では、昨日の続きです。
昨年・一昨年同様、75個の「モックドラフト」を集計してみて、
「最もあり得そうな指名」(ドラフト2週間前時点)を見ていきたいと思います。
昨日は、有力選手を「有力度」によってグループ分けしました。
当然、「有力度」の高い選手は、
「指名される」と予想されている順位の平均も高いです。
ただし、単純に「平均」では決まらないのが、ドラフトの面白いところ。
各チームの思惑が交錯し、非常に高評価されている選手が、
かなり後の順位まで指名されずに残っていることも、よくあることです。
また、あるチームが「最も欲しい」と思っている選手が、たとえ明らかであっても、
その通りに指名されないこともあります。
だって、その選手が既に指名されてしまっては、もう指名することは出来ませんから。
というわけで、ここでは1位から1人ずつ順番に、
75個の「モックドラフト」の集計結果により多数決で指名選手を決めていき、
どんなことが起こりうるのか、シミュレーションしていきたいと思います。
ちなみに、今回、こうして出来上がった「モックドラフト」は、
上位10位までですら、75個のいずれとも一致してはおりませんでした。
・・・と、ここまで、ほぼ、昨年の文章のコピペでした。(またかよ)
まあ、コンセプトは、毎年同じですし、
言いたいことも変わらないですからねぇ。
そして、75個まで増やしても、1つも上位10位までですら一致するものが無かったのは、
まさしく「狙い通り」で、嬉しい限りです。
というわけで。
「最もあり得そう」なのに、どこにもない「モックドラフト」。
それでは、いってみましょう。
(なお、単純化のため、指名権のトレードは考えないものとします)
というわけで、全体1位指名予想は、ディフェンスエンド選手の方のロング。
(別の言い方としては、元ロサンゼルス・レイダーズDEハウイ・ロングの息子の方のロング)
昨日も書きましたように、全体1位指名予想は、
2人のロングで、真っ二つに分かれている感じですが、
ドルフィンズが事前交渉で最初に接触したのがクリス・ロングだったこともあってか、
だんだん、こちらの予想が増えてきているようです。
まあ、まだ分からないんですけどもね。(この2人じゃないかもしれないし)
とりあえず、「順当」ということで。
なお、昨日も載せていた、「最高」とか「中間」とかの統計データですが、
このロングのデータ、昨年の全体1位指名予想だったQBジャマーカス・ラッセルと、
なんと、全て一致していたりします。
・・・いや、だからどうということもないんですけどもね。
では、続きまして、2位指名。
あっちのロングが1位なら、残ったこっちのロングは2位で・・・ってな趣。
実は、「2位指名予想」として最も多く票を集めていたのは、クリス・ロングの方でして、
つまりは、もしジェイク・ロングの方が1位指名されることになるならば、
2位指名はクリス・ロングになる、と、単純にそんな話もあり得そうなわけです。
どちらになるにせよ、上位2人を「ロング」が占める可能性は高い、ってことなのか。
ただし、LSUのDTグレン・ドーシーとか、
オハイオ州立大のDEヴァーノン・ゴールストンとかも、
「2位指名予想」として、結構、票を集めていることは、追記しておきます。
流れとしては、もし全体1位指名がジェイク・ロングだったら2位はクリス・ロング、
もし全体1位指名がクリス・ロングだったら、ドーシーやゴールストンにもチャンスあり、
・・・と、そんな感じかな。
ここらあたりの選手は、いずれにせよ、上位指名確実と思われているわけですが、
順位が1つ違うと、契約金もかなり違ってくるのが、このあたりの順位ですから、
悲喜こもごものドラマが繰り広げられそうです。
では、3位。
3位指名予想は、ドーシーと、ボストンカレッジのQBマット・ライアンが並んでいましたので、
全体的な評価が上であるドーシーとしました。
ドーシーは、「全体1位指名もあり得る」と、ずっと言われてきていましたが、
最近は、その論調はトーンダウンしてきていて、
その後の「落ち着き先」が、3位に固まってきているようです。
一方、ファルコンズが今年のドラフトでクォーターバックを指名するのは、
ほぼ間違いないと言われており、それが、
「今年のナンバー1クォーターバック」という評価のライアンへの票の集中となっています。
ただ、「全体3位という高順位で指名するほどなのか?」とも思われており。
