週間オフェンスラインMVP(第7週)
さて、では今週も、「オフェンスラインスタッツ」を用いた、
「週間オフェンスラインMVP」を掲載したいと思います。
まず、第7週の「ベストオフェンスライン選手」は以下の通り。
選手名 | ラン | パス | 反則 | オフェンスライン ポイント |
|
---|---|---|---|---|---|
LT | ジェフ・バッカス (ライオンズ) |
34 | 10 | 0 | 44 |
LG | カイル・コウジャー (ライオンズ) |
32 | 5 | 0 | 37 |
C | ジェフ・ハーティングズ (スティーラーズ) |
36 | 0 | 0 | 36 |
RG | ロン・ストーン (レイダーズ) |
32 | 2.5 | 0 | 34.5 |
RT | ジョン・ジャンセン (レッドスキンズ) |
30 | 4 | 0 | 34 |
なんか、上手い具合に(?)、ポイントが高い順に並びましたねぇ。
ピッツバーグ・スティーラーズやオークランド・レイダーズ、
そして、ワシントン・レッドスキンズは、先週、大量得点で勝利していますが、
そんな中にあって、デトロイト・ライオンズの2人が高い値なのは、
ちょっと意外な感じでしょうか?
獲得ヤード数には関係ないのが、「オフェンスラインスタッツ」の特徴ですが、
ライオンズが接戦を制することが出来たのは、
細かくとも多くのランを確実に出せていたことも一因にあるのかもしれませんね。
もちろん、サック数も0で、パス効率も良かったですし、
オフェンスラインの反則も全部で2つしかなかったのも大きいでしょう。
そして、ライオンズの先週の試合のランの特徴として、
どうも「中央突破」が少なかったことが挙げられるのですが、
左右に散らしたランで、特に左側のランがロスなく出ていたことが、
左の2人が選出されている要因ですね。
実は、左ガードのカイル・コウジャーは、
元々スターターだったリック・デマリングが、不調だったためか、
この週からスターターとなっていたのでした。
いきなり活躍できて、今後もスターターに定着できそうでしょうかね。
期待したいところです。
さて、そういうわけで、今週の「週間オフェンスラインMVP」は、
ライオンズ左タックルのジェフ・バッカスです。
バッカスは、2001年にライオンズにドラフト1巡(全体18位)指名され、
当然のごとく、その年からスターターとなり、
以来、1試合も欠かすことなく、スターターの座を守り続けています。
第6週では、4回も反則を犯してしまい、
(フォルススタートが3回とホールディングが1回)
そのあたりが課題かと思われましたが、今週は反則0。
クォーターバックがベテランのジェフ・ガルシアに代わったことで、
もしかしたら、連携も取りやすくなっているのかもしれませんね。
入団以来、チーム成績自体の低迷もあって、
あまり、ドラフト1巡らしい活躍が出来ていない、と言えそうですが、
今後は、その活躍で、チーム成績を引き上げていってもらいたいものです。
さて、第7週時点での「オフェンスラインベスト10」は、以下の通り。
選手名 | ラン | パス | 反則 | オフェンスライン ポイント |
|
---|---|---|---|---|---|
1位 | RT ライアン・ディーム (コルツ) |
74 | 59 | -21 | 112 |
2位 | C リッチ・ブレアム (ベンガルズ) |
80 | 31.5 | -7 | 104.5 |
3位 | RT ウィリー・アンダーソン (ベンガルズ) |
44 | 68 | -21 | 91 |
4位 | LT トラヴェル・ワートン (パンサーズ) |
94 | 2 | -7 | 89 |
5位 | RT ジョン・ジャンセン (レッドスキンズ) |
90 | -9 | -7 | 74 |
6位 | RG モントレイ・ホーランド (セインツ) |
68 | 3.5 | 0 | 71.5 |
7位 | RT トム・アシュワース (ペイトリオッツ) |
36 | 40 | -7 | 69 |
8位 | LG ジョー・アンドゥルッツィ (ブラウンズ) |
84 | 3.5 | -21 | 66.5 |
9位 | RG クリス・ヴィラリアル (ビルズ) |
78 | -12.5 | 0 | 65.5 |
10位 | C ジェフ・フェイン (ブラウンズ) |
74 | 3.5 | -14 | 63.5 |
先週5位だった、インディアナポリス・コルツのTライアン・ディームが、
堅実な活躍で、1位に浮上。
2001年に、コルツにドラフト4巡指名されて以来、コルツ一筋。
そして、今年2月には、コルツと7年契約を結び、
長期間にわたって、「大黒柱」となることが求められている選手です。
チーム史上初の開幕7連勝への寄与も大きいでしょうね。
今後の活躍も楽しみです。
大きくアップした選手では、ワシントン・レッドスキンズのTジョン・ジャンセンが、
前述の「ベストオフェンスライン選手」にも登場するほどの活躍で、
先週18位から5位へとアップ。
逆に、僕が注目するサンディエゴ・チャージャーズのGクリス・ディールマンは、
先週の試合で「ラン不発」だったこともあり、3位から19位にダウンしています。
再度の上昇を期待したいところ。
ところで、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、
先週は、カンザスシティ・チーフスのTウィリー・ロウフが、
AFC週間MVPのオフェンス部門でノミネートされておりました。
が、僕の「オフェンスラインスタッツ」によると、
ロウフは、そんなに高い評価となっておらず、
チーフスのオフェンスライン選手の中でも、1番低い値になっていました。
もちろん、この「オフェンスラインスタッツ」には問題が多いですから、
そういうことがあってもおかしくはないのですが、
ノミネート理由を見ても、いまいち、なぜ他のオフェンスライン選手ではなく、
ロウフがノミネートされているのかが分からないので、
折を見て、映像と見比べながら、検証してみたいと思います。