週間オフェンスラインMVP(第12週)
さて、今週も、「オフェンスラインスタッツ」を用いた、
「週間オフェンスラインMVP」を掲載したいと思います。
まず、第12週の「ベストオフェンスライン選手」は以下の通り。
選手名 | ラン | パス | 反則 | オフェンスライン ポイント |
|
---|---|---|---|---|---|
LT | ケヴィン・シャファー (ファルコンズ) |
40 | 0 | 0 | 40 |
LG | ジェノ・ジェイムズ (ドルフィンズ) |
34 | -2 | 0 | 32 |
C | セス・マッキニー (ドルフィンズ) |
42 | -2 | 0 | 40 |
RG | マーコ・リヴェラ (カウボーイズ) |
28 | 8 | 0 | 36 |
RT | ジョーダン・グロス (パンサーズ) |
26 | 10 | -7 | 29 |
今週は、マイアミ・ドルフィンズから2人が名前を連ねています。
ランニングバックが、リッキー・ウィリアムズとロニー・ブラウンの、
2人体制になっているドルフィンズですが、
いよいよ、それがかみ合ってきた感があります。
もちろん、ウィリアムズの復調、ということもあるでしょうが、
オフェンスラインとの呼吸が合ってきた、ということも、
ランでのロスが少なくなってきている要因かもしれません。
今週の「週間オフェンスラインMVP」は、
そのドルフィンズのCセス・マッキニーと、もう1人、
アトランタ・ファルコンズのTケヴィン・シャファーです。
マッキニーは、2002年にドラフト3巡でドルフィンズ入り。
大学時代から非常に活躍していた選手のようで、
当然、1年目から全試合に出場していますが、
スターターとしての出場は2試合にとどまっています。
翌年も、全試合出場するも、スターターとしての出場は3試合。
期待されていたにしては、なかなかスターターとして定着できません。
しかし昨年、ようやく全試合にスターターとして出場。
その地位を確固たるものとします。
今年、フリーエージェントとなりましたが、
その実績を引っさげて、無事、ドルフィンズと再契約。
スターターの座を守り続けています。
センターといえば、クォーターバックにボールをスナップするという、
大事な役割があるわけですが、
そのクォーターバックが、ドルフィンズではやや迷走気味でした。
いろいろあって、ガス・ファーロットがスターターとなりましたが、
ようやく、その息も合ってきたところかもしれませんね。
ドルフィンズのオフェンスを、ラン・パス両方で支え、
ここからチームを飛躍させてもらいたいですね。
さて、もう1人。
シャファーも、マッキニーと同じく2002年のドラフト組。
こちらは、7巡でファルコンズに指名されています。
同じ年にNFL入りしたからといって、その後は様々な道があるわけですが、
この2人は、比較的、似たような道を歩んでいます。
シャファーは、最初の年は6試合に出場するも、スターター出場は無し。
このあたりは、「3巡」と「7巡」の違いでしょうか。
ただ、翌年は、全試合に出場し、うち半分の8試合でスターター出場。
活躍を始めたのは、こちらが先でした。
昨年は、怪我のためか1試合に出場していないほかは、
15試合にスターター出場。
そして今年、フリーエージェントとなりましたが、
ファルコンズと再契約を結んで、現在に至ります。
シャファーのポジションはタックル。
となると、クォーターバックがパスを投げるときの、
パスプロテクションで重要な役割を担います。
で、ファルコンズのクォーターバックといえば、
「あの」マイケル・ヴィックです。
なんというか、いろいろ勝手に動くので、
タックルとしては、やりやすいのかやりにくいのか・・・、
・・・どうなんでしょうね?
ちょっと聞いてみたいところです。
そうそう、シャファーといえば。
ちょうど先週第11週の試合のときに、
ヴィックが負傷して一時的に退場し、
QBマット・シュアブが登場、という場面がありました。
ゴールラインギリギリのところでのオフェンスだったのですが、
ここで、シャファーは簡単に相手ディフェンスに抜かれてしまい、
シュアブがファンブル、相手にエンドゾーン内でリカバーされタッチダウン、
・・・という失態を演じてしまっていました。
このことに触れたときにも書きましたが、
ヴィックが左利きなのに対し、シュアブは右利き。
「ブラインドサイド」が左側になった瞬間に、
そちらを狙われた形になったわけで、
シャファーとしては、非常に屈辱的なものだったでしょう。
今週は、それに発奮しての活躍だったのかもしれませんね。
失敗を糧にして、今後も頑張ってもらいたいものです。
さて、第12週時点での「オフェンスラインベスト10」は、以下の通り。
選手名 | ラン | パス | 反則 | オフェンスライン ポイント |
|
---|---|---|---|---|---|
1位 | C リッチ・ブレアム (ベンガルズ) |
144 | 44 | -7 | 181 |
2位 | RT ライアン・ディーム (コルツ) |
108 | 97 | -28 | 177 |
3位 | LT マット・ラプシス (ブロンコス) |
148 | 25 | -14 | 159 |
4位 | RG コウジー・コウルマン (ブラウンズ) |
148 | 7 | -14 | 141 |
5位 | LG エリック・スタインバック (ベンガルズ) |
114 | 47 | -42 | 119 |
6位 | LG ベン・ハミルトン (ブロンコス) |
134 | 12.5 | -28 | 118.5 |
7位 | RG モントレイ・ホーランド (セインツ) |
116 | 7.5 | -7 | 116.5 |
8位 | C ジェフ・サタデイ (コルツ) |
72 | 48.5 | -14 | 106.5 |
9位 | RG ボビー・ウィリアムズ (ベンガルズ) |
92 | 47 | -35 | 104 |
10位 | RG ウィル・シールズ (チーフス) |
96 | 11.5 | -7 | 100.5 |
先週、「インディアナポリス・コルツのTライアン・ディーム独走態勢」、
・・・と書きましたが、そんなことはありませんでした。
シンシナティ・ベンガルズのCリッチ・ブレアムが、
ここに来て、1位奪取となりました。
ディームは、今週の試合、
ピッツバーグ・スティーラーズのディフェンス相手にやや苦戦。
コルツQBペイトン・マニングにしては、パス成功率もそれほどではないですし、
サックも2回許してしまいました。
また、ランもところどころ止められていたり、反則も犯したりして、
今週は伸び悩みました。(というか、先週より値が落ちました)
今後は、やはり、この2人の争いとなっていくんでしょうかねぇ。
注目していきたいところです。
ベンガルズからは、他に、ガードの2人がベスト10入り。
今年のオフェンスの強力さを表しています。
中央突破のランとか、出したい放題な感じでしょうかねぇ。
ベンガルズは、今週末の試合では、コルツオフェンスも苦労した、
スティーラーズディフェンスとの対決。
非常に見ものですね。