「市場」価格は、おいくら?
なんか、(僕にとって)嫌なニュースがいろいろと聞こえてきてるんですけども・・・。
マイアミ・ドルフィンズのRBリッキー・ウィリアムズの件だとか、
サンディエゴ・チャージャーズのQBドリュー・ブリーズの件だとか。
ドラッグテストに引っかかった(らしい)ウィリアムズは、
どうやら、以前のようなマリファナで引っかかったわけではないらしいのですが、
まあ、なんにせよ、イメージ的に直結してしまうので、印象は悪いでしょうねぇ。
とりあえず、ウィリアムズ側は抗議しているらしいですが、
「これでウィリアムズの選手生命は終わり」という論評もあったりして、
もう、なんともかんとも。
せっかく、シーズン終盤に調子を上げてきていて、来シーズンこそは活躍を!
・・・と思っていたところだったのになぁ。
とりあえず、いい方向に事態が動くことを願いたいです。
で、「ブリーズの件」。
以前、「チームがブリーズに契約を提示したらしい」と書きましたが、
結局、それではまとまらず、このままフリーエージェントになるようです。
やはり、怪我をしていて、ちゃんと回復するかどうかが分からない、
というのが、ブリーズ側の求める額をチームが提示出来ない理由のようで。
既にプレーオフ進出の望みがなくなっていたシーズン最終戦での怪我ということで、
ブリーズとしては、悔やんでも悔やみきれないことになってしまいました。
一寸先は闇だなぁ。
チームとしては、一昨年にドラフト1巡で指名した、
QBフィリップ・リバーズがいるわけですから、
ブリーズ1人のためにリスクを負いたくはない、というところでしょう。
もし、ブリーズが元気だったら、リバーズはトレードされる可能性が高かったわけで、
ホント、いろんなことが、いろんなところにつながってくるものです。
ただし、ブリーズがチャージャーズからいなくなるかどうかは、まだ分からないところで。
他のチームが高額条件をブリーズに提示すれば移籍するでしょうが、
そうでなければ、やや低額になって、チャージャーズに戻ってくることになるでしょう。
もしくは、他チームの条件を見て、チャージャーズが高額条件で引き止めるかもしれません。
よく、「フリーエージェント市場で試す」という言葉が使われますが、
つまりは、ブリーズという選手の値段を「市場」で決める、
と、そんなイメージなんですよね。
ブリーズ「俺の値段はもっと高いはずだ!」
チーム「いや、そんな高くない!」
ブリーズ「じゃあ、他のチームからどう評価されるか見させてくれ」
チーム「よーし、余計に安くなっても知らないぞ」
・・・と、そんな感じでしょうか。(そんな喧嘩腰じゃないだろうけども)
ブリーズとしては、他チーム(もしくは自チーム)から高い契約金を提示されれば「勝ち」、
チームとしては、低額条件で引き止められれば「勝ち」、
・・・と、そんな勝負とも言えるわけです。
現段階では、どちらも「勝機あり」と思っているはずで、
それが、実際に「市場」に出たときにどうなるか、と。
そういう目で見てみると、なかなか面白いのではないでしょうか。
個人的には、ブリーズの能力は高いと思って応援しているわけですし、
来シーズンもチャージャーズで活躍してもらいたいと思っているので、
高く評価されて他チームに移るのも、低く評価されてチャージャーズに残るのも、
どちらも不本意な感じがします。
高く評価されて、その上で、チャージャーズが引き止めてくれたらなぁ。
まあ、でも、何より大事だと思っているのは、「ブリーズが活躍すること」なので、
他チームに移ったら、そちらを応援したいと思います。
リバーズも応援しているので、こちらも試合に出場するところが見たいですしね。
さて、そういうわけで、
一気に今年のフリーエージェント市場の「目玉」になったブリーズ。
現時点で1番の「目玉」はシアトル・シーホークスのRBショーン・アレグザンダーで、
次いで、同じくシーホークスのGスティーヴ・ハッチンソン、
そして、それに次ぐのがブリーズ・・・という評価を見かけました。
