カムバック、努力家!
各チームのキッカーを順番に取り上げていっているのですが、
そういえば、これって、「ニュース」でもなんでもないですね・・・。
でも、他のカテゴリを作るかどうか、まだ考えがまとまってないので、
とりあえず、「ニュース」のままにしておきます。
さて、本日は、シンシナティ・ベンガルズのKシェイン・グレアム。
グレアムは、非常に「キッカーらしく」(?)、さすらってますねぇ。
2000年7月に、ドラフト外でニューオリンズ・セインツに入団。
・・・するも、同年8月に放出。
翌年4月にシアトル・シーホークスと契約。
・・・するも、同年9月に放出。
同年10月にバッファロー・ビルズと契約。
・・・するも、翌年4月に放出。
同年5月に再びシーホークスと契約。
・・・するも、同年8月に放出。
いやぁ、見事なまでに、出たり入ったり。
NFL入りからここまでで、まだ約2年しか経ってませんからね。
あ、一応、ビルズでは試合に出ているようです。
さて、シーホークスを放出された翌月、2002年9月に、
カロライナ・パンサーズと契約します。
ここで、ようやく落ち着いて1年を過ごすことができます。
が、翌年、2003年9月に、ウェイバーリストに載せられてしまいます。
事実上の戦力外通告。
そこで、シンシナティ・ベンガルズに拾い上げられます。
ここで、16試合全部に出場し、安定した活躍をしました。
そして、翌年、2004年3月に、制限付きフリーエージェントとなります。
ここで、ジャクソンビル・ジャガーズが、
安定した活躍をしているグレアムに目を付け、獲得に乗り出します。
しかし、制限付きフリーエージェントは、
そのオファーと同等以上の契約を結べば、元のチームに所有権が戻ります。
果たして、ベンガルズはどう判断するか?
ここで、ベンガルズは、グレアムに対し、最大級の評価を与えます。
ジャガーズのオファーにマッチし、グレアムを引きとめたのですが、
このとき結んだ契約が、5年650万ドルという、
キッカーとしては破格といってもよい額。
長期契約の場合、ある年にいくらもらえるかは、
単純な割り算ではないので、他の選手との年俸比較はしにくいのですが、
いろいろな要因があって、昨年、キッカーで1番多く年俸をもらったのは、
結果として、グレアムということになったようです。
並み居るベテランキッカーたちを差し置いて、
そんなリストのトップに来てしまったグレアム。
多くの人は、「シェイン・グレアム? 誰だよ」と思ったのではないでしょうか。
グレアムは、「自分がこんなにもらえるようになるなんて・・・!」と、
感動の言葉をもらしたようです。
確かに、NFL入りからの当初の経緯を見れば、信じられないようなことでしょうね。
マーヴィン・ルイスヘッドコーチ他のベンガルズ首脳陣は、
グレアムのキックの安定性に、まず高い評価を与えているようです。
試合に出場しているのは4年間ですが、
トライフォーポイントのキックを1度も外したことがありません。(成功109回)
確かに、あまり外すものではないですが、100%となると話は別。
「現代最高のキッカー」と言われ、歴代最高のフィールドゴール成功率を誇る、
インディアナポリス・コルツのマイク・ヴァンダージャットだって、
昨年は1回外していたりしますしね。
あとは、グレアムは非常に努力家らしく、そこも評価されたようです。
どんなに不遇な境遇でも、自らの力で切り開けるんだ、ということを、
グレアムは証明してくれているようですね。
昨年、グレアムはその期待に応え、
自己最高の53ヤードを含む、27回のフィールドゴールを成功させています。
今年の更なる活躍に期待したいところですね。
余談ですが、ベンガルズがジャガーズのオファーにマッチしたときの、
記事の出だしに書いてあった言葉。
「カムバック! シェーン、カムバック!」。
・・・ベタです。
あまりにもベタです。