シーデビルズがワールドボウル争いの鍵を握る!?



では、NFLヨーロッパ第8週の日曜日の試合の感想を。


ハンブルグ・シーデビルズベルリン・サンダー


Berlin downs Berlin」。
NFL Europe.comの記事の見出しです。
バーリン」と「ベルリン」は同じ綴り。


対戦カードの紹介のときにも期待していたように、
この試合で、シーデビルズが今シーズン初勝利を挙げるチャンスは、
十分にあると思っていました。


なので、シーデビルズが勝ったことには、驚きはありません。


驚いたのは、38対14という大差で勝ったということ。
そして、QBブロック・バーリンの活躍で勝ったということ。


バーリンは、先週、スターターから3番手クォーターバックに降格となり、
今週は、2番手に再浮上しておりました。


第1クォーター。
スターターとなったQBトッド・モーテンセンRBデジュアン・グリーンが、
それぞれ良い仕事をして細かくつなぎ、最初のシリーズでタッチダウン


ここまでは、想像できました。
これで、今日は勝てそうだな、と。


しかし、その後、モーテンセンが今ひとつパッとしなくなり、
7対7の同点に追いつかれた第2クォーター、バーリンが登場。


ここでバーリンが、「先々週までの出来はなんだったんだ」という活躍を見せ、
あっという間に、14対7、そして、21対7に。


第3クォーター、再びモーテンセンが登場するも、やはりパッとせず、
得点もフィールドゴールの3点止まりで、24対7。


第4クォーター、再びバーリンが登場すると、
またも、あっという間に、31対7、そして、38対7に。


終わってみれば、バーリンは、15回中12回成功183ヤード獲得、
タッチダウンインターセプトで、QBレーティング「157.1」という、
ほぼ「満点」の成績を残しました。


先ほども書きましたが、もう1度。


・・・先々週までの出来はなんだったんだ・・・?


降格が「良い薬」になった、ということなのかもしれませんが、
まあ、なんというか、それにしても鮮やかな活躍でした。
欲を言えば、もっと早く、その活躍を見せてもらいたかったのですが・・・。


来週からは、再びスターター昇格となりますかね?
今週の活躍が、まぐれでないことを祈ります。


何はともあれ、今シーズン初勝利、おめでとうございます。


サンダーは、「緊張の糸」が切れてしまったのでしょうか。
見るべきところが、何もなくなってしまいました。
このままなら、来週・再来週と連敗してシーズン終了、というところでしょうかねぇ。


日曜日の試合の感想は、こんなところで。


さて、昨日、ライン・ファイヤーフランクフルト・ギャラクシーが、
「仮想ワールドボウルだったかもしれない」と書きましたが、
これは、あくまで試合内容を考えると、ということであって、
実際は、アムステルダム・アドミラルズが最もワールドボウル出場に近い位置にいます。


ちょうど、公式サイトに、「ワールドボウル出場シナリオ」が載っていましたので、
ここでも紹介しておきます。


まず、アドミラルズ(6勝2敗)は、残り2週のうち1つでも勝つか、
または、ファイヤーが1つでも負ければ、出場決定です。


例えば、7勝3敗で3チームが並んだとすると、
3チーム間での対戦成績(合計)が上位のチームから出場することになりますが、
来週、アドミラルズ対ギャラクシーの試合でどちらが勝ったとしても、
アドミラルズは既にギャラクシーから1勝、ファイヤーから2勝を挙げており、
問題なく出場できます。


また、ギャラクシーが8勝2敗となり、
アドミラルズとファイヤーの2チームが7勝3敗で並んだり、
または、アドミラルズとファイヤーの2チームが6勝4敗で並んだりした場合は、
2チーム間の対戦成績が上位のチームが出場することになりますので、
「2勝0敗」のアドミラルズが出場できます。