やはり、1番はアレグザンダー。
当年のリーグMVPが市場に出てきたら、そりゃあ目玉中の目玉でしょう。
ただし、こちらも、まだ分からないところで。
フリーエージェントが「解禁」となるのは3月3日ですから、
それまでギリギリのところで、チームとの契約交渉が続けられるものと思われます。
ちょうど昨日、ニューヨーク・ジェッツのDEジョン・エイブレアムが、
「フランチャイズ指定」されましたが、
エイブレアムも、今年の「市場」の目玉と思われていた1人でした。
それを、ジェッツが無理矢理引きとめた、というわけですね。
これにより、「目玉」が1人いなくなりました。
アレグザンダーは、昨年、フランチャイズ指定されていましたから、
「さすがに今年は無い」と言われていますが、
エイブレアムも昨年フランチャイズ指定されていましたから、分からないところです。
まあ、先ほども書きましたとおり、「フランチャイズ指定する」というのは、
「無理矢理引き止める」というイメージが強いので、
そうした結果、選手がへそを曲げてしまったら、元も子もないわけですが・・・。
ギリギリまで交渉した結果、アレグザンダーに長期契約が提示される、
・・・という流れになるように思うのですが、どうでしょうか。
余談ながら、エイブレアムの来シーズンの年棒なのですが、
どうも、「昨年の年俸の20%増し」よりも、
「ディフェンスエンドの高額年俸者上位5人の平均額」の方が高いみたいです。
(ので、後者が適用される)
お買い得だったのね、エイブレアム。
というか、ディフェンスエンドのポジションって高いんだなぁ。
(正確に言うと、エイブレアムは昨年も「上位5人の平均額」だったようなので、
この1年で平均額が1.2倍以上になった、ということになります)
ランニングバックの「上位5人の平均額」はそれより遥かに安いので、
昨年、エイブレアムよりやや年俸が安かったアレグザンダーでも、
フランチャイズ指定されれば、「20%増し」になるようで。
つまりは、アレグザンダーは「お買い得では無い」とも言えるわけですね。
まあ、リーグMVPを獲って、チームをスーパーボウルにまで導いた選手をつかまえて、
「お買い得」かどうかなんて失礼な話ではありますが。
ただ、それが、サラリーキャップ制度の面白いところでもありますね。
同様のことは、インディアナポリス・コルツのRBエジリン・ジェイムズにも当てはまり、
こちらは、アレグザンダーより昨年の年俸が高いので、
更に「お買い得感」が低くなります。
コルツとしては、やはり手放す時期なんでしょうねぇ。
ついでなので、昨年、フランチャイズ指定(もしくはトランジション指定)された選手が、
今年もフランチャイズ指定(トランジション指定)された場合に、
「お買い得」(20%増し額の方が安い)なのかどうかをまとめてみました。
お買い得:
TE バッバ・フランクス(グリーンベイ・パッカーズ)
DE ジョン・エイブレアム(ニューヨーク・ジェッツ)
DE ダレン・ハワード(ニューオリンズ・セインツ)
LB ジュリアン・ピーターソン(サンフランシスコ・49ers)
K アダム・ヴィナティエリ(ニューイングランド・ペイトリオッツ)
お買い得じゃない:
QB ドリュー・ブリーズ(サンディエゴ・チャージャーズ)
RB エジリン・ジェイムズ(インディアナポリス・コルツ)
RB ショーン・アレグザンダー(シアトル・シーホークス)
RB ルディ・ジョンソン(シンシナティ・ベンガルズ)
T オーランド・ペイス(セントルイス・ラムズ)
CB チャールズ・ウッドソン(オークランド・レイダーズ)
S ドノヴィン・ダリアス(ジャクソンビル・ジャガーズ)
いや、実は、ポジションがどこなのか、ということと、
前年が「20%増し」だったのか「上位5人の平均額」だったのか、
ということだけで決まってくるんですけどね。
まあ、なんとなく、イメージだけ掴んでください。
以上、今年のフリーエージェント「お買い物情報」でした。
えーい、ちょっと無理して買っちゃおう、かな! (何をだよ)