「キッカー界」に世代交代の波
先日、シカゴ・ベアーズのKダグ・ブライエンが怪我をしている、
ということを書き、その後、
タイラー・ジョーンズとプラクティス・スクワッド契約しておきながら、
結局ベアーズは、ロビー・ゴウルドという新人キッカーと契約した、
ということをお伝えしました。
そして、昨日、ブライエンが解雇されました。
・・・そう来たか。
第5週の試合では、ゴウルドが出場していたわけですから、
「これなら、正キッカーを任せられる」と判断されたわけでしょう。
ゴウルドは、若干22歳。
今年、ドラフト外でニューイングランド・ペイトリオッツに入団し、
8月末の「ロースターカット第1弾」で解雇され、
先週、ベアーズと契約し試合出場、というのがNFLにおける全経歴になります。
そういえば、第5週の週間MVPが発表され、
AFCのスペシャルチーム部門は、
ジャクソンビル・ジャガーズのKジョシュ・スコビーが、
第1週に続き今年2度目の受賞となりましたが、
スコビーも、プロ入り2年目の23歳という若手。
昨日、現時点の「キッカーランキング」を掲載しましたが、
改めて調べてみると、ここに入っている10人のうち、8人が20代。
インディアナポリス・コルツのKマイク・ヴァンダージャット(35歳)も、
ニューイングランド・ペイトリオッツのKアダム・ヴィナティエリ(32歳)も、
入っていません。
今年は、シーズン開幕より、
「キッカーに呪いがかかっているんじゃないか!?」
というようなことを書いてきましたが、
ボルチモア・レイヴンズのKマット・ストーヴァー(37歳)にせよ、
フィラデルフィア・イーグルスのKデイヴィッド・エイカーズ(30歳)にせよ、
「受難」はベテラン(30代)キッカーに多かったりしました。
これって、今考えると、実は、
キッカー界の「世代交代」の前兆だったんでしょうかねぇ。
ともかく、40代のゲイリー・アンダーソンやモーテン・アンダーセンが、
現役として頑張っていた昨年までとは、明らかに違う様相を呈しています。
そもそも、アンダーソンやアンダーセンが出ずっぱりだったのは、
それだけキッカーが「タレント不足」だったため、と言われていました。
いよいよ能力のある若手キッカーが増えてきた、ということでしょう。
変わりゆく「キッカー界」を、ますます注目していきたいですね。