いろいろ辛いところ・・・



えー。
正直、あまり振り返りたくない1日だったのですが・・・。


世の中、ままならないものですねぇ。(大げさ)


では、誰も注目していなさそうな、
ヒューストン・テキサンズテネシー・タイタンズの試合から。


いや、これが実は、得点経過としては、なかなか面白い展開でした。
内容が伴っていたかどうかは、微妙なのですが・・・。


この試合のポイントは、まず、第1クォーター残り時間約4分半。
タイタンズは、敵陣28ヤードまで攻め込んでいました。


ここで、タイタンズKロブ・ビロナスフィールドゴール挑戦。
フィールドゴール距離にして46ヤード。
これを失敗してしまいます。


次のテキサンズのオフェンスをなんなく終わらせ、再びタイタンズのオフェンス。
これが、敵陣33ヤード地点でフォースダウン残り4ヤードになります。


フィールドゴール挑戦しても良い場所でしょうが、先ほどの失敗のためか、
ビロナスに挑戦はさせず、フォースダウンギャンブルに。


「4ヤードも残っているのにギャンブルするのか!?」とも思うところですが、
敵陣33ヤード地点ともなれば、ギャンブル失敗しても、
相手オフェンスの開始位置はさほど良い位置からとはならないので、
割とよくあるといえば、よくあることではあります。


逆にフィールドゴールに挑戦して失敗したら、
「最後にボールを置いた位置」から相手オフェンスが始まりますから、
正味8ヤードくらいは損することになりますし。


ただ、相手のオフェンス力を恐れているのであれば、
パントで、少しでも奥に押し込めようとするもの。


以前、NFLの中継で解説の方が言われていたのですが、
こういうときにギャンブルするのは、
「相手のオフェンスにいかに敬意を払っていないか」、
ということの表れとも言えるわけです。


で、このギャンブルは結局失敗。


そして、折り返しのテキサンズのオフェンス。
これが、敵陣12ヤード地点まで進み、Kクリス・ブラウンフィールドゴール成功。


なめられたテキサンズオフェンスが意地を見せた、というところでしょうか。
タイタンズジェフ・フィッシャーヘッドコーチは失敗したと思ってるだろうなぁ、
と、この時点で思ってました。


ところが。


3対3の同点に追いついた後、第2クォーター残り時間約2分弱。
タイタンズが敵陣27ヤード地点まで進んでフォースダウンになりまして。
ファーストダウンまで残り3ヤード。


さすがにここではフィールドゴール挑戦だろう、と思ったら、
またしてもギャンブル


よっぽど最初の失敗で、ビロナスの信頼がなくなっていたのか。
(ちなみに、同点に追いついたフィールドゴールは敵陣5ヤード地点からでした)
風もちょっと強かったみたいではありますが。


いずれにしても、テキサンズオフェンスを全く恐れていないことは明らかです。


そして、このギャンブルも失敗。


テキサンズオフェンス、またも「なめるな!」と奮起したのでしょう。
この折り返しのオフェンスを、タッチダウンに結び付けます。


さすがに今度こそ、フィッシャーヘッドコーチも後悔しただろう、
・・・と思っていたのですが・・・。


第3クォーター開始早々のドライブで、
タイタンズは敵陣35ヤード地点まで進み、フォースダウン残り3ヤード。


ここまでの流れから、フィールドゴール挑戦は無いにせよ、
今度こそパントでしょう、普通は。


ところが、またしてもギャンブル
そして失敗。


・・・フィッシャーヘッドコーチ、これはどうなんだ?


