週間オフェンスラインMVP(第4週)



さて、今週も、「オフェンスラインスタッツ」を用いた、
「週間オフェンスラインMVP」を掲載したいと思います。


まず、第4週の「ベストオフェンスライン選手」は以下の通り。

  選手名 オフェンスライン
ポイント
ラン パス 反則
LT トニー・ユーゴー
インディアナポリス・コルツ
35 22 13 0
LG ライアン・リルヤ
インディアナポリス・コルツ
42.5 36 6.5 0
C ジョン・ウェイド
タンパベイ・バッカニアーズ
36.5 34 2.5 0
RG クーパー・カーライル
オークランド・レイダーズ
43 46 -3 0
RT ライアン・ディーム
インディアナポリス・コルツ
35 22 13 0



今週の試合、後半に「手の付けられないオフェンス」を見せていたコルツから3人。


昨日、「ランナーレーティング」のところで、「安定感」という言葉を使っていましたが、
このスタッツも、同様に「安定感」の高さが、そのまま反映されてくる感じです。


「爆発力」というのは、タッチダウン数だとか獲得ヤード数に表れてくるものですが、
このスタッツには、それらの値は、一切使用していませんからねぇ。


試合を見ていて「オフェンスが止まらないなぁ」と思ったならば、大体高い値になります。


さて、内訳を見ると、ランもパスもバランスよく、というコルツの面々なのですが、
「パスなんか知ったことか」という勢いで、
その3人を超えるポイントとなっている選手が1人。


今週の「週間オフェンスラインMVP」は、そんなレイダーズカーライルです。


ちなみに、今週のレイダーズのパスオフェンスは、パス12回中5回成功、
・・・という、とても勝ったチームとは思えない成績でした。


その分、ランオフェンスがゴリゴリ進んでましたもんね。


さて、カーライル


昨シーズンの第8週にも「週間オフェンスラインMVP」となっており、
経歴は、そのときに紹介しておりました。


当時は、デンバー・ブロンコス所属だった「苦労人」カーライルは、
昨シーズン終了後にフリーエージェントに。


7年間、雌伏のときを過ごし、ステップアップし、
そして、スターター選手として活躍するまでに至ったブロンコスを離れ、
レイダーズと契約をしていたのでした。


新天地は、ここ数年、オフェンスで非常に苦労しているチーム。
カーライルは、どのような思いを持って、レイダーズにやってきたのでしょうか。


これまで以上の苦労が予想されたところですが、
しかし、第4週にして早くも、この活躍。


移籍当初は、スターター選手としての地位も約束されてはいなかったようなので、
なおさら、素晴らしいところです。


今シーズンのレイダーズは、勝敗に表れている以上にランオフェンスが好調なのですが、
それには、カーライルの力が、間違いなく影響していることでしょう。


今後の更なる活躍を期待したいところです。


さて、第4週時点での「オフェンスラインベスト10」は、以下の通り。

順位(比) 選手名 オフェンスライン
ポイント
試合数 ラン パス 反則
1位(→) LT マット・ライト
ニューイングランド・ペイトリオッツ
144 4 90 61 -7
2位(→) LG ローガン・マンキンズ
ニューイングランド・ペイトリオッツ
106.5 4 90 30.5 -14
3位(↑) LT アダム・テリー
ボルチモア・レイヴンズ
89 4 72 31 -14
4位(↑) LT トニー・ユーゴー
インディアナポリス・コルツ
85 4 64 35 -14
5位(↑) C ジョン・ウェイド
タンパベイ・バッカニアーズ
73.5 4 70 3.5 0
6位(↑) LG アロン・シアーズ
タンパベイ・バッカニアーズ
72.5 4 76 3.5 -7
6位(↑) LG ライアン・リルヤ
インディアナポリス・コルツ
72.5 4 62 17.5 -7
8位(↑) RT ライアン・ディーム
インディアナポリス・コルツ
68 4 54 35 -21
9位(↑) C ジェフ・サタデイ
インディアナポリス・コルツ
67.5 4 50 17.5 0
10位(↓) RG ベンジー・オルソン
テネシー・タイタンズ
67 3 64 3 0

