おいしいところを持っていくキッカー



このシリーズも結構書いてきたなぁ、と思い、読み返してみたのですが、
まだ10人分しか終わっていなかったのですね・・・。
・・・先は長い・・・。


本日のキッカー紹介は、ご存知、
ニューイングランド・ペイトリオッツKアダム・ヴィナティエリです。
常においしいところを持っていく人です。
いや、ホント。


ヴィナティエリは、1996年に、
現在のNFLヨーロッパの前身である「ワールドリーグ」でプレーをし、
そのときの活躍が認められ、その年にペイトリオッツと契約しています。
以来、ペイトリオッツ一筋。


フリーエージェントには2回なっていますが、そのたびに再契約。
今年は、フランチャイズ選手に指定されました。


よく、「記録より記憶に残る選手」という言い方がありますが、
ヴィナティエリは、その典型なのではないでしょうか。


ヴィナティエリフィールドゴールキックで勝負が決まった、
2001年シーズンのスーパーボウル(3点差でペイトリオッツ勝利)。
その「デジャヴ」かと思わせるような展開だった、
2003年シーズンのスーパーボウル(3点差でペイトリオッツ勝利)。


昨シーズンのスーパーボウルは、そこまで劇的な展開ではなかったのですが、
やはり3点差でペイトリオッツが勝利したことを考えると、
この人のフィールドゴール成功が、クローズアップされてきます。


個人的には、2003年シーズンのスーパーボウル
カロライナ・パンサーズとの1戦でのヴィナティエリが印象深いです。


実はこの試合、ヴィナティエリは2回もフィールドゴールを外しているんですね。
(そのうち1回はブロックされて、ですが)
ありゃー、前回スーパーボウルに出てきたときはヴィナティエリで勝ったけど、
今回は、ヴィナティエリで負けるのかー、と思っていたら、
最後に、1番良い場面でフィールドゴール成功。


もう、なんていうか、自分が目立つために、「自作自演」をしているのか、
と思いたくなるような、そんな感じでした。
(もちろん、そんなわけはありませんが)
ホント、おいしいところを持っていきます。


あと、印象的な話題としては、
昨年の第9週のセントルイス・ラムズ戦のときに、
フィールドゴール隊形から、フェイクでタッチダウンパスを投げた場面でしょうか。
あれは、見ていて面白かったですね。


「良いクォーターバックというのは、勝てるクォーターバックだ」
ということがよく言われますが、これを、
「良いキッカーというのは、勝てるキッカーだ」と置き換えるならば、
ヴィナティエリが「現役最高のキッカー」と言っても良いのかもしれません。


今年もペイトリオッツを勝たせ続けられるのか。
そんな風に見ていきたいキッカーですね。