明して、姿をくらましたのでした。


その理由は、後から判明したのですが、
マリファナを吸っていて、リーグのドラッグテストに3回引っかかり、
公表されて試合停止処分を課せられる直前だったため、なのでして。


実は、ちょっと前に、TBSテレビの「CBSドキュメント」という番組で、
アメリCBSテレビの「60ミニッツ」という報道番組を流していまして、
その内容が、ちょうど、
昨年12月にリッキー・ウィリアムズにインタビューしたものでした。


ウィリアムズ曰く、「公表されるのが怖かった」のだそうで。
それによる世間のバッシングを受けることを想像して耐え切れず、
突然の引退を決断した、とのこと。
その気持ちは、分かるような気がします。


ウィリアムズ本人は、マリファナを吸うことを悪いことだとは思っておらず、
インタビューの中で、
「今ドラッグテストを受けたら受かるのか?」という質問に対し、
「いいえ」と平然と答えていたくらいです。


引退騒動当時に、
「ドラッグを好きなだけやるために引退する」
というような、本当に本人が言ったかどうか分からないコメントが流れたのは、
まあ、そういったバックグラウンドがあってのことでしょう。


で、インタビューの中で、「お金に束縛されるのはもうたくさんだ」、
「今の生活に満足している」「NFLに復帰する気は全くない」等と言っており、
ポリスティック治療師」というものを目指して勉強中、
とのことでしたが、さて、これはどうなったことなのか。


実は、インタビューの中でCBSの記者が、
「あなたが復帰することに賭けましょう」と言っていて、
なぜそう思うのかと問うウィリアムズに対し、
「あなたは今、自由を満喫している。
 だが、その自由を守るためには、いずれお金が必要になるからだ」
と言っていました。


昨年、突然引退したために、
チームからは膨大な違約金を支払うように言われている、
とも報道されており、
CBSの記者の言葉は、なかなか説得力があるものだったわけですが、
果たして、その言葉どおりになったということなのでしょうかねぇ。


なんにせよ、突然の引退で大混乱に陥ったドルフィンズのメンバーは、
あまり良くは思っていないでしょうし、
本当に復帰できるものなのか、注目されるところです。


というか、「今ドラッグテストを受けたら受かるのか?」。