「最もあり得そう」なモックドラフト(番外編)



NFLドラフトが近づいてきた、ということで、ここ数日お届けしておりました、
「最もあり得そう」なのに、どこにもない「モックドラフト」。


まずは、ざっと、まとめてみます。

順位 チーム 選手名 出身大学
1位 ヒューストン・テキサンズ RB レジー・ブッシュ USC
2位 ニューオリンズ・セインツ T ドブリカショー・ファーガソン バージニア大
3位 テネシー・タイタンズ QB マット・ライナート USC
4位 ニューヨーク・ジェッツ DE マリオ・ウィリアムズ 北カロライナ州立大
5位 グリーンベイ・パッカーズ LB A・J・ホーク オハイオ州立大
6位 サンフランシスコ・49ers TE ヴァーノン・デイヴィス メリーランド大
7位 オークランド・レイダーズ QB ヴィンス・ヤング テキサス大
8位 バッファロー・ビルズ T ウィンストン・ジャスティス USC
9位 デトロイト・ライオンズ SS マイケル・ハフ テキサス大
10位 アリゾナ・カーディナルズ QB ジェイ・カトラー バンダービルト大
11位 セントルイス・ラムズ CB タイ・ヒル クレムソン大
12位 クリーブランド・ブラウンズ DT ブロドリック・バンクリー フロリダ州立大
13位 ボルチモア・レイヴンズ DT ハロティー・ナータ オレゴン大
14位 フィラデルフィア・イーグルス LB アーニー・シムズ フロリダ州立大
15位 デンバー・ブロンコス WR チャド・ジャクソン フロリダ大
16位 マイアミ・ドルフィンズ WR サントニオ・ホームズ オハイオ州立大
17位 ミネソタ・ヴァイキングス LB チャド・グリーンウェイ アイオワ大
18位 ダラス・カウボーイズ SS ジェイソン・アレン テネシー大
19位 サンディエゴ・チャージャーズ CB ジミー・ウィリアムズ バージニア工科大
20位 カンザスシティ・チーフス CB アントニオ・クロマティ フロリダ州立大
21位 ニューイングランド・ペイトリオッツ RB デアンジェロ・ウィリアムズ メンフィス大
22位 デンバー・ブロンコス DE タンバ・ハーリー ペン州立大
23位 タンパベイ・バッカニアーズ T マーカス・マクニール オーバーン大
24位 シンシナティ・ベンガルズ TE レオナード・ポウプ ジョージア大
25位 ニューヨーク・ジャイアンツ LB ボビー・カーペンター オハイオ州立大
26位 シカゴ・ベアーズ FS ジョナサン・ジョセフ 南カロライナ大
27位 カロライナ・パンサーズ RB レンデル・ホワイト USC
28位 ジャクソンビル・ジャガーズ LB デメコ・ライアンズ アラバマ大
29位 ニューヨーク・ジェッツ RB ローレンス・マロニー ミネソタ大
30位 インディアナポリス・コルツ RB ジョセフ・アッダイ LSU
31位 シアトル・シーホークス G マックス・ジーンギリス ジョージア大
32位 ピッツバーグ・スティーラーズ WR シノリス・モス マイアミ大(フロリダ)



さて、その中でもちょっと書いてましたが、
上位指名チームが別の選手を指名したとすると、
それが下位指名チームに影響する、ということが起こりえます。


場合によっては、「玉突き」状態になることも。


そういうことが起こるのも、また、ドラフトの面白いところですよね。


本日は、あくまで「今回の集計」を基に、
ちょっとした「IF」の世界を見ていきたいと思います。


まずは2位(セインツ)指名。


ここでは、Tドブリカショー・ファーガソンと共に、
DEマリオ・ウィリアムズも支持が高いところでした。


では、ここでウィリアムズが指名されたとなると、どうなるか。


これは結局、ファーガソンが4位(ジェッツ)指名でも多くの支持を集めていますから、
入れ替わりが発生して、2位ウィリアムズ、4位ファーガソンで収まりそうです。


間の3位(タイタンズ)指名には、なんの影響も起こらない、というのが面白いところ。


では、もうちょっと大きく動かしてみましょう。


8位(ビルズ)指名。


ここでは、Tウィンストン・ジャスティスに次いで、
DTハロティー・ナータが多くの支持を集めていました。


では、13位(レイヴンズ)指名となっていたナータが、
8位で指名されたとするとどうなるか。


ジャスティスが「浮いている」わけですから、9位から順に、
どこで指名されるんだろう・・・と見ていくと、
これが、結局13位になりまして。


間に何チームあろうが、結局入れ替わるだけ。


一昨日の13位指名のところでも書きましたが、
12位(ブラウンズ)指名のDTブロドリック・バンクリーも含めて、
この3人・3チームの間で、入れ替わりがあるだけで終わりそうな感じです。


うーん・・・、各チームのニーズを考えると、
意外と「玉突き」ってのは、起こりにくいものなのかもしれませんねぇ。


では、もっと大きく動かしてみましょう。


ナータと同じように「いつ指名されてもおかしくないけどなかなか指名されない」状態だった、
CBジミー・ウィリアムズ
結局19位(チャージャーズ)で指名されることになりましたが、
それでは、ウィリアムズが11位(ラムズ)に指名されていたとすると、どうなるか。