もう、こうなったら、普通は流れは完全にテキサンズのものでしょう。
なのに、これが今年のテキサンズの「流れの悪さ」なのか。


せっかくディフェンスが頑張っているのに、
この後、パントリターンタッチダウンが飛び出して、10対10の同点に。


それでも、第4クォーター残り時間4分弱。
敵陣19ヤード地点までテキサンズオフェンスが進み、
フィールドゴール挑戦にまで持ち込みますが、ブラウンのキックしたボールは、
なんと、タイタンズSSタンク・ウィリアムズブロックされてしまいます。


そして、その折り返しのタイタンズオフェンスは、敵陣2ヤード地点まで進み、
残り時間15秒。
さすがに今度は、ビロナスフィールドゴールに挑戦し、これを成功。


テキサンズ、万事休す。


しかし、見所はここからでした。


恐らく、時間を浪費させるために、「スクイーブキック」と呼ばれる、
ボールを転がすようなキックオフをしたと思うのですが、
これをキャッチしたテキサンズCトッド・ワシントンは、
WRジェローム・マシスラテラルパス


ボールを受け取ったマシスが50ヤードという素晴らしいリターンを見せます。
しかし、残り時間を使いきってしまい試合終了。
・・・と思いきや。


タイタンズCBレイナルド・ヒルが、なんとフェイスマスクの反則。


実は、前半終了時や、試合終了時に、ディフェンス側が反則した場合は、
反則を適用した上で、もう1プレーだけ出来る、というルールがあるのです。


敵陣13ヤード地点。
これは、起死回生の同点フィールドゴールで延長戦突入か、と。


しかししかし、ブラウンのキックしたボールは、ゴールポストの左側へ・・・。


・・・なんというか、テキサンズを応援して見ていた者としては、
喜んだり、がっくりしたり、喜んだり、がっくりしたり・・・と、
もう、見ていて非常に疲れた試合でした。


勝っていれば、心地よい疲れだったのでしょうが。
残念。


印象的な試合だったので、ちょっと長くなってしまいました。
・・・プレーオフとか、全く関係ない試合でしたが。


他に昨日の試合で印象的だったのは、
まず、ワシントン・レッドスキンズアリゾナ・カーディナルズの試合。
・・・って、またプレーオフとはあまり関係なさそうなところを・・・。


レッドスキンズのQBマーク・ブルネルが3インターセプトを喰らい、
カーディナルズQBカート・ウォーナーは1インターセプト


それだけでも、ターンオーバーは「多め」だと思うのですが、
更に、カーディナルズは、ファンブルでのターンオーバーが3回も。


レッドスキンズも同じく3回ファンブルしているのですが、
こちらは、1回もターンオーバーを許さず。


結果として、これが勝敗を分けたように思います。
(直接的なポイントは、キックオフリターンタッチダウンでしたが)


ブルネルの3インターセプトは、敵陣20ヤード、13ヤード、20ヤードと、
全て得点圏内に入ってからのものだったので、
カーディナルズのディフェンスは、かなり頑張っていたんですけどねぇ。
ちょっと、オフェンスが見殺しにした感じで。


それにしても、ウォーナーは、サックを受けたときにファンブルすること、
そして、ターンオーバーされてしまうことが、非常に多いように思います。
これは、歳のせいなのか・・・?


頑張ってもらいたいです。


なお、怪我をしていたカーディナルズKニール・ラッカーズは、
この試合から復帰し、早速フィールドゴール2本成功させています。


長い距離はまだ辛いようなので、キックオフは、
引き続きKニック・ノヴァクが担当していました。


さて、「ディフェンスが頑張ってるのに・・・」という試合は、他にも。
ボルチモア・レイヴンズデンバー・ブロンコスの試合。


「強い」ブロンコスオフェンスを12点に抑えているのに。
何か、勝てないチームというのは、全ての流れが悪くなるものだなぁ、と、
テキサンズカーディナルズや、このレイヴンズを見ていて感じました。


レイヴンズのQBカイル・ボウラーの喰らった2インターセプトが、
敵陣24ヤード、15ヤード地点でしたから、
この「2点差負け」は痛すぎます。


そして、このブロンコスの勝利が何より響いてくるのは、
同地区のサンディエゴ・チャージャーズカンザスシティ・チーフス


ワイルドカード争いも厳しいところですし、
出来れば、地区優勝を狙いたい両チーム。


僕としては、特にチャージャーズに残ってもらいたいところで。


ところが、チャージャーズが、マイアミ・ドルフィンズに、まさかの敗戦。
いや、ドルフィンズも応援していますが、
ここはさすがにチャージャーズが勝つだろうと・・・。
・・・昨日の試合の中で、最も「振り返りたくない」試合の1つです。


