「最もあり得そう」なモックドラフト(番外編)
NFLドラフトが近づいてきた、ということで、ここ数日お届けしておりました、
「最もあり得そう」なのに、どこにもない「モックドラフト」。
まずは、ざっと、まとめてみます。
さて、その中でもちょっと書いてましたが、
上位指名チームが別の選手を指名したとすると、
それが下位指名チームに影響する、ということが起こりえます。
場合によっては、「玉突き」状態になることも。
そういうことが起こるのも、また、ドラフトの面白いところですよね。
本日は、あくまで「今回の集計」を基に、
ちょっとした「IF」の世界を見ていきたいと思います。
まずは2位(セインツ)指名。
ここでは、Tドブリカショー・ファーガソンと共に、
DEマリオ・ウィリアムズも支持が高いところでした。
では、ここでウィリアムズが指名されたとなると、どうなるか。
これは結局、ファーガソンが4位(ジェッツ)指名でも多くの支持を集めていますから、
入れ替わりが発生して、2位ウィリアムズ、4位ファーガソンで収まりそうです。
間の3位(タイタンズ)指名には、なんの影響も起こらない、というのが面白いところ。
では、もうちょっと大きく動かしてみましょう。
8位(ビルズ)指名。
ここでは、Tウィンストン・ジャスティスに次いで、
DTハロティー・ナータが多くの支持を集めていました。
では、13位(レイヴンズ)指名となっていたナータが、
8位で指名されたとするとどうなるか。
ジャスティスが「浮いている」わけですから、9位から順に、
どこで指名されるんだろう・・・と見ていくと、
これが、結局13位になりまして。
間に何チームあろうが、結局入れ替わるだけ。
一昨日の13位指名のところでも書きましたが、
12位(ブラウンズ)指名のDTブロドリック・バンクリーも含めて、
この3人・3チームの間で、入れ替わりがあるだけで終わりそうな感じです。
うーん・・・、各チームのニーズを考えると、
意外と「玉突き」ってのは、起こりにくいものなのかもしれませんねぇ。
では、もっと大きく動かしてみましょう。
ナータと同じように「いつ指名されてもおかしくないけどなかなか指名されない」状態だった、
CBジミー・ウィリアムズ。
結局19位(チャージャーズ)で指名されることになりましたが、
それでは、ウィリアムズが11位(ラムズ)に指名されていたとすると、どうなるか。
これは、ちょっと面白いことになりまして、
「浮いている」CBタイ・ヒルが、実は16位(ドルフィンズ)指名のところで、
最も多い支持を集めている選手でした。
となると、ヒルは16位指名され、
代わりに「浮く」のが、WRサントニオ・ホームズ。
更に、19位指名で最も多い支持を集めていたのが、実はホームズでしたから、
こちらが、すんなりと19位指名に。
なんと、三方丸く収まってしまいました。
特に、19位指名では、ホームズに圧倒的な支持が集まっていましたので、
チャージャーズとしては、11位でウィリアムズを指名してもらえるかどうかが、
もしかしたら、大きなポイントになるのかもしれません。
・・・なんか、「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいな話ですが。
ただし、このケース。
もう1つ大きな「山場」がありまして。
無事(?)、ウィリアムズが11位で指名されたとしても、
14位(イーグルス)の指名予想でホームズが結構支持されているので、
そこでいなくなってしまう可能性が。
こうなると、チャージャーズとしては最悪のケースとなりまして。
元々、「最も支持されている」ホームズと、次に支持されているWRチャド・ジャクソン、
更に、次いで支持されているヒルが、みんな既に「指名済み」だったので、
消去法でウィリアムズを指名していたのですが、
このウィリアムズまで「指名済み」ということに・・・。
11位でウィリアムズを指名されたことが、思いっきり裏目に出ました。
もし、チャージャーズが「ホームズを指名したい」と願っているのであれば、
「11位でウィリアムズが指名されること」と、
「14位でホームズが指名されないこと」が、大きなポイントとなってきそうです。