これは、ちょっと面白いことになりまして、
「浮いている」CBタイ・ヒルが、実は16位(ドルフィンズ)指名のところで、
最も多い支持を集めている選手でした。


となると、ヒルは16位指名され、
代わりに「浮く」のが、WRサントニオ・ホームズ


更に、19位指名で最も多い支持を集めていたのが、実はホームズでしたから、
こちらが、すんなりと19位指名に。


なんと、三方丸く収まってしまいました。


特に、19位指名では、ホームズに圧倒的な支持が集まっていましたので、
チャージャーズとしては、11位でウィリアムズを指名してもらえるかどうかが、
もしかしたら、大きなポイントになるのかもしれません。


・・・なんか、「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいな話ですが。


ただし、このケース。
もう1つ大きな「山場」がありまして。


無事(?)、ウィリアムズが11位で指名されたとしても、
14位(イーグルス)の指名予想でホームズが結構支持されているので、
そこでいなくなってしまう可能性が。


こうなると、チャージャーズとしては最悪のケースとなりまして。
元々、「最も支持されている」ホームズと、次に支持されているWRチャド・ジャクソン
更に、次いで支持されているヒルが、みんな既に「指名済み」だったので、
消去法でウィリアムズを指名していたのですが、
このウィリアムズまで「指名済み」ということに・・・。


11位でウィリアムズを指名されたことが、思いっきり裏目に出ました。


もし、チャージャーズが「ホームズを指名したい」と願っているのであれば、
「11位でウィリアムズが指名されること」と、
「14位でホームズが指名されないこと」が、大きなポイントとなってきそうです。


更に、この「イーグルスの決断」は、下位指名チームに大きな影響を与えていきます。


まず、ここで「浮いた」LBアーニー・シムズは、
17位(ヴァイキングス)で最も多い支持を集めておりましたので、そちらで指名され。


代わりに「浮く」のがLBチャド・グリーンウェイですが、
チャージャーズは彼に興味は無いようです。


チャージャーズは、「意中の選手」が軒並み「指名済み」の中、
更なる「消去法」で、CBアントニオ・クロマティを指名。


すると、20位(チーフス)で指名するはずだった選手がいなくなってしまいましたから、
次に高い支持を集めていたFSジョナサン・ジョセフが20位指名になります。


さあ、「玉突き」になってきました。


ジョセフは26位(ベアーズ)で指名されるはずでしたので、
ここに影響が出てきます。
結局、ここではWRシノリス・モスが指名されることに。


すると今度は、32位(スティーラーズ)に影響が出てきます。
モスは圧倒的な支持を集めていましたからねぇ。


・・・参りました。
「3票」以上の支持を集めている選手が、誰も残っていません・・・。


かろうじて、17位のところで「浮いて」いたグリーンウェイが、
2票の支持を集めていますので、グリーンウェイを指名しておきましょう。


グリーンウェイは、17位のはずが、一気に落ちてしまいましたねぇ・・・。


グリーンウェイとしては、「11位でウィリアムズが指名されないこと」、
もしくは、「14位でシムズが指名されること」が、
上位指名されるかどうかの大きなポイントになりそうです。


・・・って、これこそ、酷い「風が吹けば桶屋が儲かる」なのですが。


まあ、先ほどのケースでは、グリーンウェイだけじゃなく、
チャージャーズ、チーフス、ベアーズ、スティーラーズにとっても、
あまり幸せじゃない状態になってしまうわけで。


11位指名と14位指名。
実は、今回のドラフトで、非常に大きな「注目点」なのかも・・・?


さて、ここまで見てきたケースは、一応、
1巡指名の中で、誰かと誰かが「入れ替わっている」だけのものでした。


しかし、下位指名の選手が替わった場合は、
1巡指名から落ちてしまうケースも多く出てくるでしょう。


例えば、21位(ペイトリオッツ)指名で、2番目に多い支持を集めていた、
北カロライナ州立大DEマニー・ローソンが指名された、としてみます。


「浮いた」RBデアンジェロ・ウィリアムズは、
22位(ブロンコス)指名で最も多い支持を集めていましたから、
すんなりと、ここで指名されます。


すると、代わりに「浮く」のがDEタンバ・ハーリー


ハーリーは、どこで指名されるのか・・・と見ていくと、
結局、どこでも指名されず、1巡が終わってしまいました。


ディフェンスエンドローソンが1巡指名されるようになると、
同じポジションのハーリーが1巡指名から外れる。
・・・んー、まあ、なんか上手く出来てますね。


21位・22位あたりでは、「ハーリーローソン」に注目・・・と。


もう1つ。


29位(ジェッツ)指名予想では、
オハイオ州立大Cニック・マンゴールドもなかなかの支持を集めていましたので、
こちらが29位指名された、としてみましょうか。


すると、「浮いた」RBローレンス・マロニーと、RBジョセフ・アッダイが、
30位(コルツ)指名で「一騎打ち」に。


支持数は同数でしたが、どちらが全体的に高い評価を受けているか、というと、
マロニーに分がありそうです。


そうなると、アッダイが1巡指名から外れることに。


アッダイとしては、「頼むからマロニー、先に指名されててくれ」、
という感じになるのでしょうか。
こちらはこちらで、同ポジションの悲哀を感じることになりそうですねぇ。


・・・以上。


もう、なんというか、「想像の中の妄想の世界」ではありますが、
なんとなく、どの順位とどの順位が影響しあっていて、
誰と誰が上位指名を争っているのか、というのが見えてきたような気がします。
(あくまで、今回の集計時点のもので)


ドラフト当日は、この「想定」を片手に、
1つ1つの指名に一喜一憂できたらいいなぁ、と思っています。


あ、昨日も書きましたが、直前にもう1度、集計しなおしますけどね。


とりあえず、「2週間前」としては、こんなところで。