週間オフェンスラインMVP(第5週)



さて、昨日・一昨日と引っ張った、
「今週の週間MVPノミネート者について触れておきたかったこと」について。


今週の週間MVPの、NFCオフェンス部門のノミネート者は、
受賞したシアトル・シーホークスQBマット・ハセルベックを含め、
「6人」の名前が並んでいます。


・・・と、これは普通なのですが、
よくよく見ると、その中に、ちょっと趣の異なる「名前」が。



ダラス・カウボーイズオフェンスライン」。
5人まとめて、ですかい。


いや、前にも書きましたが、オフェンスラインは「チーム」での働きが重要、
ということはよく分かってます。


ただ、じゃあ、他のノミネート者は、
みんな「個人」の能力だけで良い成績を残しているのか、と。


例えば、ハセルベックが受賞できたのは、
ジャーヴィシャスの働きもあったからでしょうに、
なぜ、「ハセルベックジャーヴィシャス」の「チーム」の受賞ではなく、
受賞者とノミネート者に分かれているのか。


というか、そもそもハセルベックの活躍に、
オフェンスラインの貢献は無かったのか?


・・・まあ、こんなところが、
やっぱりオフェンスラインは目立たないなぁ、と改めて思うところです。


ちなみに、昨年の第7週に、
カンザスシティ・チーフスGブライアン・ウォーターズが、
AFCオフェンス部門の週間MVPを受賞していますが、
オフェンスライン選手が週間MVPを受賞するのは、
AFCでは、週間MVPの賞が始まって以来、初の快挙でした。


NFCでは、過去3人のオフェンスライン選手が週間MVPを受賞していますが、
それでも、一番最近のものが1992年だったりします。


というように、「賞」とは、ほぼ無縁のオフェンスライン選手。


せっかく、「オフェンスラインスタッツ」を作って、
オフェンスライン選手に注目しよう、としているところなので、
ここで、勝手に、「週間オフェンスラインMVP」を発表して、
選手個人にスポットを当てていきたいと思います。


各ポジションの、当該週の「オフェンスラインポイント」の最上位者を、
その週の「ベストオフェンスライン選手」とし、
その中でも最も値の高かった選手を、「週間オフェンスラインMVP」とします。


というわけで、第5週の「ベストオフェンスライン選手」は、以下の通り。
(左タックルが同ポイントで2人並んでいたので、全部で6人になってます)

  選手名 ラン パス 反則 オフェンスライン
ポイント
LT フロゼール・アダムズ
カウボーイズ
14 14 0 28
LT ニック・ケイザー
ペイトリオッツ
14 14 0 28
LG ジェノ・ジェイムズ
ドルフィンズ
20 2 0 22
C アル・ジョンソン
カウボーイズ
12 7 0 19
RG クリス・グレイ
シーホークス
20 2 0 22
RT マイケル・ロウス
タイタンズ
20 13 0 33



ちなみに、各ポイントの目安ですが、「ランブロッキングポイント」は、
「1ヤード以上のラン」が、「自分の担当範囲内」で出れば「+2ポイント」、
「ノーゲイン」なら「−2ポイント」です。


「パスプロテクションポイント」は、左右タックルは、
「パス成功」なら「+1ポイント」、「パス失敗」なら「−1ポイント」で、
左右ガードセンターは、それぞれ半分(0.5)のポイントになります。


「ペナルティポイント」は、1回の反則を受けるごとに「−7ポイント」です。


ランでロスした場合や、サックを受けた場合は、「大幅マイナス」となるのですが、
細かい話や、各ポイントの根拠などは、またの機会とさせていただいて、
大まかには、そんなイメージで見てください。


ここに、カウボーイズの選手が2人出てきていますが、
実は、左ガードで2番目に高い値の選手もカウボーイズGラリー・アレンでした。


週間MVPにノミネートされているオフェンスライン、ということを考えると、
結構この値は、妥当性があるんじゃないか、と思ったりしています。


マイアミ・ドルフィンズGジェノ・ジェイムズは、
敗戦チームからの選出となっていますが、
中央から左側のランは、28ヤード・22ヤードの2つを筆頭に、
確実に前進させていることから、高ポイントとなりました。


そして、今週の「週間オフェンスラインMVP」は、
テネシー・タイタンズTマイケル・ロウスです。


ロウスは、今年のドラフト2巡(全体41位)指名選手で、
オフェンスライン選手としては6番目に指名されている、
という期待のホープ
第1週からスターターの座に収まっています。(第1週だけ左タックル


今週の試合では、タイタンズは、
中央から左側のランが出ない場面が何度かありましたが、
右側のランは確実に出し、また、サック数0で、
QBスティーヴ・マクネアのパス成績に貢献しました。


ここまで、反則がやや多いのが目立ちましたが、今週は0。
この調子で、タイタンズオフェンスを引っ張っていってもらいたいですね。


今後の活躍が楽しみです。


この後、第5週までの累計ポイントによる、
オフェンスラインベスト10」も掲載しようかと思いましたが、
かなり長くなってしまったので、これは、来週からにします。