勿体無いなぁ



では、NFLヨーロッパ、「GAORA」で生中継していたワールドボウル、
ハンブルグ・シーデビルズフランクフルト・ギャラクシーの試合の感想を。


やっぱり、生中継はいいなぁ。
ハーフタイムショーまで見られるとは思わなかった。


試合後に、解説で、「ヨーロッパっぽくなかった」と試合内容を評されていましたが、
そこに「生中継効果」(?)も加わって、
いつものNFLヨーロッパの試合とは違う雰囲気が伝わってきていたように思います。


さて、試合。


ギャラクシーが負けた要因は、
もう、ディフェンス陣の「要らない反則」、としか言いようがないですね。


ギャラクシーマイク・ジョーンズヘッドコーチは抗議していましたが、
レギュラーシーズン中にも、要らない反則を連発して負けた試合がありましたから、
(この日記でも、ちょっと触れてましたね)
この試合の審判が厳しかったせいではなく、そういう土壌はあったんだと思います。


ギャラクシーのディフェンスは、
タックルミスでロングゲインされるケースも散見されました。


オフェンスは問題なく強いのに、本当に勿体無い。


試合中に、解説で言われていた、
「オフェンスが頑張っているのに、ディフェンスが足を引っ張っている」、
というのが、まさしくそのとおり、という感じでした。


しかし、ギャラクシーQBのJ・T・オサリヴァンのプレーぶりは、
見ていて面白かったですねぇ。


さすが、シーズンMVP受賞者。


レギュラーシーズン中に、「オサリヴァンワンマンショー」なんて時がありましたが、
こういうプレーぶりなら、さもありなんという感じで。


今シーズン、ギャラクシーの試合の映像は2試合見ていたわけですが、
そのときには、こんなにインパクトは感じなかったんだけどなぁ。


もっともっと見ていたいタイプですね。


対する、シーデビルズのQBケイシー・ブラムレットも、なかなか素晴らしい出来。


いや、ワールドボウル記録の4タッチダウンを挙げ、MVPを受賞したのですから、
「なかなか」なんてレベルではないのですが。


ただ、やっぱり、ブラムレットよりオサリヴァンの方が、
インパクトがあったかな、と思いますもので。


ブラムレットについては、レギュラーシーズン中、
サックの多さが目立つので、そのあたりが改善できれば、かなり良くなるのでは」、
というようなことを書いていましたが、この試合では、悪いところは目立たなかったですね。
(たまに、ボールを持ちすぎている場面はありましたけども)


今後の活躍が期待されます。


そうそう、NFLで活躍できるかどうか、ということが、ちょっと話題になってましたが、
この両クォーターバックの在籍するチームの「クォーターバック状況」は、現在のところ、

  レックス・グロスマンブライアン・グリーシーカイル・オートン
   → クリス・リークJ・T・オサリヴァン

  ジェイソン・キャンベルマーク・ブルネルトッド・コリンズ
   → ケイシー・ブラムレットジョーダン・パーマーサム・ホーランボック


・・・と、大体、こんなところだと思います。


そうなると、意外と、オサリヴァンよりブラムレットの方が、
ロースター残留のチャンスはあるんじゃないかと思うんですよね。
(どちらも難しいことに違いはないですけども)


今後、ちょっと注目しておきたいところです。


そうだ、「勿体無い」といえば、もう1つ。
両チームのキッカーの出来が酷かった。


ここまで、毎週のようにケルン・センチュリオンズKニック・ノヴァクが、
失敗しまくっている様子を書いてきていましたが、
実は、ノヴァクのみならず、他のキッカーも、
結構、フィールドゴールの失敗が目立っていたんですよね。


何か、今シーズンは、いつもと違う状況があったんですかねぇ。
・・・単純に、「キッカーのレベルが低かった」ということなのかもしれませんが・・・。


改めて、来シーズンに注目しておきたい点です。


注目していた、ギャラクシーWRアーロン・ホサックは、ほとんど目立たず。


レギュラーシーズン終盤、あまりターゲットになっていなかったので、
「怪我の影響で出場場面が少ないのか?」と思っていましたが、
見た感じ、試合に長く出てはいたと思うので、単純に、
WRブランドン・ミドルトンなどが多くターゲットになった分、
ターゲットになる回数が少なくなった、ということになるのでしょう。


1回、「さすが」というレシーブを見せていたのですが、
もっともっと活躍を見たかったなぁ。


残念。


もっと残念だったのが、シーデビルズRBクエンティン・グリフィン


インジャリーレポートでは、「プロバブル」(出場可能性75%)だったので、
出てくる場面もあるかな、と思っていたのですが、
結局、プレーしている姿は見られませんでした。


今後は、怪我をしっかりと治して、NFLの舞台での活躍を期待したいと思います。


まあ、それはそれとして。


観客もいっぱい入っていましたし、盛り上がりのある、面白い試合でした。


シーデビルズは、チーム創設3年目での初制覇、おめでとうございます。


以上、NFLヨーロッパ、ワールドボウルの試合の感想でした。