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1位・2位は、相変わらず、突っ走っています。


しかし、それ以下には、大きな動きが。


ここまで、何人もベスト10に入っていたタイタンズ勢を押しのけて、
コルツ勢が、一気に4人もベスト10入り。


ちなみに、「残りの1人」Gジェイク・スコットも、現在12位。


如何にここまでのコルツオフェンスが、満遍なく安定していたのか、
ということの表れと言ってよいでしょう。


そして、そのコルツ勢の間に、バッカニアーズの2人が潜り込んでいます。


この2チームは、次週、直接対決。


オフェンスが好調な2チームの対戦が、どんな結果になるのか。
楽しみですね。


以上、第4週の「オフェンスラインスタッツ」でした。

ディフェンス選手ランキング(第4週時点)



さて次は、「ディフェンスインパクトポイント」です。


まずは、第4週で高い値となった選手を、
ディフェンスラインラインバッカーディフェンスバックで、それぞれ1人ずつ。

選手名 ポイント タックル ロス サック パスDef INT FUM
DE オウシ・ウメニオーラ
ニューヨーク・ジャイアンツ
94 0 0 6 0 0 2
LB ジュリアン・ピーターソン
シアトル・シーホークス
68 1 0 3 0 0 2
CB マーカス・トゥルファント
シアトル・シーホークス
43 3 0 0 2 2 0



今週は、値的にも話題的にも、ウメニオーラに尽きるでしょう。


ジャイアンツディフェンス陣が合計12サックを挙げたフィラデルフィア・イーグルス戦。
その中でもウメニオーラは、1人で6サックという、とんでもない活躍を見せました。


更に、ファンブルフォースも2つ。


当然の、週間MVP受賞です。


いやぁ、凄まじいですね。
このポイントとしても、1週で「94ポイント」なんてのは、
なかなか見られるものではないでしょう。


個人的には、「サック以外にタックルなし」という潔さ(?)もいいですね。


面白いものを見ました。


残りの2人は、シーホークス勢。
サンフランシスコ・49ers戦で、3失点に抑えて勝利に導いています。


ピーターソンの「3サック」は、普段だったら素晴らしい数なのですが、
ウメニオーラの値を見た後だと、「半分か」と思ってしまうところ。


ところが、なんとピーターソンは、この試合、
前半だけしか出場していなかったのでした。


まさに「半分」。


後半も出場していたら、もしかしたら、
1週間に2人も「6サック」の選手が出ていたのかも・・・?


そして、そのピーターソンの代わりとばかりに、後半はトゥルファントが活躍。


いきなり後半1プレー目にインターセプトで出鼻をくじき、
第3クォーター終盤にも、もう1回インターセプト


どちらも、折り返しのオフェンスが得点を挙げ、
完全に勝利を決定付けました。


ディフェンスの「連携」の勝利、という感じでしょうかね。


さて、第4週時点での「ディフェンス選手ベスト10」は、以下の通り。

順位(比) 選手名 ポイント タックル ロス サック パスDef INT FUM
1位(↑) LB ジュリアン・ピーターソン
シアトル・シーホークス
127 16 2 5 0 0 3
2位(→) LB バレット・ルード
タンパベイ・バッカニアーズ
120 34 4 0 0 1 3
3位(↑) DT ダーネル・ドケット
アリゾナ・カーディナルズ
117 5 7 5 1 0 2
4位(↑) LB ローファ・タトゥープ
シアトル・シーホークス
116 27 3 0 1 1 3
5位(↑) LB デリック・ジョンソン
カンザスシティ・チーフス
114 17 5 4 2 1 1
6位(↑) DE オウシ・ウメニオーラ
ニューヨーク・ジャイアンツ
104 7 1 6 0 0 2
6位(↓) DE トレント・コウル
フィラデルフィア・イーグルス
104 7 4 5 0 0 2
8位(↓) LB カーク・モリソン
オークランド・レイダーズ
94 19 5 0 3 3 0
9位(↑) LB トーマス・ハワード
オークランド・レイダーズ
92 26 1 1 2 3 0
10位(↓) CB アンソニー・ヘンリー
ダラス・カウボーイズ
91 11 0 0 4 4 0

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先ほど登場したピーターソンが1位に浮上。


今週、「前半だけ」しか出場していなかったピーターソンですが、
ちょっと調べてみたら、どうやら、先週、膝の怪我をしていたようです。


ただ、インジャリーレポートには載っていませんので、
「試合に勝っているから、無理をさせなかった」というところなのでしょう。


来週以降の活躍も期待されるところです。


で、その1位のピーターソンのポイントは「127ポイント」。


あれ?
今週だけで「94ポイント」も獲得したはずのウメニオーラはどこに・・・?


