週間オフェンスラインMVP(第12週)



今週も、「オフェンスラインスタッツ」を用いた、
「週間オフェンスラインMVP」を掲載したいと思います。


まず、第12週の「ベストオフェンスライン選手」は以下の通り。

  選手名 ラン パス 反則 オフェンスライン
ポイント
LT ウォルター・ジョーンズ
シアトル・シーホークス
54 -5 0 49
LG ジェイソン・ブラウン
ボルチモア・レイヴンズ
40 8 0 48
C オリン・クルーツ
シカゴ・ベアーズ
42 -3.5 0 38.5
RG ロベルト・ガーザ
シカゴ・ベアーズ
40 -3.5 0 36.5
RT マイク・ローゼンサル
ミネソタ・ヴァイキングス
28 7 0 35



意外や意外、負けたベアーズの選手が2人。


でも、確かに、インターセプトでひっくり返ってましたが、
オフェンスは、基本的に進んでいましたもんねぇ。


このポイント的にも、「パス」のマイナスを「ラン」がカバーしている形です。


値を見てみると、シーホークスジョーンズも、同じような感じですね。


今週の「週間オフェンスラインMVP」は、そのジョーンズです。


ジョーンズは、1997年にドラフト1巡(全体6位)でシーホークスに指名されNFL入り。


その年から12試合にスターター出場をすると、
それからずっと、シーホークススターター出場を続けている、ベテラン中のベテランです。


この10年間で、欠場したのが、2002年の2試合と、
昨シーズンの1試合だけ、というのが、なんとも素晴らしいところで。


もちろん、昨シーズンは、スーパーボウルでもスターター出場。
シーホークス一筋」のジョーンズは、喜びもひとしおだったことでしょう。


そして、2001年から2005年まで、5年連続プロボウル選出。
更に、2004年・2005年と「AP通信」のオールプロにも選出。


まさに、名実共に、今のNFLを代表するオフェンスライン選手と言ってよいでしょうね。


シーホークスジョーンズに対する信頼も厚く、
3年連続フランチャイズ選手に指定して、チームに引き止めた末に、
昨年初め、7年間の契約延長を果たしています。


その後の昨シーズンは、RBショーン・アレグザンダーをリーグMVPに導くは、
チームはスーパーボウルに進出するはで、
まさに、期待に応える活躍を見せていた、と言えるのではないでしょうか。


今シーズンは、そのアレグザンダーに加え、QBマット・ハセルベックも怪我で欠き、
チーム成績はそこそこながら、いまいちオフェンスにインパクトはありませんでしたが、
アレグザンダー復帰2戦目、そして、ハセルベックも復帰した、というこのタイミングで、
ようやく、オフェンスも爆発しました。


今シーズン、残る試合が、楽しみになるところですね。


また、順調に行けば、シーホークス一筋でキャリアを終えるであろうジョーンズの、
今後の活躍に、注目していきたいところです。


さて、第12週時点での「オフェンスラインベスト10」は、以下の通り。

順位 選手名 ラン パス 反則 オフェンスライン
ポイント
1位 LT タリック・グレン
インディアナポリス・コルツ
114 82 -42 154
2位 C ケイシー・ウィーグマン
カンザスシティ・チーフス
142 -3.5 0 138.5
3位 RG マイク・ゴフ
サンディエゴ・チャージャーズ
106 24 0 130
4位 LT マーカス・マクニール
サンディエゴ・チャージャーズ
86 48 -14 120
5位 RT ジョン・スティンチコム
ニューオリンズ・セインツ
38 100 -21 117
6位 LG クリス・ディールマン
サンディエゴ・チャージャーズ
106 26.5 -21 111.5
7位 LG ディラン・ギャンディ
インディアナポリス・コルツ
74 36.5 0 110.5
8位 C ジョフ・ハンガートナー
カロライナ・パンサーズ
102 4.5 0 106.5
9位 C ニック・ハードウィック
サンディエゴ・チャージャーズ
88 24 -7 105
10位 LG ヴィンス・マヌワイ
ジャクソンビル・ジャガーズ
118 0.5 -14 104.5



グレンが、第8週以来の1位復帰です。


先週も、スティンチコムが、「第6週・第7週以来の1位復帰」でしたが、
まあ、大体、1位になる選手は、決まってきた感じで、
毎週、順位に多少の入れ替わりはありますが、
「トップ10+アルファ」の面々は、ほとんど顔ぶれが変わらなくなってきました。


チームを見ても、チャージャーズ選手が4人いるのを筆頭に、
大体、「ああ、確かにオフェンスが強いチームだよね」という感じで、
今後も、あまり動かなさそうな情勢になってきました。


ただ、例えば、今週のシーホークスのように、
選手の復帰だとか、交代だとかで、突然ガラッと変わるケースもありますので、
これから、どんなチームの選手が食い込んでくるかにも、ちょっと注目したいところです。


以上、第12週の「オフェンスラインスタッツ」でした。