キッカーデータあれこれ



さて、先日から紹介しております「キッカーレーティング」ですが、
これを作成するにあたって、
昨シーズンの全キッカーの全プレーを洗い出していました。


せっかくですので、いくつかのデータを紹介したいと思います。


まず、トライフォーポイントのキックについて。
これは、先日も書きましたとおり、シーズン全256試合で、
計1190本キックされております。
1試合平均で約4.6本。


失敗したのは、そのうちたったの10回。
詳しくは、6本が横にそれて、4本がディフェンスにブロックされたものです。
ちなみに、カンザスシティ・チーフスKローレンス・タインスは、
2本も横にそらしています・・・。


成功率99.2%になりますが、これは、
想像していたよりも、遥かに良い数字でビックリしました。
(98.0%くらいを想像していました)
昨シーズンしか調べていないのでなんとも言えないですが、
恐らく、他の年と比べても、良かったのではないでしょうか。


根拠は、トライフォーポイントのキック成功率の、
キャリア通算記録の歴代3位が「99.32%」であることで、
歴代3位がこれで、平均が99.2%ということは無いだろう、と。


もしかしたら、これはフィールドゴールも含めてですが、
技術の向上や、選手の淘汰で、
年々、成功率は上がってきているのかもしれませんね。


次に、フィールドゴール
シーズン全256試合で、873回のフィールドゴール挑戦がありました。
うち、成功は705回。
成功率は80.8%になります。


これは、ぴったりイメージどおりでした。
大体、80%を境に、「良い」「悪い」を判断していましたので。


「平均成功距離」は34.4ヤード。
ちょっと短い感じがしますが、
ゴールライン手前まで攻めたけどタッチダウンが奪えなかった」
という場面なども合わせてのものですから、こんなものでしょう。


「平均失敗距離」は43.3ヤード。
まあ、長ければ長いほど失敗しやすいわけですから、
平均成功距離より長くなるのは、当然といえば当然でしょうね。


ちなみに、昨シーズンの最長成功距離は55ヤード。(2回)
凄いのは、その2回とも、アリゾナ・カーディナルズニール・ラッカーズで、
しかも、第7週のシアトル・シーホークス戦1試合で2本とも決めていることで。


さらに、ちなみに、「最長失敗距離」は64ヤードで、
こちらも同じくラッカーズが挑戦したもの。
長い距離での信頼感が表れていますねぇ。


さらにさらに、ちなみに、2位は63ヤードで、これはタインスが挑戦したもの。
・・・いや、それはちょっと無謀だったのでは・・・?


さて、次のデータにいきまして、キックオフ時のキック。
これは、全256試合で、2451回のキックがあり、
うち、45回がオンサイドキックでした。


タッチバックになったのは、206回。
タッチバック王」は、ここでもラッカーズで、23回。
やっぱり、かっ飛ばしてます。
2位が14回だから、ダントツの回数です。


キックオフのキックが、直接アウトオブバウンズに出てしまったのは51回。
これは、「良くない記録」なので、多いと不名誉なのですが、
アウトオブバウンズ王」は、
サンディエゴ・チャージャーズネイト・キーディング(5回)でした。
ありゃま。


それらを除いた「通常のキックオフ」(全2149回)の、平均距離は62.0ヤード。
反則などで例外はありますが、キックオフのボールを置く位置は、
通常、自陣の30ヤード地点ですから、まあ、そんなもんでしょう。


この部門でも、やはりラッカーズがトップ・・・かと思いきや、
当時ニューヨーク・ジェッツダグ・ブライエンがトップで、66.3ヤード。
2位は、デンバー・ブロンコスジェイソン・イーラムで66.0ヤード。


ただし、この2人、通常はキックオフをしておりませんで、
それぞれ、2・3回のキックがあったのみですので、「参考記録」扱いかなと。
3位が、ラッカーズの65.9ヤードなので、
やはりこの部門でも、ラッカーズが実質トップと言ってよいのかもしれません。


結論としては、「キック力ナンバー1は、ニール・ラッカーズ」ということで。


・・・と、以上、知っていても得をするかどうか分からない、
キッカーのデータあれこれでした。