・・・と思って見てみると、6位に止まっています。


合計「104ポイント」。
てことは、先週まででは「10ポイント」しかなかった、ってことですな。


如何に、今週が「スーパー」な活躍だったかが、よく分かるところです。


ディフェンス選手ってのは、コンスタントに活躍を見せるのが、
オフェンス選手よりも難しいと言えるのかもしれません。


1週間に90ポイント以上も獲得することがあり得るわけですから、
まだまだ、このベスト10も、流動的なところですが、
今後、徐々に振り落とされて、
「コンスタントに活躍を見せている」という選手が残っていくでしょう。


以上、第4週の「ディフェンスインパクトポイント」でした。

第5週の希望(まとめ)



では、第5週の「希望」のまとめを。


第5週の「勝利希望」は、以下のような感じです。


なお、「第1弾」=「ドラフト直後Ver.」、「第2弾」=「プレシーズン直前Ver.」、
「第3弾」=「開幕直前Ver.」、「直前」=「現在の気持ち」で、
希望が前と変わらなかった場合は、省略してあります。

                 
      希望    
アウェイ ホーム 第1弾 第2弾 第3弾 直前
ARI STL ARI STL   ARI
ATL TEN ATL      
CAR NO NO      
CLE NE CLE     NE
DET WAS WAS      
JAC KC JAC      
MIA HOU HOU      
NYJ NYG NYJ      
SEA PIT PIT      
TB IND IND      
BAL SF BAL      
SD DEN DEN      
CHI GB GB      
DAL BUF BUF     DAL



さあ、注目は、クリーブランド・ブラウンズニューイングランド・ペイトリオッツですよ。


「直前」で、ペイトリオッツの「勝利希望」にひっくり返しました。


果たして、ペイトリオッツの調子の良さが勝つのか。
それとも、僕の「ブラウンズとの相性の悪さ」が勝つのか。


・・・って、そういう勝負なのかよ。


マンデーナイトゲームダラス・カウボーイズバッファロー・ビルズの試合は、
J・P・ロスマンが復帰してきたときに、まだチャンスが残っているように」、
という、先週書いたことのとおりの考え方なら、
「ビルズ勝利希望」のままでよいはずなのですが、
下手にQBトレント・エドワーズに活躍されまくると、
それはそれで、ロスマンの「チャンス」がなくなりそうじゃないか・・・と。


そんな不純な心配を込めて、「カウボーイズ勝利希望」に変更。


あと、アリゾナ・カーディナルズセントルイス・ラムズの試合は、
もともと、どちらを応援しようか迷う試合でしたが、
ラムズのQBマーク・バルジャーが欠場するそうなので、
迷わずサクッと「カーディナルズ勝利希望」に。


・・・と、それだけしか動きのない週です。


ただ、実は、サンディエゴ・チャージャーズデンバー・ブロンコスの試合は、
かなり悩んだんですけどもね。


もし、ブロンコスが、ここまで4連勝中とかだったら、
きっと「チャージャーズ勝利希望」に変更していたでしょう。


でも、ブロンコスも、余裕があるわけじゃないからなぁ。


とはいえ、チャージャーズにこれ以上負けられるのも辛いところで。


どちらが勝っても・・・というか、どちらが負けても、
複雑な気分になりそうな試合です。


さて、3ヵ月半前に書いた、この週の「補足」は、こちら。


 http://d.hatena.ne.jp/Kiyota/20070617


いろいろと書いていますが、今の状況が当時の想定と、ことごとく違ってきているのが、
読んでいて悲しくなってくるところです・・・。


・・・合っているのは、パッカーズが好調なことくらいか・・・。


あ、ただ、想定が外れて嬉しいことが1つ。


カーディナルズのQBカート・ウォーナーは「多分もう、出てこない」と書いていましたが、
なんのなんの、出てきているじゃないですか。


しかも大活躍。
いいですねぇ。


ますますの大活躍を期待したいところです。


以上、第5週の「希望」のまとめでした。