求む、安定性



本日紹介するキッカーは、ヒューストン・テキサンズKクリス・ブラウンです。


ちなみに、テネシー・タイタンズランニングバックにも、
クリス・ブラウン」がいますが、綴りが違います。


ブラウンは、1999年、ピッツバーグ・スティーラーズに、
ドラフト7巡で指名されてNFL入り。
そのまま、スティーラーズの正キッカーとして起用されますが、
3年後、フリーエージェントとなりテキサンズに移籍、現在に至ります。


スティーラーズ時代、基本的にはしっかりと活躍していたようですし、
在籍最後の2001年には、リーグトップの55ヤードフィールドゴールも決めています。


にもかかわらず、結果としてスティーラーズを放出されてしまったのはなぜか。


実は、その2001年、フィールドゴールの成功率が68.2%と芳しくありませんでした。
50ヤード以上の距離では2回中2回成功しているのですが、
40ヤード台では、15回中6回しか成功しておらず、
また、30ヤード台でも5回も失敗しているなど、安定していない状態。


この年は、ニューイングランド・ペイトリオッツが、
初めてスーパーボウルを制した年なのですが、
このときのAFCカンファレンスチャンピオンシップでの対戦相手が、
スティーラーズでした。


14対3とペイトリオッツリードで迎えた第3クォーター早々、
スティーラーズフィールドゴールのチャンスが訪れます。
敵陣16ヤード地点。
まず問題ない距離です。


ところが、ここでブラウンのキックは、なんとブロックされてしまいます。
それどころか、ボールはペイトリオッツ側に拾い上げられ、
そのまま、リターンタッチダウンとなってしまったのでした。


最終的には、24対17の7点差で決着がついた試合でしたので、
非常に痛いミスだったと言えます。


これだけが直接の原因とは言い切れないでしょうが、
フィールドゴールの成功率の低さが、
スティーラーズから放出される要因となったことは間違いないでしょう。


テキサンズに移籍してきて3年間、
と言いますか、テキサンズ自体、チームが出来て3年ですから、
チーム創設以来、キックを任され続けているブラウン。


昨年も、フィールドゴール成功率70.8%と、
相変わらず安定していないのですが、
トライフォーポイントのキックは、3年間、1度も失敗していないなど、
それなりにテキサンズを支えている部分はあります。


今年こそ、30ヤード台・40ヤード台でのフィールドゴールを安定させ、
テキサンズ飛躍の一翼を担ってもらいたいものですね。