混戦→大混戦



どうにも、やっぱり、今シーズンはタイミングが合わないというか。
NFLヨーロッパの試合を、しっかり見られていないなぁ。


せっかく「GAORA」でその週のうちに放送するんだから、
それまでは試合結果を知らないようにしよう・・・と決めたのが、
結果的に、ちょっと失敗したように思います。


それで、ニュースを追うのも、中途半端になっちゃったし。


あとは、シーズン前にしっかり「予習」する時間を取れなかったのも、良くなかったなぁ。


・・・と、まあ、反省はシーズン後にするとして。


本日は、NFLヨーロッパ第5週の試合の感想を。


まずは、「GAORA」で放送していた、
アムステルダム・アドミラルズハンブルグ・シーデビルズの試合について。


そうか、アドミラルズのQBコーリー・ブラムレットと、
シーデビルズのQBケイシー・ブラムレットは、兄弟だったのか。


昨シーズンのように、各チームのクォーターバックに注目していれば、
ブラムレット」って苗字だけで、ピンときただろうに。
こんなところにも、今シーズンの「注目できてなさ」が表れてますねぇ。


アドミラルズのスタータークォーターバックはQBドリュー・オルソンで、
第1週の試合でちょっと交代した以外は、ずっと出場し続けていたのですが、
チームも「兄弟対決」となることを意識してか、
この試合は、ほとんどブラムレット(弟)が出場していました。


で、この兄弟対決、どっちが良かったかっていうと・・・、うーん、五分五分?


まあ、最後のシリーズ、エンドゾーン目前でインターセプトを喰らった分、
「弟の負け」かな、という気もしますが、まあ、あそこまでは持っていったんだし。


というか、どちらも、そんなに目立たなかったかな、というのが正直なところですが。


この試合、目立っていたのは、やはり、
シーデビルズRBクエンティン・グリフィンでしょう。


第2週の感想のときに、「最近ちょっと気になっている」と書いていましたが、
いやぁ、やっぱり、いい動きしますねぇ。


本来であれば、このレベルでプレーしている選手じゃない、
・・・ということが、よく分かりました。


また、NFLの舞台に上がっていってもらいたいですね。


次に、フランクフルト・ギャラクシーライン・ファイヤーの試合について。


直接的なギャラクシーの敗因は、QBのJ・T・オサリヴァンが、
大事なところで2回もインターセプトを喰らって、
しかも、両方ともかなりリターンをされ、片方はそのままタッチダウン
もう片方も、折り返しのオフェンスでタッチダウン
・・・というものでしたが。


ただ、そのあたりで、苛立ったのか、いらない反則を連続して取られていたのが、
結果的には、響いてきたように思います。


先週までの試合内容を見比べてみると、
ギャラクシーファイヤーに負けるとは、とても思えないのですが、
そこまでは思っていなくても、多少、「普通にやっていれば勝てるはず」、
という気の緩みがあり、それが終盤の苛立ちにつながったのかもしれません。


そして、もう1つ大きな「失敗」が。


ファイヤー側が逆転のタッチダウンを挙げたときに、
トライフォーポイントのキックを決めて「4点差」になるところだったのですが、
これをKマーク・ブルベイカーが失敗して、「3点差」止まりとなってしまったんですよね。


これが最後に響いてきまして。
なぜか、ギャラクシー側に。


その後、お互いに1タッチダウンずつ取って、やはり3点差で迎えた、試合残り時間4分弱。


自陣35ヤード地点から始まった、ギャラクシーの最後のオフェンスは、
すぐに敵陣に入り込むのですが、そこで足止め。


「サードダウン残り5ヤード」で3ヤードしか獲得できず、
まあ、ここは、ギャンブルにいくしかないだろう・・・と思っていたら、
フィールドゴールに挑戦してきました。


よくよく見ると、敵陣30ヤード地点に達していましたから、
なるほど、あり得ない選択肢ではありません。


しかし、試合の感想でたびたび触れていますが、
NFLの試合でも、「敵陣30ヤード地点でのフィールドゴール挑戦」というのは、
非常に判断が難しいところです。


案の定、このフィールドゴールは失敗してしまうわけですが、
もしこれが「4点差」だったら、当然ギャンブルにいっていたわけで、
ギャラクシーのオフェンス自体は、結構調子が良く、ポンポン進んでいたことを思うと、
意外と簡単に成功していたんじゃないかなぁ、と思うんですよね。


そう考えると、この試合のファイヤー勝利の殊勲者は、
実は、トライフォーポイントキックに失敗したブルベイカーだったりして・・・。


まあ、とにかく、ギャラクシーにとっては、なんとも勿体無い敗戦です。


なお、先週、怪我で欠場していたギャラクシーWRアーロン・ホサックは、
後半に、ちょっとだけ出場して、レシーブもしていました。


完全復活も間近かな?


最後に、ケルン・センチュリオンズベルリン・サンダーの試合。


・・・は、センチュリオンズが今週は快勝、という感じでした。


勝因は、センチュリオンズのKニック・ノヴァクに、
先週のように大事な場面でのキックが回ってこなかったからでしょう。


・・・というのは、まあ、冗談として。


この試合では、逆に、サンダーKアンドリュー・ジャッカスが、
36ヤードとか40ヤードといった、そんなに長くない距離のフィールドゴールを、
続けて失敗していました。


ジャッカスといえば、第1週の試合で、
50ヤード以上のフィールドゴールを2本成功させていた選手ですが、
このあたりの「不安定さ」が、また、NFLヨーロッパらしいというところなんでしょうか。


ノヴァクは、30ヤードのフィールドゴールを無難に成功させています。


さて、これで。


第5週まで終わって、ギャラクシーセンチュリオンズとシーデビルズが3勝2敗で、
その他3チームが2勝3敗という、とんでもない大混戦となっているわけで。


>今は、勝敗表上、「混戦模様」ということになっていますが、
>このままだと、徐々に差が開いていくのではないでしょうか。


先週、こんなことを書いていたのが、見事に外れてしまっているわけですが、
ただ、それでも僕は、ギャラクシーとアドミラルズが1歩上かな、と思っています。


シーデビルズが、それに次ぐのかなぁ。


まあ、ともかく、展開上は面白くなってきました。
今後の「ワールドボウル出場争い」に期待しましょう。


以上、NFLヨーロッパ第5週の試合の感想でした。