今年のクォーターバック勢は、全体的に評価が高くないようで、
だったら、その時点で最も評価の高い、他のポジションの選手を取った方が良いのではないか、
・・・というのが、ドーシーへの票の分散の原因なのでしょう。
ライアンは取れなくても、「2番目に評価の高いクォーターバック選手」は、
2巡目(全体34位)で取れそうな感じでもありますからね。
他に、「トレードダウンして指名権を増やすのがベスト」という声も多いです。
(補強すべきポジションが、他にもいっぱいあるため)
ここでは、その選択肢は除外していますが、
ドラフト当日、早い段階から、激しい動きが見られるかもしれないのは、
ちょっと楽しみなところかもしれません。
さて、3位で指名されなかったライアンが、それならば4位で指名されるのか、というと・・・。
レイダーズは、昨年、前述のラッセルを全体1位で獲得していますからね。
見事にライアンには1票も入っておりません。(まあ、当たり前か)
ここで登場するのは、ご存知、今年のナンバー1ランニングバック選手であるマクファデン。
「最高」でも「4位指名予想」までなのに、「中間」も「4位」という、
言ってみれば、「4位指名されるべき選手」という扱いになっています。
他に、「4位指名予想」として名前が挙がっているのは、
ゴールストンやドーシーといったあたりで、先に指名されてしまっているドーシーはともかく、
ゴールストン指名の可能性も十分にあり得るわけですが、
「いやいや、オーナーのアル・デイヴィスがマクファデンをスルーできるわけがない」、
・・・というのが、もっぱらの見方のようです。(爆発的オフェンス大好き人間だから)
いやぁ、いいキャラだよなぁ、やっぱり。
個人的に思うことは、実際にマクファデンを指名したとして、
昨年のラッセルみたいに、またホールドアウトされてしまって、
シーズンの出だしから躓かせられるようなことがないといいなぁ、ということで。
・・・なんか、最近のレイダーズの「流れ」から見て、十分にあり得そうなのが・・・。
ホント、今年は、そんな選手がいなくなってくれるといいんだけどもなぁ。
最高 |
5位 |
最低 |
23位 |
中間 |
12位 |
最頻 |
12位 |
ここまで4人は、全員、「上位指名確実」な「A」グループの選手でしたが、
ここで「B」グループの選手が登場。
クレイディは、もし本当に5位で指名されるようなことがあったら、
飛び上がって喜ぶところでしょうね。
そして、それは、かなり「あり得そう」なことです。
今年は、「タックル選手に人材が豊富」というのが、もっぱらの評判なのですが、
その中で、ジェイク・ロングに次ぐ2番手評価なのがクレイディ。
当然、「5位指名予想」としてジェイク・ロングの名前も多く挙がっていますが、
既に指名されてしまっている選手は指名できません。
それでもタックル選手が欲しいのであれば、迷いなくクレイディを指名することでしょう。
他に、ドーシーや、あと、ライアンの名前も挙がっていますが、
クレイディに比べると、そんなに票数は集めていませんね。
ちなみにクレイディは、もし、ここで指名されないと、
次に指名される可能性が高そうな順位は「12位」。
「上位指名確実」という選手ではないので、この時間帯はドキドキでしょうねぇ。
2位指名、4位指名のところでも結構票数を集めていたゴールストンが、
ここでようやく指名、という形です。
まあ、「ようやく」と言っても、6位だって十分に高い順位ですけども。
そういえば、昨年までは、1巡目で1チームが指名にかけられる時間は15分間だったのですが、
今年は10分間に短縮されたんでしたっけ。
となると、「待つ」時間も短くなるわけで、
上位指名が予想されている選手にとっては、歓迎すべきことなのかもしれませんね。
まあ、どちらにせよ、なかなか指名されないことは「歓迎すべきこと」ではないですが・・・。
それにしても、ゴールストンは、スカウティングコンバインの活躍で大注目を集めて、
いまや、「(可能性は低いけど)全体1位指名もあり得るかも」と思われているわけですから、
最近最も評価を上げた選手と言ってもよいでしょうねぇ。
なお、「6位指名予想」で最も票数を集めているのはマクファデン。
レイダーズのデイヴィスオーナーが「スルー」したら、
ここで指名されることになりそうです。
最高 |
5位 |
最低 |
ランク外 |
中間 |
8位 |
最頻 |
7位 |
ここで「C」グループの選手が登場。
