第1週の試合の感想
さて、先週末に行われた、NFLヨーロッパの試合。
どうやって試合結果を見ようか、と思案していたのですが、
「NFL Europe.com」に載った「GameBook」(スタッツなどが載ったもの)が、
NFLの試合のものと同じ形式で、中に「Play-By-Play」が載っていたので、
それで観戦することにしました。
NFLの昨シーズン中に、
「Play-By-Playで、まるで試合を見ているかのように楽しむ術」、
を身につけた(?)ので、「Play-By-Play」があるのは嬉しい限り。
で、「Play-By-Play」観戦をしたのですが、
なぜか、フランクフルト・ギャラクシー対ライン・ファイヤーの試合のものだけが、
ずっと掲載されておらず。
今日になって掲載されたので、ようやく見ることが出来ました。
いやぁ、試合結果を知らずにいられる範囲内で載ってよかった・・・。
さて、恐らく、皆さん既にご存知のように、
アムステルダム・アドミラルズのWRノリアキ・キノシタが、
パントリターンタッチダウンを記録。
ホント、素晴らしいですねぇ。
普通に「Play-By-Play」を見ると、
このプレーは得点が入ったので太字で書かれているのですが、
昨シーズン身につけた「術」によって、プレー結果が分からないようにして見ていたので、
「おおっ、行くか!? 行くか!? ・・・行ったー!!」、
という感じで、非常に興奮してしまっておりました。
実は、ここまでのところ、この日記では割と日本人選手を中心に見てきたのですが、
シーズン中は、特に日本人選手だから、ということでは取り上げないようにしよう、
・・・とか、そんな風に考えていました。
でも、このキノシタのプレーは、全体的に見ても、
先週末の試合の中で、最も印象深いプレーの1つだったのではないでしょうか。
ワイドレシーバーとしても、13ヤードのキャッチを見せていますし、
なかなか上々のスタートを切れたのではないかと思いますので、
是非、今後も引き続き頑張ってもらいたいですね。
しかし、残念ながら、試合はベルリン・サンダーの勝利。
昨シーズンのワールドボウル対戦カードは、
「返り討ち」という結果に終わってしまいました。
この試合、最終的に「33対29」というハイスコアゲームだったのですが、
中身は、なんとも、グダグダな印象が強かったです。
確かに、サンダーのQBラング・キャンベルとB・J・シモンズが、
2人で227ヤード3タッチダウンと活躍した結果ではありますが、
獲得ヤードで言ったら、アドミラルズのQBギブラン・ハムダンの方が、
1人で246ヤード獲得と、上回った活躍をしています。
しかし、ハムダンが2インターセプト、
もう1人出場したQBレジー・ロバートソンも1インターセプトと、
良いところでのミスがあり、前半から突き放される一方。
終盤、前述のキノシタのパントリターンタッチダウンなどで追い上げましたが、
結局、時既に遅し、といった感じになってしまいました。
ちょっともったいない感じ。
来週以降、立て直して頑張ってもらいたいものです。
さて、そのほかの試合。
ケルン・センチュリオンズ対ハンブルグ・シーデビルズは、
これまた、インターセプトが多発して、
良いところでオフェンスが断ち切られるケースが多かったです。
両チーム合わせて「6インターセプト」という結果もさることながら、
特にシーデビルズのQBブロック・バーリンが3インターセプトを喫してしまい、
結果、先ほどのアドミラルズのハムダンと同じく、
誰よりもパス獲得ヤードが多いのに、「敗戦の原因」となってしまいました。
まあ、シーデビルズのもう1人のQBジェイムズ・キリアンの、
「パス7回全て失敗(1インターセプト)」というのも酷かったですが・・・。
この試合は、両チームとも、パスよりランの方が出ていました。
センチュリオンズは、元々、ランで組み立てるチームと思われていたので、
こういう試合で勝てたのは、今後につながるのではないでしょうか。
センチュリオンズのエースRBフレッド・ラッセルは、22回85ヤード獲得でした。
(他にRBアレックス・ヘインズが41ヤード獲得など、ランで計155ヤード獲得)
センチュリオンズのスターターQBクリフ・キングズバリーは、
「勝利クォーターバック」となりましたが、まあ、可もなく不可もなくといったところ。
でもまあ、このチームなら、これでいいのかな。
さて、残りの1試合は、
本日見ることが出来た、ギャラクシー対ファイヤーの試合。
まあ、なんだかんだ言って、
やはり、ファイヤーのQBドリュー・ヘンソンに注目してしまったのですが。
そうしたら、ギャラクシーの最初のオフェンスがあっさり終わったあと、
ファイヤーの最初のオフェンスの1プレー目で、
いきなり45ヤードのタッチダウンパスが!
