ビッグチャンス到来!



ワシントン・レッドスキンズKニック・ノヴァクに関する記事を見つけました。


そういえば、正キッカージョン・ホールが怪我をしたための代役だったので、
すぐに「お役御免」となってもおかしくなかったのですが、
「解雇された」という話は聞こえてきてませんでしたね。


ホールの怪我は、そんなにひどいものではないようですし、
ましてや、レッドスキンズは今週、バイウィークでお休み。
同じような立場にあったレミー・ハミルトンが、
試合翌日にデトロイト・ライオンズを解雇されたことを思うと、
まだ「53人枠」に入り続けているのは、ちょっと不思議な話です。


実は、先週のマンデーナイトの試合でのこと。


勝ち越しのトライフォーポイントのキックを決めた、その直後のキックオフで、
ダラス・カウボーイズリターナーであるタイソン・トンプソンが、
非常に良いリターンをしていました。


フィールドゴール圏内まで進めば逆転勝ちできる、という状況で、
リターンが出るのは、非常に大きなアドバンテージになります。


トンプソンは、するするとレッドスキンズ選手たちの間をすり抜けると、
サイドライン際を、一気に走り抜けていこうとしています。


「このままフィールドゴール圏内まで行くのか!?」と思われたそのとき、
ようやく、レッドスキンズの選手がタックルをしてサイドライン外に押し出します。
位置は、レッドスキンズ陣に入って49ヤード地点。


ここからのカウボーイズのオフェンスの結果は、皆さんご存知のとおり、
失敗に終わるわけですが、このとき、トンプソンにもっとリターンを出されていたら、
結果がどうなったかは分からなかったとも言えます。


で、僕は全く気がついてなかったのですが、
このリターンのときに、トンプソンタックルをして止めた選手って、
実は、ノヴァクだったんですよ。


レギュラーシーズンの試合に出場すること自体初めてだったわけですから、
これが、ノヴァクにとっての「初タックル」。
よくぞ、この大事な場面で、ミスタックルをせずに止められたものです。


そして、どうやら、「チームの危機を救った」とも言えるこのタックルを、
ジョー・ギブズヘッドコーチ他首脳陣が、高く評価。
「本職」のキックでも特に問題はなく、それはイコール、
キッカーとしてのノヴァクの評価が高まった、ということになります。


結果、レッドスキンズは、ノヴァクをそのままチームに留め置き、
ホールと正キッカー争いをするように」と命じたそうです。


ノヴァクにとっては、思ってもみなかったビッグチャンス。
「チャンスは自分の手で掴み取るもの」ということの実例が、
まさしく、ここに体現されているように思います。


ホールにとっては、降って湧いたような災難とも言えますが、
NFLの激しい競争の中で、怪我をするということが、
それだけで自分の職を失うリスクにつながるというのは、周知の事実。
逆に、実力でノヴァクに勝れば何の問題もない、ということでもあります。


キッカー紹介」のときにも書きましたが、
ホールは、実力的には「そこそこ」という域を抜け出せていません。
ノヴァクにも、十分なチャンスがあるでしょう。


個人的には、プレシーズンから動向を追ってきて思い入れがありますので、
是非、ノヴァクに、正キッカーの座を勝ち取ってもらいたいと思ってます。


第4週で、「正キッカー」として登場するのは、果たしてどちらか。
注目して見ていきたいですね。