とはいえ、昨日書いたとおり、マッケルヴィンは、ほとんど「B」グループに近い存在ですから、
このあたりで指名されても、何も不思議なことはないでしょうね。
他に「7位指名予想」で多く票を集めているのは、
テネシー州立大のCBドミニーク・ロジャーズクロマティ。
どちらにせよ、コーナーバック選手を取るだろう、ということのようで。
もしここでロジャーズクロマティが指名されると、
同じポジションなだけに、マッケルヴィンは面白くないでしょうが、
すぐ直後の「8位指名予想」でも票を集めているので、
「面白くない気持ち」は、すぐに収まることでしょう。
それよりも、もし、「7位ロジャーズクロマティ、8位マッケルヴィン」となると、
かなり「面白くない気持ち」になりそうな選手が他にいます。
それは・・・。
3位・5位あたりでも名前が挙がっていたライアンが、ここで指名されることに。
・・・なればいいのですが、もし前述のような事態になったら、
この後、かなり指名順位が落ちてしまう可能性が出てくるようです。
そして、ライアンは、ドラフト当日に会場に呼ばれている選手の1人。
「面白くない気持ち」どころの話ではないですね・・・。
ちなみに、今年、会場に呼ばれている選手は、
2人のロング、ドーシー、マクファデン、ゴールストン、そしてライアンの6人。
この中で、昨年のQBブレイディ・クィンや、3年前のQBアーロン・ロジャーズのような、
「待たされ」選手が出るとすると、それはライアンになるんじゃないか・・・というのが、
もっぱらの噂ですが、確かに、今回のこの「モックドラフト」でも、
最後に残ったのはライアンとなりました。
それでも、8位指名なら悪くないんでしょうけどもねぇ。
果たして、それ以上待たされることになるのかどうか。
「A」グループ最後の1人、エリスが9位で指名です。
後から気が付いたのですが、そういえば、昨日「A」グループに分類した7人って、
ドラフト当日に会場に呼ばれている6人+エリスなんですね。
「上位指名されそうな選手」を会場に呼んでいるのですから、
そうなるのは、当たり前と言えば当たり前なんでしょうけども。
で、そういう意味で言っても、「A」グループの7人の中で、
やや影の薄い感のあるエリスですが、ただ、統計データで見ると、
実は、他の選手よりも、「確実に10位以内で指名される」と思われているようです。
更に、今回集計した75個の「モックドラフト」の中で、
エリスを「9位指名予想」としているものは、
なんと、実に3分の2以上の52個もありました。
これは、他のどの順位の誰よりも多い得票数になります。
「エリスが9位指名される」。
これが、今年のドラフトで、最も堅い予想かもしれません。
最高 |
6位 |
最低 |
ランク外 |
中間 |
10位 |
最頻 |
10位 |
リバーズは「C」グループですが、7位指名予想のマッケルヴィンと同じく、
「ほとんど「B」グループに近い存在」。
「中間」「最頻」が共に「10位」になっていることから見ても、
ここで指名されれば、かなり「順当」と言えるのでしょう。
もちろん、「確実に上位指名される」という存在ではありませんから、
ここから、かなり落ちてしまっていく可能性も、十分にあり得ますけどもね。
「10位指名予想」として他に票を集めているのはロジャーズクロマティ。
7位指名されるかも・・・と思っていたけど指名されず、
10位指名されるかも・・・と思っていたけど指名されず。
予告すると、この後も、まだ落ちていきます。
今年の「指名順位が落ちていく選手」代表(?)は、
もしかしたら、ロジャーズクロマティになるのかもしれませんねぇ。
そのロジャーズクロマティが、もし、7位で指名されていたら、
前述のとおり、ライアンが「指名順位が落ちていく選手」となる可能性が出てくるわけですから、
実は、「7位指名」は、今年のドラフトでかなり注目しておくべきポイントなのかも・・・?
(「落ちていく選手チェック」という意味で)
・・・以上。
とりあえず、本日は、ここまでで。
どうでしたでしょうか?
概ね、「順当」な「モックドラフト」となっていると思いますが、
最初に書きましたとおり、これと一致するものは1つもありません。
「最もあり得そう」なのに、どこにもない「モックドラフト」。
次回は、11位から20位をお送りします。
・・・と、最後も昨年の文章のコピペだったりするのは内緒。(面白いくらい同じ状況だし)