過去の記録を見ると面白いことも



ちょっと遅れ遅れになってしまっていますが、
NFLヨーロッパ第2週の試合の感想を簡単に。


まず、「GAORA」で放映していた、
ライン・ファイヤーアムステルダム・アドミラルズの試合。


事前に知ってしまっていた情報としては、
「アドミラルズのWRノリアキ・キノシタが活躍した」ということと、
「でも、アドミラルズは負けた」ということだったのですが、
少なくとも、「活躍した」というのは、「そうでもないよなぁ」という感じでしたね。


あれで「活躍した」というのは、NFLを目指しているキノシタ本人に対して、
むしろ、失礼というものでしょう。


まあ、その「活躍した」というニュースが流れることで、
アメフトに興味を持ってくれる人が増えるのであれば、それで良いのかもしれませんが。


ただ、リターナーとしては、さすがというところを今週も見せてくれました。
(味方の反則で取り消されてしまったプレーも含めて)


見ていて楽しい選手になりつつあるので、
地元アムステルダムでも、人気が出てきているのではないでしょうかね。


レシーバーとしては、今週もいまいち。


最後に、フォースダウンなのに手前で外に出てしまう大きなミスをしたのも残念でしたが、
今週も、エンドゾーンでターゲットになりながらタッチダウンを奪えなかったのは、
「そのうち、ターゲットにしてもらえなくなるのではないか」という懸念も含めて、
非常に残念なところでした。


「日本人選手だから」ということで応援することは、したくはないのですが、
キノシタについては、本当に今後が楽しみで、頑張ってもらいたいです。


試合については、ファイヤーは、第1週の試合で見ていた通りにミスばかりで、
どう考えても、アドミラルズが勝たなければいけなかったと思うのですが、
そんな試合を落としてしまったのは、アドミラルズにとって非常に痛いところで。


ファイヤーは、ディフェンスが良かったですね。


選手の大部分が入れ替わっているので、「チームの傾向」というのは、
昨年とは変わっているのが普通だと思うのですが、
ファイヤーは、昨年同様「ディフェンスのチーム」なんですねぇ。


いや、コーチ陣の指導方針の賜物と、そもそも選手を集める段階からそういう方針、
・・・ということなのかもしれませんが、
ファイヤーは、ヘッドコーチも昨年と変わっているのに、なんでだろうなぁ、と。


まあ、深く考えるところではないでしょうが。


そのファイヤーディフェンス陣から注目選手を1人書き記しておくと、
中継でも何度も取り上げられていた、LBブレイク・コスタンツォですね。


鋭い動きで、目立ちまくってました。


コスタンツォがどういう選手なのか、詳しくは知りませんが、
過去の契約情報を見てみたら、ちょっと興味深いことが。


一昨年の9月から、選手の契約情報は出来る限り追いかけていますが、
その中で、最も大きな動きがあった(忙しかった)時期というのは、
ドラフト直後の「FA新人」の大量契約と、
レギュラーシーズンに入る直前の大量解雇でした。


で、コスタンツォは、そのどちらにも当てはまる選手だったんですよね。
(・・・つまり、僕を苦労させてくれた1人なわけか・・・)


いや、「そのどちらにも当てはまる」ということは、
昨年大学を出て、ドラフトでは指名されなかったけれども、多少目は付けられていて、
更に、最終ロースターに残るか残らないか、というくらいの力はあった、
・・・ということになるのでしょう。


それだけの力があるのであれば、NFLヨーロッパで活躍するのも頷けますし、
そうして、今年はNFLでロースターに残ることが出来ても、何も不思議ではないわけです。


NFLのシーズンに向けて」という意味でも、注目しておきたい選手ですね。


では次に、フランクフルト・ギャラクシーケルン・センチュリオンズの試合。


先週の試合から注目し始めた、ギャラクシーのWRアーロン・ホサックに今週も注目、
・・・とか思っていたのに、全然、「Play-By-Play」で名前が出てこず。


スターター出場して、最初のシリーズで1回だけターゲットになっているので、
何か怪我をして、その後は退いていたのかもしれません。


うーん、そうだとしたら残念だなぁ。
来週の試合には出てこられるような軽いものだったら良いのですが。


試合で面白かったところは、
7対10でセンチュリオンズが3点差リードして迎えた前半残り時間3秒。


ギャラクシーのオフェンス中で、敵陣39ヤード地点まで攻め込みましたが、
もう時間が残っていません。


仕方が無いので、「ダメもと」のフィールドゴール挑戦。


この56ヤードフィールドゴールを、
ギャラクシーKリース・ロイドが見事に成功させてしまったんですよねぇ。


で、「特別ルール」で4点なので、11対10と逆転したという。


いやぁ、今シーズンは、50ヤードフィールドゴールが続出しています。
何か昨シーズンと(キッカーにとって)変わったことでもあるのか・・・?


まあ、単純に考えて、
昨シーズンより「良いキッカー」が集まっているのだと思っておきます。


で、そんな中、僕が期待するセンチュリオンズのKニック・ノヴァクは、
26ヤード・35ヤードという「普通の」フィールドゴール成功しかなく、
いまいちインパクトが感じられないので、非常に心配なわけですが・・・。


頼むよー。


試合は、そのままギャラクシーが逃げ切って2連勝。
ちなみに、現時点で「無敗」はギャラクシーだけになりました。


さて最後に、ハンブルグ・シーデビルズベルリン・サンダーの試合。


・・・は、試合については、特に言うことはなく。
シーデビルズが勝って、どちらも1勝1敗となりました。


試合内容からは離れますが、
どうも先週から、シーデビルズRBクエンティン・グリフィンが気になっています。


いや、数年前、デンバー・ブロンコスで何試合かスターター出場していたこともある選手で、
名前を聞いたことがあるのは、不思議ではないのですが、
なんか、もっとインパクトのあるエピソードがあったような・・・。


・・・それが何だったか思い出せず、という気になり方で、もやもやしています。


しかし、まあ、NFLで何試合もスターター出場して、
しかも100ヤードラッシュを記録したことまである選手が、
NFLヨーロッパで試合に出ているというのも、何か凄い話ではありますが。
NFLで在籍扱いのシーズンは、まだ2年間だけなので参加OK)


もちろん、ここのところ、ロースターに残れるほどの力を見せられなかったからこそ、
こういう事態になっているわけですが、
どうもその原因が、ブロンコスでの2年目のシーズン(2004年)に、
怪我をしたことと関係がありそうなので、
この状況を克服して、再びNFLの舞台に上がれたら、本当に素晴らしいことですね。


ちょっと注目しておきます。


あと、どうでもいいことを発見したので、もう1つ。


この試合、サンダーの2番手QBブルース・ユージーンが、
第2クォーターに登場して、何度かパスを投げただけで、そのまま退いています。


こちらも、怪我ということになるのかな。
・・・とか思って、ユージーンってどういう選手だったかなぁ、と調べていたら、
昨年、この日記で名前を取り上げていたことが判明。


んん? 覚えが無いなぁ・・・、
・・・と、読み返してみたら、昨年のスカウティングコンバインのときに、
「最も体重が重いクォーターバック選手」として紹介していました。


・・・いろいろ置き残しておくもんだ。(それが役に立つかどうかは置いておいて)


以上、NFLヨーロッパ第2週の試合の感想でした。