第16週:SD at KC
さて、残り2週。
以前もチラッと書きましたが、通常は、日曜昼に大半の試合が行われ、
サンデーナイト、マンデーナイトが1試合ずつ、という構成なのですが、
シーズン終盤になると、イレギュラーケースが増えてきます。
この第16週は、大半の試合が土曜昼に行われ、
日曜は昼・夜1試合ずつ、そしてマンデーナイトという構成に。
これは、日曜日がクリスマスであるため、
集客が見込めない恐れがある、という理由のようです。
(他に、選手も家にいたい、という理由も)
日本では、クリスマスというより、
クリスマスイブの方が一大イベントとなっていますが、
さすがに、本家はクリスマスの方のようで。
そういえば、最近は、アメリカでは「メリークリスマス!」ではなく、
他宗教に配慮して「ハッピーホリデーズ!」と言うようですね。
この時期のNFL中継を見ていると、よくこの言葉が出てきます。
話がそれましたが、そんなわけで、この週は変則開催。
このサンディエゴ・チャージャーズ対カンザスシティ・チーフスの試合も、
土曜日の昼に行われる試合となります。
さて、補足でチーフスを取り上げるのは初めてのこと。
これでやっと、32チーム全部取り上げることが出来ました。
これまでチーフスの話題というと、
ハイズマン賞受賞したジェイソン・ホワイトがチーフスのテストで落とされた、
「さすらいのパンター」ジェイソン・ベイカーが、一昨年シーズン中に解雇された、
ワイドレシーバーのジョニー・モートンが解雇された、
ラインバッカーのスコット・フジタはフジタ家の養子、
元フィラデルフィア・イーグルスのWRフレディ・ミッチェルが加入した、
元テネシー・タイタンズのFBロバート・ホルコムが加入した、
「新世代タイトエンド」の1人としてトニー・ゴンザレスの名前を挙げた、
・・・と、そんなところ。
なんか、意外といっぱいありますね。
それだけ、動きが多くあった、ということでしょう。
(移籍と全く関係ない話題もありますが)
チーフスというと、注目されるのは、ワイドレシーバーのダンテ・ホール。
「ワイドレシーバーの」と書きましたが、
「リターナーの」と書いたほうが適当かもしれませんね。
一昨年は、神がかり的な活躍があり、一躍スターダムに。
なんと、第2週から第5週まで、4週連続のリターンタッチダウン、
という素晴らしい記録を残したんですね。
特に、第5週のパントリターンタッチダウンは圧巻でした。
ボールをキャッチしたホールに向かって、
相手チームのメンバーがみんな集まってくる。
追い詰められ後ろに下がった、と思いきや、ターンして右サイドに。
しかし、相手も皆そちらに集まってくる。
すると、今度は左サイドに走る。
足を取られ、ついてこられない者を取り残す。
それでもまだ追いすがる者を、もう1回ターンで交わす。
そこで一気に加速して前進。
最後の1人を交わすと、もうあとは誰もいない。
そのまま、独走タッチダウン。
なんと言うか、「凄いものを見た!」という感じでした。
チーフスの試合を見るときは、
パントやキックオフのシチュエーションが楽しみで、
実際、対戦相手も警戒していて緊張感があるのが分かり、
なかなか面白く見ることが出来ます。
昨年は、一昨年ほどの活躍はなく、
また、チームとしてもあまり元気がなかったのですが、
今年はどうでしょうか。
前述したように、フレディ・ミッチェルが加入していますので、
ワイドレシーバーとしての活躍は、あまり見られないかもしれませんが、
その分、リターナーとして爆発的な活躍を見せてもらいたいものです。
ちなみに、チーフスとチャージャーズは、AFC WESTの同地区ライバル。
ここまで地区優勝争いをしていれば、
この週の対戦が非常に楽しみになるところですね。