おおー、やるじゃないか!
・・・と思ったら、よく見ると、投げたのはWRクリス・サンプ。
スペシャルプレーかよ!
なんとも変な「ガックリ感」を味わってしまいました・・・。
その後、ヘンソンは、なんともパッとしないプレーが続きまして、
前半途中から代わりに出てきたQBティミー・チャンの方が、
まだ良いところがあった、という感じがしました。
後半、またヘンソンが出てきて、今度は、前半ほど酷くはなかったですが、
それでも、まあ、あまり目立った活躍は出来てませんでしたねぇ。
うーん、やっぱり、前途は多難・・・?
しかし、そんな状況でもファイヤーが「勝ってしまった」のは、
もう、とにもかくにも、ギャラクシーのファンブル連発のおかげで。
いきなり、試合開始後4プレー目で、
ギャラクシーRBロジャー・ロビンソンがファンブルをしてターンオーバー。
前半の終盤に、ファイヤーのKオラ・キムリンがフィールドゴールを失敗して、
さあ、ギャラクシーの反撃開始!
・・・というところの1プレー目で、今度はJ・R・ニクロスがファンブル。
ターンオーバー。
そして、4点差を追う試合終盤。
「最後のオフェンス」で、またもロビンソンがファンブル。
しかし、これは自分でボールを押さえて大事には至らず。
・・・なのに、その3プレー後に、またまたロビンソンがファンブル。
今度はターンオーバー。
そして、そのまま試合終了。
もう、なんか、ファンブルが試合を壊しまくっちゃっています。
決してファイヤーが強かったわけではないので、
ギャラクシーとしては、この敗戦は、悔やまれるところでしょうねぇ。
ギャラクシーのランニングバック2人(特にロビンソン)は、
来週までに、みっちりとボールセキュリティのトレーニングを積んでください。
ところで、先ほど「キムリンがフィールドゴール失敗」と書きましたが、
この試合は、両チームとも、フィールドゴール挑戦が多かったです。
他の2試合(4チーム)合わせて、キッカー3人で計4回しか挑戦していないのに、
この試合では、2人で計7回挑戦、という大連発。
結果的に、4点差と僅差でしたから、
フィールドゴールの結果が試合結果も左右しかねないところでした。
(まあ、結局はファンブルのせいで、そうでもなかったのですが)
キムリンの先ほどの「失敗」は、50ヤードとやや長めだったので、
まあ、仕方が無いところがあり、その後42ヤードを成功させて挽回。
しかし、その後、36ヤードという距離で失敗してしまい、
試合終盤では、50ヤードのフィールドゴールをブロックされてしまいます。
「4回中1回成功」では、今後がやや心許ないところですね。
ちなみに、NFLのシーズン中に載せていた「キッカーレーティング」で言うと、
キムリンは「-11.9」と、「参考外」の数値でした。
対して、もう1人のキッカー、ギャラクシーのデイヴィッド・キンボールは、
36ヤード・49ヤードを成功し、34ヤードを失敗。
せっかく49ヤードという距離を成功させたのに、
短い距離で失敗したのは、悔やまれるところでしょうねぇ。
「キッカーレーティング」も伸び悩んで「18.3」でした。
ついでなんで、他チームのキッカーの結果も並べておきますと、
センチュリオンズのKティム・ダンカンが40ヤードを失敗、
シーデビルズのKタイラー・ジョーンズは32ヤードを成功、
そして、サンダーのKゼイヴィアー・ベイティアが36ヤードと27ヤードを成功、
・・・と、そんな感じで。
ちなみに、ベイティアは、トライフォーポイントのキックで1回失敗しているのですが、
これは、キックできずに終わっていたものなので、
多分、ロングスナッパーかホールダーの問題でしょうね。
・・・と、第1週の試合の感想は、そんなところで。
結局、どの試合も、「ミス」が多かったという印象が強いのですが、
とにかく、「寄せ集め」チームの第1週目の試合ですから、
まだコミュニケーションが万全ではない、ということがあるのでしょう。
今後、だんだんとチームとしてまとまっていってもらいたいですね。
ああ、そうそう。
「NFL Europe.com」のロースター表が更新されていたので、
それを見たのですが、ファイヤーのWRショウエイ・ハセガワは、
インジャリーリザーブ入りしてしまっていたんですね。
怪我とは聞いていたのですが、これは結構ひどいのかなぁ。
心配なところです。
あと、そのロースター表を見て、
NFLヨーロッパにも「プラクティス・スクワッド」があることを知りました。
そうだったのか。
いやぁ、NFLヨーロッパは、まだ仕組みの分からないところが多いなぁ。
今後、徐々に情報を仕入れていきたいところです。
本日は、こんなところで。