というわけで、「負けた」ということだけ。


チーフスもダラス・カウボーイズに敗戦。
こちらは、カウボーイズに勝ってもらいたいと思って見ていたので、
試合残り時間26秒での逆転タッチダウンには狂喜乱舞。


その後、チーフスに敵陣24ヤード地点まで攻め込まれたときには、
肝を冷やしましたが。
チーフスKローレンス・タインスが、
「決まれば同点」のフィールドゴールを失敗して試合終了。


昨日は、こういった、「オーバータイムになるか!?」という試合や、
もしくは、本当にオーバータイムに突入した試合が、比較的多かったですね。


GAORAで生中継していた、
クリーブランド・ブラウンズシンシナティ・ベンガルズもそんな試合で。


ブラウンズ、惜しかったなぁ。


でも、ブラウンズQBチャーリー・フライ、なかなかいいですね。
負けはしたものの、今後が楽しみな選手だと思います。
ちょっと注目したくなりました。


そういえば、フォースダウン残り1ヤードという場面で、
ハードカウント」で相手の反則を誘う、というのは、
よく見かける光景ですが、成功したのは久しぶりに見たような。


フライ、いい仕事しますねぇ。


さて、ベンガルズが勝ったとなると、
「影響」が出るのはピッツバーグ・スティーラーズ


シカゴ・ベアーズ戦は、昨日の試合の中で、最も注目していた試合だったのですが、
とりあえずは、「スティーラーズ完勝」というところで、ホッと一息。


心配された、「ベアーズQBカイル・オートンの出来」ですが、
これが、意外と悪くなかったのではないか、と思います。


まあ、肝心なところでパス失敗していたので、良くもなかったですが。


インターセプトも許していませんし、長いパスも通してましたし、
まずまずよくやったのではないでしょうか。


この結果なら、まず大丈夫だとは思いますが、
とにかく、「オートンを降ろせ」という声が挙がってこないことを祈ります。
(・・・と思ったら、早速「議論の余地あり」なんてニュースが・・・)


来週から、また頑張れー。


しかし、スティーラーズは、いろいろな意味で「固い」ですねぇ。
試合終了間際ならともかく、
前半終了間際に、ニーダウンを2回する(=残り時間40秒以上つぶす)のなんて、
初めて見たように思います。


まあ、雪も降っていたようですし、変に頑張って、
ファンブルでもしてしまったら目も当てられない、ということかもしれませんが。


NHKBS1で放映していた、
インディアナポリス・コルツジャクソンビル・ジャガーズの試合は、
特に振り返ることはありません。
(コルツを応援しているくせに、なぜか試合を見る目は淡白になっているような)


で、まあ、昨日の結果を受けての、AFCプレーオフ争い。


先日も触れましたとおり、ジャガーズは、今後の日程が余裕なので、
今日負けたところで、さほど痛くないでしょう。


コルツ、ペイトリオッツはもとより「当確」だと思ってましたが、
ベンガルズ、そして、ブロンコスも、ほぼ当確かな、と。


そうなると、残り「1席」をめぐって、
スティーラーズチャージャーズ、チーフスの争いになるかと。
奇しくも今、3チームとも8勝5敗で並んでいます。


僕としては、3チームとも好きなチームなので、
この3チームで残れるのが「1チーム」というのは、
非常に悲しいものがあります。


僕の「応援度」的には、「スティーラーズチャージャーズ>チーフス」ですが、
ここまできたら、とにかくどのチームにも、
最後まで頑張ってもらいたいものです。


来週は、チャージャーズ対コルツかぁ・・・。
うーん、もしかしたら、「チャージャーズ勝利希望」になるかも・・・。


昨日の試合からは、そんなところで。


・・・え? ニューイングランド・ペイトリオッツバッファロー・ビルズの試合?


いやぁ、昨日の試合で、最も振り返りたくない試合は、この試合かも。
・・・ああ、J・P・ロスマン・・・。


そんなところで。