最高齢記録あれこれ
ご質問のメールをいただきました。
>30歳代でスポーツを続ける者として興味をもったのですが、もしご存知であれば、
>NFLにおけるいろいろな最高齢記録について教えていただけないでしょうか。
>
>たとえば、現役最高齢選手、史上最高齢選手、史上最高齢タッチダウン、
>史上最高齢スーパーボウル出場など教えていただけたらと思います。
面白いネタでしたので、メールでの返信ではなく、
この日記への掲載をもって、「返信」とさせていただくことにしました。
良いネタの提供、ありがとうございます。
まず、ご質問の4件について調べてみました。
- 現役最高齢選手
このプレシーズンの時期は、「現役」の定義があやふやではありますが、
一応、現時点でロースターに残っている選手で調べてみると、
ニューオリンズ・セインツのKジョン・カーニーになるようです。
カーニーは1964年4月20日生まれ。
42歳になりますね。
カーニーは、開幕ロースターに残れそうなので、
今シーズンプレーする最高齢選手となる可能性は高そうです。
ただし、実は、もう1人、最高齢選手となる可能性のある選手がいまして、
それは、元フィラデルフィア・イーグルスのPショーン・ランデータ。
ランデータは1962年1月6日生まれの44歳。
現時点ではフリーエージェントですが、まだ引退はしておらず、
本人もやる気満々のようです。
まあ、契約するチームがあるかどうか、という問題は大きいのですが、
どうなるか、注目して見ていきたいところですね。
- 史上最高齢選手
非常に古い話になるのですが、1925年、
デュルース・ケリーズというチームのボビー・マーシャルという選手が、
45歳でスターター出場した・・・という記録が残っているようで、
これが「史上最高齢スターター出場記録」になるようです。
ただ、スターター以外での出場だとどうなのか、というのが調べられませんでしたので、
もしかしたら、それ以上の「出場記録」もあるかもしれません。
実は、一昨年、当時テネシー・タイタンズのKゲイリー・アンダーソンも、
45歳で出場しておりました。
ただし、誕生日の関係で、マーシャルの方が「年上」ということになるようですね。
ちなみに、マーシャルは、昨年殿堂入りしたフリッツ・ポラードと共に、
「黒人選手の先駆け」と言われている選手のようです。
- 史上最高齢タッチダウン
すいません。
これは、ちょっと調べることが出来ませんでした。
限定的なものになりますが、「スーパーボウルにおける史上最高齢タッチダウン」となると、
第33回スーパーボウルに出場した、デンバー・ブロンコスのQBジョン・エルウェイ。
当時38歳7ヶ月。
エルウェイは、この試合で、80ヤードタッチダウンパスを投げたのみならず、
3ヤードタッチダウンランも決めており、
どちらの意味でも、「史上最高齢タッチダウン」となります。
ちなみに、この試合でスーパーボウルMVPを受賞したエルウェイは、
「史上最高齢スーパーボウルMVP受賞者」でもありますね。
- 史上最高齢スーパーボウル出場
今までに、40歳で出場した選手が3人います。
そのうち、誕生日の関係で1位となるのが、
第34回スーパーボウルに出場した、セントルイス・ラムズのPマイク・ホーラン。
他の2人は、第2回スーパーボウルに出場した、
オークランド・レイダーズの殿堂入り選手、QB兼Kジョージ・ブランダと、
第37回スーパーボウルに出場した、オークランド・レイダーズのWRジェリー・ライスです。
・・・と、まあ、そんなところで。
で、他にも、いくつか「最高齢記録」が見つかったので、
それも簡単に列挙しておきますね。
- 史上最高齢リーディングラッシャー
ニューヨーク・ジェッツのRBカーティス・マーティンが、
2004年、31歳で達成。
- 史上最高齢1000ヤードレシーバー
オークランド・レイダーズのWRジェリー・ライスが、
2001年、39歳で達成。
- 史上最高齢NFLデビュー
ニューヨーク・ジェッツのPベン・グレアムが、
2005年、32歳でNFLデビュー。
(グレアムは、オーストラリアンフットボール出身)
- 史上最高齢「初」パス「初」成功
アリゾナ・カーディナルズのRBエミット・スミスが、
2004年、35歳で達成。(投げたのも初、成功したのも初)
・・・と、そんなところでしょうか。
最後のほうは、ややマニアックな記録ですが、
「30歳過ぎても頑張ってるなぁ」という感じは、よく分かりますよね。
特に「エミット・スミスのパス」は記憶に新しいのですが、
殿堂入り確実な選手のそういったプレーは、ちょっと感動したものです。
「最高齢記録」については、そんなところで。
そうそう、ここまでの文章で、たびたび「殿堂入り」という文字が出てきましたが、
ちょうど今日、というか、これを書いている今この時間、
オハイオ州キャントンにある「ホールオブフェイム(名誉の殿堂)」で、
今年の殿堂入り式典が行われております。
「NFL.com」でライブビデオが流されているので、
今、見ているところだったりします。
見終わってから感想を書こうかと思ったのですが、
かなり長く(既に2時間半以上経過)、しばらく終わりそうにないので断念。
(最後まで見る前に寝てしまうかも・・・)
今は、4人目、ウォーレン・ムーンのスピーチが行われているところです。
もちろん、例によって、何を話しているかはほとんど分かりませんが、
雰囲気は伝わってきます。
その雰囲気だけでも、感動します。
(ハリー・カーソンの息子さんのスピーチは、最後に泣きそうになりました)
ホント、こういうライブビデオは嬉しいものですね。
流れとしては、紹介者が1人、紹介スピーチをし、
(例えば、ジョン・マッデンの場合はオークランド・レイダーズのアル・デイヴィスオーナー)
本人と紹介者で胸像の除幕を行って、本人のスピーチ・・・という形。
(恐らく、レジー・ホワイト(故人)だけは違う形になるでしょうが)
マッデンの胸像は、今の顔で作られるのかなぁ、と思っていたのですが、
ちゃんと(?)ヘッドコーチをしていた頃の若い顔でした。
あと、マッデンの奥さんは、堂々としていて、なんかかっこよかったです。
さすが、ああいう癖のある人の奥さんなだけあるなぁ。
ハリー・カーソン、レイフィールド・ライト、ジョン・マッデン、
ウォーレン・ムーン、レジー・ホワイト、トロイ・エイクマン。
殿堂入りした6人の皆さん、本当におめでとうございます!
そして、明日は、殿堂入りの奉納試合、
「ホールオブフェイムゲーム」が行われます。