川崎球場の案内など



「日本のアメフトも盛り上げよう会」活動報告(?)。


アメリカンフットボールワールドカップの日本代表の強化試合を見に、
本日は、川崎球場に行ってまいりました。


その感想と、案内など。
(なお、会場地図やチケット情報などについては、大会公式ページをご覧ください)


そういえば、川崎に行くこと自体、久しぶりだなぁ。
いつぞやかの、「カレッジボウル」を見に行って以来かも。


地下街「アゼリア」にあるオフィシャルブースを眺めたり、
川崎市役所の玄関口にある巨大アメフト人形(?)を横目に見たりしながら、
川崎駅から川崎球場まで、徒歩約15分で到着。


おお、意外とお客さんがいるじゃないか。
ちょっとビックリ。


いや、強化試合に1500円って、ちょっと高いと思ったので、
ガラガラかと思っていたんですよね。


まあ、関係者が多いのだとは思いますが。


本番は「Aゾーン席」と「自由立見席」で値段が違いますが、今日は特に違いはなく。
ので、「Aゾーン席」の方で観戦。


以前に行ったときには、フィールド脇に、申し訳程度のスタンドがあっただけでしたが、
さすがに、アミノバイタルフィールドのようなスタンドに変わっておりました。


そうそう、前に行ったときは、スタンドからちょっと離れたところで立って見ていたら、
足元にボールが転がってきて、投げ返したりしていたなぁ。
・・・ということを思い出したり。


まあ、そんなとんでもない「近さ」ではなくなりましたが、
それでも、フィールドとの距離は近いので、アメフト観戦を楽しむにはもってこい。


注目される「開幕戦」と「決勝戦」が行われる等々力陸上競技場は、
構造上、観客席とフィールドが離れておりますので、
「試合を見る」という観点では、川崎球場の試合をオススメしたいですね。


とはいえ、ほとんどが平日の試合なので、難しいところかもしれませんが。


7月12日(木)は、アメリカ代表の試合と日本代表の試合が両方あるので、
平日に休めるようなら、その日に行くのも面白いかも。


まあ、試合が拮抗して面白そうなのは、順位決定戦(3位対4位、5位対6位)の方かな。
こちらは土曜日ですし。


「Aゾーン席」と「自由立見席」では、断然、「Aゾーン席」をオススメしますが、
(具体的にどのあたりの位置なのかは、チケット情報のページでご確認ください)
実は、フィールドに1番近い場所は、「自由立見席」内にあったりします。


10ヤードラインあたり、という端っこではありますけども・・・。
まあ、そういう見方も面白いのかな。


あ、自由「立見」席と言っても、ほとんど芝生ですので、
普通に、座って見られると思います。


そうそう、1つ注意点を。


「Aゾーン席」にせよ「自由立見席」にせよ、屋根は一切ありません。
日射病・熱射病には、十分お気をつけください。


今日も結構日差しが強かったんですけど、7月は、なおさらでしょうねぇ。


さて、そんなこんなで、今日の試合について。


おおっ、審判が、ナチュラルな英語をしゃべってる!
ワールドカップに向けて、相当練習してるのか・・・?


・・・とか思ったら、レフェリー(主審)は日本人じゃありませんでした。
そりゃ、ナチュラルだわ。


でも、日本の試合を見ていて、反則が英語でアナウンスされるのは、ちょっと新鮮だったかも。


日本代表の強化試合ですが、「運営側」にとっては、良い予行演習でもあるわけで、
場内実況も、日本語と英語、交互で行われていました。
(もちろん、今日の対戦相手が在日米軍チームだから、ということもあるのでしょうが)


ちなみに、その場内実況は、「GAORA」のNFL実況でおなじみの、近藤祐司さんでした。
本番も、そうなのかな。


さて、それはともかく、まず、いきなりガックリきたのが、
入口でもらったメンバー表の片隅に、
「お断り:本日、富士通フロンティアーズの選手は出場いたしません。」、
という文があったことで。


うーん、今日の観戦目的の半分は、久しぶりにRB進士祐介を見ることだったのに・・・。
何か、富士通のイベントがあったのでしょうか?
ちと残念。


あと1つ残念だったのは、第4クォーターから登場したQB波木健太郎が、
あんまり活躍しなかったことかな。
パスを投げるより、走る方が多かったし。


まあ、クォーターバック3人のタイプを大雑把に分けると、(あくまで大雑把ですよ)

  • 冨澤優一 ・・・ ドロップバックパッサー
  • 高田鉄男 ・・・ ショットガンパッサー
  • 波木健太郎 ・・・ ランニングパッサー

という感じだと思うので、それぞれがそれぞれの役割を果たしていたのでしょう。


本番も、そんな使い分けになるのかな。


試合全般としては、ここまで力の差のあるチーム同士の試合は見たことがなかったので、
どうやって見るのが面白いのかなぁ、と考えたのですが、
試合展開を気にしない分、落ち着いてフィールド全体を見渡せるので、
案外、1つ1つの「プレー」を楽しめるように感じました。


今日、痛感したのは、スペシャルチームのプレーというのは、
練習による連携が出来ているかどうかが、非常に重要なんだなぁ、ということで。


「練習による連携」が重要なのは、それに次いで、オフェンスチームのプレーかな。


いや、ディフェンスでは練習による連携は重要じゃない、と言っているわけじゃないですよ。
あくまで、比較上の話で、「個人の能力でなんとかなる」割合が大きいのかな、と。


在日米軍チームは、それはもう、練習不足だったと思われるのですが、
それが、もろに表れていたのが、スペシャルチームのプレーで、
その次に、オフェンスのプレーだったように思います。


そういう意味では、今日の試合、日本代表のオフェンスチームにとっては、
相手のディフェンスチームがそこそこ力を発揮してくれた、ということで、
そこそこ収穫のある試合だったかもしれませんが、
日本代表のディフェンスチームにとっては、あんまり収穫が無かったのかも。


実際、相手オフェンスラインとの戦いでは、完全に勝っていたと思います。
が、実は、2・3回、ロングパスに対して、
コーナーバック選手がスピードで抜かれている場面があったんですよね。


相手の「練習による連携」が出来ていなかったので、パスは通らなかったのですが、
あれは、結構、まずいんじゃないかと。


「パワー」より「スピード」「精度」でこられると、
案外、日本代表のディフェンスチームは脆かったりするのかもしれません。


・・・というところが、在日米軍チーム相手だとチェックできなかったわけで、
ちょっと気がかりなところです。


アメフトって、意外と、「柔よく剛を制す」って感じのスポーツで、
NFLレベルの話は、ここでは置いておいて)
だからこそ、体格の小さい選手が多い日本が、強豪国でいられると思うのですが、
アメリカ代表にパワー負けしないチームを作らなければ!」とか意気込んでいると、
案外、他の「スピード」と「精度」の高いチームに、
コロッと負けてしまったりするんじゃないですかねぇ。


そんなことを思った、ある日曜の昼下がりでした。


開幕まで、あと47日。