第8週:BAL at PIT



「その1」でサンデーナイトゲームを取り上げたら、
「その2」では、マンデーナイトゲームしか残っておりません。


ボルチモア・レイヴンズピッツバーグ・スティーラーズ
4試合連続で、「同地区対決」を取り上げることとなりました。


昨年、レギュラーシーズンを15勝1敗で終えたスティーラーズ
その唯一の敗戦が、第2週のレイヴンズ戦でした。


そして、これは、第3クォーター早々に、
QBトミー・マドックスが負傷退場し、
ベン・ロスリスバーガーのデビュー戦となった試合でした。


この試合で、ロスリスバーガーは、2タッチダウンを挙げるものの、
インターセプトを喫して、
そのうち1回はリターンタッチダウンになってますから、
良いとも悪いとも言えないような内容。


しかし、リーグを代表するディフェンス陣を擁するレイヴンズが、
その力をフルに発揮し、ロスリスバーガーに襲い掛かったのですから、
まさしく、「プロの洗礼を受けた」といったところで。


試合後、ロスリスバーガーは顔面蒼白だったといいますし、
チームメイトからも、辛辣な言葉が飛び出しており、
試合に負けた分、あまり良い印象ではなかったんでしょうね。


しかし、ルーキーが急遽出場することになったデビュー戦で、
176ヤード投げて2タッチダウンというのは、
なかなか出来ることではありません。
しかも、後半だけで。


その実力は、翌週からいかんなく発揮されることになりましたが、
その片鱗は、この試合から出ていたとも言えそうです。


当時の記事を改めて見てみると、試合後、ロスリスバーガーが、
「僕はトミー・マドックスじゃない。
 僕はトミー・マドックスみたいに出来ない。
 僕は僕に出来ることに全力を尽くすだけだ」
と言っていました。


その気持ちが、昨年の快進撃の原動力だったのかもしれませんね。


インディアナポリス・コルツと同じく、
今シーズン、3回もマンデーナイトに登場するスティーラーズ


その2つ目であるこの試合は、
ロスリスバーガーにとって、原点を思い返す試合となるかもしれません。