今週末は、オフェンスライン選手に注目



昨日、オフェンスラインのためのスタッツ「ランブロッキングポイント」を、
見切り発車的に掲載してみましたが、
ちょっと、今週末の試合では、オフェンスラインに注目してみようと思い、
さらに駆け足で、「オフェンスラインランキング」を作ってみました。


これで上位に来ている選手を、特に注目してみてみようかな、と。


基本的には、オフェンスラインの最も重要な仕事は「ランを確実に出せること」で、
それに加えて、「クォーターバックがパスを成功させられるように守ること」、
さらに、「反則を犯さないこと」が、評価ポイントと考えました。


最後の反則はともかく、他の2つのポイントは、
ランニングバッククォーターバックワイドレシーバーの能力が、
大いに関係してくることではありますが、
ここでは、「成否は全てオフェンスラインの責任」として考えます。


「QBレーティング」だって、ワイドレシーバーの能力や、
もちろん、オフェンスラインの能力も影響しているはずですが、
全て、「クォーターバックの責任」として計算されていますしね。


ただし、「何ヤード獲得したか」は、ランニングバッククォーターバックなどの、
責任によるところが大きいと思うので、「出たか」「出なかったか」という観点です。
つまり、「1ヤード獲得」も「99ヤード獲得」も同じ扱い、ということ。


反則は、オフェンスライン選手のくだらない反則(フォルススタートとか)が、
チームの戦略をダメにしてしまうのを見ることが多いので、
「良いオフェンスライン選手は反則をしない」という考えに基づいています。


まあ、理屈はともかく、
まずは、昨年の「オフェンスラインベスト10」を見てみます。
(ポジション・チーム名は当時のもの)

  選手名 RBP PPP PP オフェンスライン
ポイント
1位 RT マーク・トーシャー
パッカーズ
178 125 -21 282
2位 LG ケイシー・ラバック
(レイヴンズ)
268 -21 -21 226
3位 C ジェフ・ハーティングズ
スティーラーズ
202 -1.5 -21 179.5
4位 RG キードリック・ヴィンセント
スティーラーズ
194 -1.5 -28 164.5
5位 LG アラン・ファニーカ
スティーラーズ
172 -1.5 -7 163.5
6位 LT タリック・グレン
(コルツ)
120 144 -112 152
7位 RG カイナン・フォーニー
ファルコンズ
246 -53.5 -42 150.5
8位 RG マイク・ゴフ
チャージャーズ
140 33 -28 145
9位 LG ロベルト・ガーザ
ファルコンズ
250 -49.5 -63 137.5
10位 RT シェイン・オリヴィア
チャージャーズ
106 66 -35 137



RBP」は「ランブロッキングポイント」で、
昨日掲載したものと同じですが、計算上の都合で、値が2倍になってます。


PPP」は「パスプロテクションポイント」で、
その名の通り、パスオフェンスのときの貢献度を表しています。


PP」は「ペナルティポイント」で、反則したらマイナスが積み重なります。


そして、「オフェンスラインポイント」が、それらの合計で、
ランキングは、この数値の順になっています。


イメージとしては、「RBP」を軸として、「PPP」「PP」で調整を加えている、
という感じでしょうか。


1位のトーシャーは、ラン・パスともに高い値ですが、
2位から5位は、「RBP」の高さが、そのまま生きている感じ。
ファルコンズの2人は、「PPP」の低さが大きく影響して順位を下げ、
6位のグレンは、ラン・パスともに高いのに、反則が多すぎ、といったところ。


どうでしょう?
「良いオフェンスライン選手」の順になっていますでしょうか?


で、昨年のものは参考までにしておいて、
(今週末の試合で注目することが目的ですので)
今年の現時点の「オフェンスラインベスト10」はこんな感じです。

  選手名 RBP PPP PP オフェンスライン
ポイント
1位 LG クリス・ディールマン
チャージャーズ
80 15.5 -7 88.5
2位 LT ローマン・オウベン
チャージャーズ
64 21 -7 78
3位 C リッチ・ブレアム
ベンガルズ
58 21.5 -7 72.5
4位 LT トラヴェル・ワートン
(パンサーズ)
76 -7 -7 62
5位 RT ウィリー・アンダーソン
ベンガルズ
38 43 -21 60
6位 LG ヴィンス・マヌワイ
ジャガーズ
58 -7 0 51
7位 LT タリック・グレン
(コルツ)
26 32 -7 51
8位 C ジェフ・フェイン
(ブラウンズ)
38 12.5 0 50.5
9位 RT ライアン・タッカー
(ブラウンズ)
30 25 -7 48
10位 LT マット・ラプシス
ブロンコス
54 1 -7 48



というわけで、今度のマンデーナイトゲームで、
サンディエゴ・チャージャーズのオフェンスのときには、
左側の2人に注目して見てみたいと思います。


この2人の間を、チャージャーズRBラデイニアン・トムリンソンが、
面白いように通り抜けていったら、「よしよし」と思っておきます。


多分、右側へ走るよりも左側に走るほうが、よく「出る」と思います。
・・・というか、そうでないと、このランキングの妥当性が・・・。


シンシナティ・ベンガルズは、「左より右」でしょうかね。
この点にも注目してみたいです。
まあ、パスの方が多く出るのだとは思うのですが。


あと、昨年のベスト10と、唯一両方に名前が出ているのが、
インディアナポリス・コルツTタリック・グレンですが、
昨年はプロボウルにも出場していたりするので、
世間一般の評価的にも高いはずです。(反則は多かったけど)


どのように、コルツQBペイトン・マニングを守っているか、
ということに注目してみてみたいですね。


何回か書いていたら、オフェンスライン選手の名前を、ちょっとずつ覚えてきました。
よしよし、この調子、この調子。