2年越しの期待



本日のキッカー紹介は、ミネソタ・ヴァイキングスキッカーなのですが、
ヴァイキングスでは、現在、ポール・エディンガーアーロン・エリングの、
2人のキッカーが、正キッカーの座を巡って争っています。


で、恐らくプレシーズンの出来で決定するものと思われるのですが、
現在のところ、フィールドゴール1回挑戦1回成功、
トライフォーポイントのキック3回挑戦3回成功で、
全くの互角。


今後2試合の行方が注目されます。


ただ、もともとエディンガーは、キックオフが良くないという話で、
キック力のあるエリングとどちらにするか決めかねていたのだと思うのですが、
プレシーズンの結果を見る限り、タッチバックもあったりして、
そんなに悪くないんじゃないかなぁ、と。


そう思って、昨シーズンのデータを見てみると、
昨シーズンは確かにキックオフが良くなくて、(平均60.9ヤード)
タッチバックも0回だったんですよね。


ということは、このオフの間に、キック力が向上しているのかもしれません。


というわけで、そのあたりに期待して、
本日は、ポール・エディンガーを紹介したいと思います。
・・・既に、ここで紹介したうち2人が戦線離脱しているのには触れない方向で。


エディンガーは、2000年に、ドラフト6巡指名でシカゴ・ベアーズ入り。
その年から、全16試合に出場し、悪くない成績を残していきます。


「キック力が無い」と先ほど書きましたが、
1年目は、最長54ヤードを含んで、
50ヤード以上のフィールドゴールを2回中2回成功。


3年目には、50ヤード以上のフィールドゴールを8回中5回成功と、
長い距離でもしっかりと決めることが出来ています。


そんな活躍に目を付けたのか、
3年目のシーズンが終わって制限付きフリーエージェントになったときに、
ヴァイキングスエディンガーに契約オファーを出しています。


ただし、このときは、「制限付き」ですので、
ベアーズがヴァイキングスの提示した条件にマッチし、
エディンガーを引き止めました。


すると、その後2年間は、やや成績が低迷。
昨シーズンは、フィールドゴール成功率62.5%と、
かなり悪い成績に終わっています。(キッカーレーティング:12.3)


そして、今年に入り、ニューヨーク・ジェッツを放出されたダグ・ブライエンが、
シカゴ・ベアーズに加入したことに伴い、
エディンガーは解雇されてしまったのでした。


ここで獲得に乗り出したのが、「2年前に取り損ねた」ヴァイキングス
すんなりと、解雇の2日後に契約を結ぶに至ったのでした。


キャリア通算成績を見てみると、フィールドゴール成功率75.3%と、
ここ2年の成績が足を引っ張って、かなり悪いものになっています。


ただし、トライフォーポイントのキックは、
5年間のキャリアで133回キックして1度も失敗していない、
という、堅実的な面もあります。


ここ2年間成績が低迷しているにも関わらず、
あえてそれには目をつぶるかのように、
2年前獲得しようとしていた選手を取りに来たヴァイキングス


エディンガーは、是が非でも、その期待に応えたいところですね。


そのためにも、まずはエリングとの正キッカー争いに勝たないと!