というわけで、アドミラルズが1つ勝つか、ファイヤーが1つ負けるかで、
アドミラルズのワールドボウル出場が決まるわけです。


次に、ギャラクシー(6勝2敗)。


7勝3敗で3チームが並んだ場合の条件は、先ほど書いたとおりですのが、
来週のアドミラルズ戦に勝利すれば、3チーム間の対戦成績が、
ギャラクシーは「2勝2敗」でファイヤーが「1勝3敗」となりますので、
この場合は、即、ワールドボウル出場決定です。


来週のアドミラルズ戦で負けて7勝3敗で3チームが並んだ場合は、
まず、アドミラルズが出場決定で、ギャラクシーファイヤーの争いとなります。
もちろん、アドミラルズが8勝2敗となり、
ギャラクシーファイヤーの2チームが7勝3敗で並んだ場合も同様。


この2チーム間の対戦成績は、1勝1敗。


その場合、得失点差で決まることになっており、
第1週に6対10(4点差)で勝ったファイヤーが、
第8週に14対16(2点差)で勝ったギャラクシーよりも上となってしまいます。


よって、来週の試合でギャラクシーが負けた場合は、
再来週の試合でギャラクシーが勝って、ファイヤーがどちらか1つ負けるか、
もしくは、ファイヤーが2つとも負けた場合に、
ギャラクシーのワールドボウル出場が決定します。


最後に、ファイヤー(5勝3敗)。


他の2チームより負け数が1つ多いですから、やはり不利な状況にあり、
特に、来週のアドミラルズ対ギャラクシーの試合結果に大きく左右されます。


仮にこの試合、ギャラクシーが勝ったとすると、
ファイヤーがワールドボウルに出場するためには、
アドミラルズが第10週の試合も負けた上で、ファイヤーは2つとも勝つ必要があります。
(アドミラルズの出場決定条件を参照のこと)


仮に来週、アドミラルズが勝ったとすると、ファイヤーが2つとも勝てば、
ギャラクシーの第10週の試合結果がどうであろうとも、ファイヤーの出場決定。
ギャラクシーの出場決定条件(得失点差のところ)を参照のこと)


または、ギャラクシーが第10週の試合も負けるのであれば、
やはり得失点差の関係上、ファイヤーは1つ勝つだけで、出場決定となります。


非常に辛いところは、アドミラルズが来週負けて再来週勝つと、
ファイヤーは2連勝したとしても出場できない・・・ということで。


ファイヤー関係者としてみれば、アドミラルズに対して、
「来週勝ってくれ、そうじゃなきゃ、再来週も負けてくれ」、
という、なんともややこしい気持ちを抱くことになりそうです。


まあ、そんなわけで、ワールドボウル出場可能性が高い順は、
「アドミラルズ>ギャラクシーファイヤー」となります。


僕が、ワールドボウルで「ギャラクシーファイヤー」があり得る、と思うのは、
「アドミラルズの2連敗、かつ、ファイヤーの2連勝」があり得る、
と、今週の試合内容から思うためなのですが、果たしてどうなるでしょうかねぇ。


さて、来週、アドミラルズ対ギャラクシーの試合があることは何度も書いていますが、
他の対戦カードはどうなっているか。


ファイヤーは、来週、敵地でシーデビルズと対戦。
先週までのシーデビルズが相手ならば「楽勝」というところですが、
今週の試合内容が本物であるならば、苦戦するかもしれません。


最終週は、ギャラクシーが敵地でサンダーと、
ファイヤーはホームでケルン・センチュリオンズと、
そして、アドミラルズはホームでシーデビルズと、それぞれ対戦します。


今週の試合内容から想定すると、ギャラクシーは「確勝」、
ファイヤーは「ほぼ勝てる」、そして、アドミラルズが「苦戦」というところかな。


なんか、ここに来て、最下位のお荷物だったシーデビルズが、
一気にワールドボウル出場争いの行方を左右する存在となってきました。


面白いものですねぇ。


注目して、見ていきたいと思います。


本日は、こんなところで。