ドキドキのマンデーナイトゲーム



いやぁ、ドキドキしましたね。
ニック・ノヴァクホセ・コルテス」の試合。


・・・もとい、ワシントン・レッドスキンズダラス・カウボーイズの試合。


最初のキックオフのときに、ノヴァクが「ババン!」と大写しになったときには、
「ああ、あのニックがこんな立派に・・・」と、
ノヴァクの母親の気分になっておりました。(なぜ母親だ?)


ただ、ノヴァクは、その後しばらく(第4クォーターまで)出番がありませんでしたが。


この試合、最初のクライマックス(?)は、
カウボーイズの最初の得点チャンスのとき。
41ヤードのフィールドゴールコルテス登場。


まさしく、「心配」が現実のものとなりました。
いやぁ、失敗しそうな雰囲気はプンプン漂っていましたね。


ただ、このままずるずると失敗を引きずることなく、
その後に33ヤードと41ヤードの2本のフィールドゴールを成功させたのは、
「よく踏ん張ったなぁ」という感じでした。


結果的に1点差でカウボーイズが負けたので、
「あのフィールドゴールが決まっていれば・・・」と思いがちですが、
試合には「流れ」があるわけで、
もし、最初のフィールドゴールが決まっていたら、
2回目のフィールドゴールのチャンスは訪れなかったかもしれないわけです。


もちろん、やっぱりチャンスはあったかもしれませんが、
「if」は、どこまで行っても「if」なので、考えても仕方ないところ。


だから、今日の敗戦の責任を、コルテスに浴びせることはないでしょうね。


ノヴァクノヴァクで、全米が見つめている(と、きっと本人は意識していた)、
大事な勝ち越しトライフォーポイントのキックを、
反則によるやり直しにも動ぜず決めましたし、
キッカージョン・ホールの代役は、立派に務めたと言って良いでしょう。


しかし、逆転されたカウボーイズが、残り時間3分弱で、
良いリターンが出て、フィールド中央あたりからの攻撃となったときに、
「ここからフィールドゴールを取るのは、そんなに難しくないでしょう」
という解説が出たときには、
「いやいやいやいや」とテレビに向かってツッコミを入れてしまいました。


しかも、「ここはカウボーイズの本拠地で、蹴り慣れているでしょうし」とも。


いや、解説の内容自体は、一般的に言えば、全く間違ってないのですが、
プレシーズン途中で正キッカーの座が転がり込んできた経緯を考えると、
本拠地といえども、決して「蹴り慣れている」とは言えないでしょうし、
しかも、マンデーナイトという大舞台で、キッカーホセ・コルテスなわけですよ。


・・・いや、断っておきますが、コルテスは応援してますよ。
でも、コルテスが、そこまで実績のあるキッカーでないことも事実なわけで。
というか、むしろ、そういう場面での「失敗の実績」があったりするわけで。


もう、その解説を聞いた瞬間に、
「敵陣25ヤード地点あたりまで進んで、逆転フィールドゴールを蹴ったら失敗」
という図が頭の中を駆け巡りました。


その後は、変なドキドキ感を抱えながら見守っていましたが、
幸いにも(と言って良いのか?)結局、そこまでもたどり着けず。


ホッとしたような、負けて悔しかったような。
(応援していたのはカウボーイズでしたし)


そんなマンデーナイトゲームでした。


・・・あの試合を、そんな気持ちで見ていた人は、他にいないだろうなぁ。


いや、もちろん、レッドスキンズのQBマーク・ブルネルから、
「地味な方のモス」(主観)WRサンタナ・モスへの2本のタッチダウンパスは、
本当に素晴らしかったですね。
見ていて、思わず、叫び声を挙げてしまいました。


あと、レッドスキンズジョー・ギブズヘッドコーチのあんなに嬉しそうな顔は、
初めて見たような気がします。
ゲータレードシャワー」があったりして、
まるで優勝したかのような雰囲気でしたね。


そんなマンデーナイトゲームでした。

新キッカー登場!?



