空いて、埋まって、また空いて



NFLは、プレーオフ真っ最中ではありますが、
同時に、「新ヘッドコーチ候補者インタビュー真っ最中」でもあります。


何せ、「空き」はいっぱいありますからねぇ。


ちなみに、プレーオフを勝ち進んでいるチームの関係者(コーチ)へのインタビューは、
原則、出来ないことになっています。
(例外として、試合の無い週はインタビューOKだとか)


ですので、良いコーチを抱えていていて、外に出したくないチームは、
そういう意味でも、出来る限り勝ち進んでおきたいところなんですよね。


さて、そんな中、早くも新ヘッドコーチが決まったチームもあります。


まず、ミネソタ・ヴァイキングスの新ヘッドコーチとして、
フィラデルフィア・イーグルスオフェンスコーディネーターだった、
ブラッド・チルドレスの就任が決定しました。


これなんか、まさに、昨シーズンまでプレーオフの終盤まで勝ち進んでいたチームが、
プレーオフ進出できなかった途端に、引き抜かれてしまった、という感じで。


それから、カンザスシティ・チーフスの新ヘッドコーチには、
ニューヨーク・ジェッツハーマン・エドワーズヘッドコーチが、
「横滑り」のような形で就任することとなりました。


任期途中だったため、チーフスからジェッツにドラフト4巡指名権が補償として渡されるので、
「トレード」と言ってしまっても良いのかもしれません。
(4巡というのは、随分「安い」ですが)


で、これで「チーフスの空き」は埋まったのですが、
代わりに、「ジェッツの空き」が出来てしまいました。


さて、それから、グリーンベイ・パッカーズの新ヘッドコーチには、
サンフランシスコ・49ersオフェンスコーディネーターだった、
マイク・マッカーシーが就任することに。


ジム・ベイツディフェンスコーディネーターの「内部昇格」じゃなかったことは、
個人的に、ちょっと残念。


ただ、もしかしたら、ベイツは、
他のチームでのヘッドコーチ就任があるかもしれません。(本人に意欲あり)
今後に注目したいです。


で、ここに来て、また動きが。


バッファロー・ビルズマイク・ムラーキーヘッドコーチが、
突然、辞任を表明したのです。


これまでのところ、ジェッツ以外の「空き」は、
全てヘッドコーチが「解任」されて発生していたのですが、
ムラーキーの場合は、チームが「残ってやってくれ」と言っている中、
「やっぱり辞める」と言い出したというところが、他とは事情が違うところです。


本人の談によれば、自分の将来と家族のことを熟慮しての苦しい決定、とのことですが、
一方で、チームフロントとの確執も噂されていたりして、
ヘッドコーチというのも一筋縄ではいかない仕事なんだなぁ、と思わされます。


ちょうど、今年に入って、ビルズは、ゼネラルマネージャーのトム・ドナフーを解任し、
代わりに、80年代後半から90年代にかけてビルズでヘッドコーチをしていた、
マーヴ・リーヴィがゼネラルマネージャーとなっていたのですが、
そのリーヴィが、多くのコーチたちを解任する大鉈人事を行っていました。


それが、ムラーキーのやる気をなくさせた、という見方もあるみたいですね。


さて、突然の辞任に、大慌てなのは、そのリーヴィを含むチームフロント。
さすがに、こんな事態は考えていなかったでしょうから。


で、ここにきて、リーヴィ自身がヘッドコーチに復帰する、
という噂が流れるに至りました。


リーヴィ、御年80歳。
・・・いや、さすがに無理でしょう。


ちなみに、ワシントン・レッドスキンズジョー・ギブズヘッドコーチも、
結構「おじいちゃん」な感じがしておりますが、年齢は64歳。
・・・ギブズが若々しく見えてきます。


ちなみに、カレッジフットボールの話題のときにちょっと名前が出てきた、
ペン州立大ジョー・パターノヘッドコーチは79歳ですので、
ヘッドコーチ職が絶対に無理かというと、そうでもないのでしょうが。


でも、カレッジとNFLでは、仕事の「激しさ」も違うだろうしなぁ。


まあ、そんな噂が流れた後に、結局、本人が否定しましたので、
「80歳のヘッドコーチ誕生」は無さそうです。


それにしても、3チームで新ヘッドコーチが決定したと思ったら、
2チームに新たに「空き」が出来て、差し引き「1人分」埋まっただけ。
残りの「空き」は、現時点で7チーム。


・・・全部決まるまでの道のりは長い・・・?


そういえば、全然関係ない話ですが、
ワイルドカードプレーオフの週間MVP、多分、発表されてないですよねぇ?


確か、昨シーズンまでは、プレーオフ中も週間MVPが発表されていたと思うのですが、
今シーズンから無くなったんでしょうか。


・・・もしかして、僕が見逃しているだけか?