悲喜こもごも



NFL第15週、日曜日の試合の感想を。


まずは、アリゾナ・カーディナルズニューオリンズ・セインツの試合。


事前に書いていましたように、双方とも、「6勝7敗」で、
ワイルドカード争いの瀬戸際にいたチームです。


そして、生き残ったのは・・・セインツでした。


先週、5インターセプトを喫していたカーディナルズQBカート・ウォーナーは、
この試合では、3タッチダウンに対し1インターセプトと、悪くはなかったですが、
その「1回」が、セインツに勝ち越されるキッカケとなっていたり、
また、他に、サックされてファンブル、そしてターンオーバーということもあり、
結局のところ、この試合でも、こういったところが「敗因」となりましたね。


結構前に書いたような覚えがあるのですが、
ウォーナーって、サックされたときの「ファンブル率」が、結構高いように思います。


そういったところに、ちょっと「衰え」を感じて、寂しい思いをしていた中だったので、
今シーズンの活躍は、なかなか嬉しいものがありました。


ただ、ここにきて、息切れしてしまった感じ。


うーん、残念。
(一応、まだプレーオフチャンスが完全に消えたわけではないのですが・・・)


そして、もちろん、セインツも応援しているチーム。


QBドリュー・ブリーズは好調持続中ですし、
RBレジー・ブッシュが怪我で欠場中で、かえってランも好調になり、
非常に、オフェンスが噛み合ってきた感があります。


是非、このまま、プレーオフまで突っ走っていってもらいたいと願います。


さて、その他の試合の中から、
ニューヨーク・ジェッツニューイングランド・ペイトリオッツの試合を。


今週の「怪我人スタータークォーターバック」は、この試合で発生しました。


第1クォーター、ペイトリオッツの最初のオフェンスがパントで終わった後、
ジェッツオフェンスの2プレー目に、
QBケレン・クレメンスインターセプトリターンタッチダウンを喫し、同時に負傷。


そして、QBチャド・ペニントンの、久々に登場となりました。


これが、なかなか悪くなかったんですよね。


この後にも触れますが、この日は、アメリカ北東部が、全般的に天候が良くなかったようで、
風が強かったり、雪が降っていたりと、それはもう、プレーしにくい状況で。


そんな状況では、クォーターバックのパスも通りにくくなるのは仕方が無く、
ペイトリオッツQBトム・ブレイディのパス成功率も、約50%だったりしたのですが、
そんな中、ペニントンは、パス38回中25回成功という成績でした。


やっぱり、ペニントンのパスは、正確性が売りですねぇ。


先日、チラッと書きましたが、
ジェッツは、シーズン途中でクォーターバッククレメンスに替えたものの、
ここまで、ほとんどパッとした活躍を出来ておらず、
ペニントンを降ろしたのは、完全に失敗だったのではないかと、個人的には思っています。


シーズン終了後にペニントン放出・・・という流れが、
ほとんど出来上がりつつあったとは思うのですが、
今回のこの「再登場」が、それにどういう影響を与えてくるのか。


注目しておきたいと思います。


さて、次は、「GAORA」で放送していた、
ジャクソンビル・ジャガーズピッツバーグ・スティーラーズの試合。


第4クォーターにスティーラーズが15点差を追いつき、
また、その過程で、非常に面白いツーポイントコンバージョンのプレーがあったりして、
なかなか楽しめた試合でしたが、結局、最後はジャガーズが振り切りました。


この試合も、先ほど書きましたように、悪天候の試合。


こういう試合では、やはり、如何にしっかりとしたランプレーを組み立てられるか、
・・・ということが、試合に大きく影響してきます。


そうなったら、今シーズンのスティーラーズは弱いですね。


獲得ヤードだけで見れば、スティーラーズのオフェンスは、
「リーグトップレベル」なのかもしれませんが、
何度も書いていますように、今シーズンのスティーラーズのランには、
全く「ゴリゴリ感」がありません。


対して、比較対照として非常に分かりやすかったのですが、
ジャガーズは、RBフレッド・テイラーRBモーリス・ドリューのコンビが、
上手い「ワンツーパンチ」となって、ゴリゴリ進んでおりました。


スティーラーズQBベン・ロスリスバーガーも、ジャガーズQBデイヴィッド・ギャラードも、
今シーズンここまでの好調さそのままに、悪天候の中でもそんなに悪くなかったと思うのですが、
そうなると、やはり結局、勝敗を分けたのは、
「信頼できるランオフェンスがあるかどうか」ということだったのでしょう。


スティーラーズジャガーズも、「プレーオフ進出決定間近」という状況ですが、
こうなってくると、プレーオフで楽しみなのは、ジャガーズの方なのかもしれません。


ああ、スティーラーズに、「ゴリゴリランニングバック」が欲しいなぁ・・・。


そして最後に、NHKBS1で放送していた、
ワシントン・レッドスキンズニューヨーク・ジャイアンツの試合。


この試合が、この日の「悪天候さ」を、一番よく表していた試合かもしれません。


レッドスキンズQBトッド・コリンズの「パス25回中8回成功」も酷いけど、
ジャイアンツQBイーライ・マニングの「パス52回中18回成功」も酷い酷い。


で、こういう試合で「勝敗を分ける」のは、ランオフェンス・・・という話ですが、
レッドスキンズRBクリントン・ポーティスジャイアンRBブランドン・ジェイコブズも、
ほとんど同じような、良い成績でした。


それなのに、最終的には「22対10」という得点差になったのは、
ちょっと不思議な感じがしないでもないですね。


まあ、理由は、何度もリプレーが出ていたように、
ジャイアンレシーバー陣(含ジェイコブズ)の、数々のミスにもあるのでしょうが、
もっと大きい理由は、「効果的か否か」ということかな。


コリンズのパスも、成功率・成功回数は低いものの、
成功したものの多くは、効果的でインパクトの強いパスとなっておりましたし、
また、ジェイコブズよりもポーティスの方が、何か、「破壊力」みたいなものを感じました。
(最終的なスタッツは、ほとんど変わらないのに)


ああ、あと、レッドスキンズKショーン・スイシャムも、
簡単ではないフィールドゴールを、よく成功させましたね。


特に、最初の1本(49ヤード)を失敗していたら、
その後の流れが大きく変わっていたことでしょう。


影の殊勲者かな。
お見事。


さて、ジャイアンツは、ワイルドカード争いで依然として優位に立っておりますが、
今日の試合を見る限り、ジャイアンツがプレーオフで生き残れるようには、とても思えません。
(まあ、レッドスキンズも、難しそうだけども)


プレーオフを面白くするためにも、ジャイアンツには、このまま負け続けてもらいたいなぁ、
・・・と、個人的には思う次第。


現時点の気持ちとしては、ミネソタ・ヴァイキングスとセインツが、
ワイルドカードとなってもらいたいと願っております。


・・・とか言いつつ、今週のマンデーナイトゲームでは、
シカゴ・ベアーズを応援していたりするんだけども・・・。


まあ、それはそれとして。


ただ、今シーズンは、僕の「希望」が、ことごとく外れているので、そういう意味では、
このままジャイアンツがプレーオフに進むことになるんじゃないかと思っていたりもしますが。
(で、そのままスーパーボウルまで行っちゃったりして)


以上。


ああ、そうそう、最後に1つだけ。


アトランタ・ファルコンズエミット・トーマス臨時ヘッドコーチ。


だから、悪いこと言わないから、QBジョーイ・ハリントンを使いなさいってばさ。


以上、第15週日曜日の試合の感想でした。