さて、キッカー関連のニュースを。


デトロイト・ライオンズKレミー・ハミルトンが解雇されました。


まあ、これは、「トライフォーポイントのキックを失敗したから」とかではなく、
(それも多少あるかもしれませんが)
キッカージェイソン・ハンソンに、回復の見込みがあるからでしょうね。
来週、ライオンズはバイウィークでお休みですし。


あと、ハミルトンを53人のロースター枠に入れるために、
ガードデイヴィッド・ラヴァーンを解雇していましたので、
他のチームに取られないように、早く呼び戻す必要があった、
という理由もあるでしょうね。


ただ、良い印象を残せずに去っていくのも事実で、
次の「NFL挑戦」の機会があるかどうか、ちょっと心配です。


それから、今日のNHKBS1の中継の最後に、
今週のゲームのダイジェストがあったのですが、
フィラデルフィア・イーグルスKデイヴィッド・エイカーズは、
怪我をしていたんですね。


フィールドゴール失敗も、それならやむなし、というところでしょう。


それにしても、エイカーズの代わりに、トライフォーポイントのキックを、
ラインバッカーマーク・シモノーが蹴っていたのにはビックリ。
しかも、しっかり成功させてるし。


昨年、マイアミ・ドルフィンズWRウェス・ウェルカーが、
フィールドゴールトライフォーポイントのキックも成功させた、
ということがあったのは、以前にもこの日記に書きましたが、
ワイドレシーバー以上に、「ラインバッカーキッカー」って、
なんか、イメージがかけ離れてますねぇ。


そういえば、これはキッカーの話題ではないですが、
この試合、サンフランシスコ・49ersのドラフト全体1位指名クォーターバック
アレックス・スミスが、出場していたんですねぇ。
「Play-by-Play」観戦をしていたときには、気がつきませんでした。
(大差の試合だったので、あまり詳細に見ていなかった感あり)


あまり良い成績は残せなかったようですが、
まあ、こうやって、「いきなりスターター」じゃなくて出場機会があるのは、
良いことかもしれませんね。


チームが大差で負けていたからこそ、ではあるのですが・・・。

キッカーランキング(第2週時点)



最後に、現在の「キッカーレーティング」によるランキングを。
今回は、「フィールドゴール挑戦4回以上」のキッカーを対象としました。


 1位 69.0(4回) ジョン・ケイシー(パンサーズ)
 2位 42.3(4回) ジェフ・リードスティーラーズ
 3位 40.0(5回) ジェフ・ウィルキンズラムズ
 4位 39.7(6回) ライアン・リンデル(ビルズ)
 5位 38.1(6回) ニール・ラッカーズカーディナルズ
 6位 30.5(5回) シェイン・グレアムベンガルズ
 7位 30.4(4回) フィル・ドーソン(ブラウンズ)
 8位 28.6(4回) ロブ・ビロナスタイタンズ
 9位 21.9(5回) ジェイソン・イーラムブロンコス
 10位 20.1(7回) ローレンス・タインス(チーフス)


カロライナ・パンサーズKジョン・ケイシーが、
50ヤード台のフィールドゴールを2本続けて成功させ、
素晴らしく高い数値で1位となっています。


デンバー・ブロンコスKジェイソン・イーラムは、
今週の試合で2本のフィールドゴールを失敗していますが、
いずれも53ヤードという長い距離だったため、
そんなに数値は落ちていません。


そんな長い距離で2回も挑戦させたのは、
イーラムに対するコーチ陣の信頼があってこそのもの。
もちろん、成功できれば最高でしたが、
失敗したからといって、評価が下がるものではありません。


こういったときに、「フィールドゴール成功率」等だと、
「失敗は失敗」という形で、成績が下がってしまうので、
何か違和感を感じてしまっていたんですよね。


この「キッカーレーティング」だと、そのあたりが配慮されている感じで、
我ながら、ちょっと嬉しくなります。


逆に、先週1位だった、ニューオリンズ・セインツKジョン・カーニーは、
今週、29ヤードという短い距離のフィールドゴールを失敗して、
一気に圏外(11位)に落ちています。


ランキング表を見て、個人的には、
テネシー・タイタンズKロブ・ビロナスの名前があるのが、何か嬉しいですね。


まあ、先週も書いたように、まだ挑戦回数が少ないうちは、
数値の上下が激しいので、まだなんとも言えないですが、
このまま頑張ってもらいたいところです。