更に、この「イーグルスの決断」は、下位指名チームに大きな影響を与えていきます。
まず、ここで「浮いた」LBアーニー・シムズは、
17位(ヴァイキングス)で最も多い支持を集めておりましたので、そちらで指名され。
代わりに「浮く」のがLBチャド・グリーンウェイですが、
チャージャーズは彼に興味は無いようです。
チャージャーズは、「意中の選手」が軒並み「指名済み」の中、
更なる「消去法」で、CBアントニオ・クロマティを指名。
すると、20位(チーフス)で指名するはずだった選手がいなくなってしまいましたから、
次に高い支持を集めていたFSジョナサン・ジョセフが20位指名になります。
さあ、「玉突き」になってきました。
ジョセフは26位(ベアーズ)で指名されるはずでしたので、
ここに影響が出てきます。
結局、ここではWRシノリス・モスが指名されることに。
すると今度は、32位(スティーラーズ)に影響が出てきます。
モスは圧倒的な支持を集めていましたからねぇ。
・・・参りました。
「3票」以上の支持を集めている選手が、誰も残っていません・・・。
かろうじて、17位のところで「浮いて」いたグリーンウェイが、
2票の支持を集めていますので、グリーンウェイを指名しておきましょう。
グリーンウェイは、17位のはずが、一気に落ちてしまいましたねぇ・・・。
グリーンウェイとしては、「11位でウィリアムズが指名されないこと」、
もしくは、「14位でシムズが指名されること」が、
上位指名されるかどうかの大きなポイントになりそうです。
・・・って、これこそ、酷い「風が吹けば桶屋が儲かる」なのですが。
まあ、先ほどのケースでは、グリーンウェイだけじゃなく、
チャージャーズ、チーフス、ベアーズ、スティーラーズにとっても、
あまり幸せじゃない状態になってしまうわけで。
11位指名と14位指名。
実は、今回のドラフトで、非常に大きな「注目点」なのかも・・・?
さて、ここまで見てきたケースは、一応、
1巡指名の中で、誰かと誰かが「入れ替わっている」だけのものでした。
しかし、下位指名の選手が替わった場合は、
1巡指名から落ちてしまうケースも多く出てくるでしょう。
例えば、21位(ペイトリオッツ)指名で、2番目に多い支持を集めていた、
北カロライナ州立大のDEマニー・ローソンが指名された、としてみます。
「浮いた」RBデアンジェロ・ウィリアムズは、
22位(ブロンコス)指名で最も多い支持を集めていましたから、
すんなりと、ここで指名されます。
すると、代わりに「浮く」のがDEタンバ・ハーリー。
ハーリーは、どこで指名されるのか・・・と見ていくと、
結局、どこでも指名されず、1巡が終わってしまいました。
ディフェンスエンドのローソンが1巡指名されるようになると、
同じポジションのハーリーが1巡指名から外れる。
・・・んー、まあ、なんか上手く出来てますね。
21位・22位あたりでは、「ハーリー対ローソン」に注目・・・と。
もう1つ。
29位(ジェッツ)指名予想では、
オハイオ州立大のCニック・マンゴールドもなかなかの支持を集めていましたので、
こちらが29位指名された、としてみましょうか。
すると、「浮いた」RBローレンス・マロニーと、RBジョセフ・アッダイが、
30位(コルツ)指名で「一騎打ち」に。
支持数は同数でしたが、どちらが全体的に高い評価を受けているか、というと、
マロニーに分がありそうです。
そうなると、アッダイが1巡指名から外れることに。
アッダイとしては、「頼むからマロニー、先に指名されててくれ」、
という感じになるのでしょうか。
こちらはこちらで、同ポジションの悲哀を感じることになりそうですねぇ。
・・・以上。
もう、なんというか、「想像の中の妄想の世界」ではありますが、
なんとなく、どの順位とどの順位が影響しあっていて、
誰と誰が上位指名を争っているのか、というのが見えてきたような気がします。
(あくまで、今回の集計時点のもので)
ドラフト当日は、この「想定」を片手に、
1つ1つの指名に一喜一憂できたらいいなぁ、と思っています。
あ、昨日も書きましたが、直前にもう1度、集計しなおしますけどね。
とりあえず、「2週間前」としては、こんなところで。