週間オフェンスラインMVP(第8週)
さて、では今週も、「オフェンスラインスタッツ」を用いた、
「週間オフェンスラインMVP」を掲載したいと思います。
まず、第8週の「ベストオフェンスライン選手」は以下の通り。
選手名 | ラン | パス | 反則 | オフェンスライン ポイント |
|
---|---|---|---|---|---|
LT | マット・ラプシス (ブロンコス) |
34 | 4 | 0 | 38 |
LG | ベン・ハミルトン (ブロンコス) |
40 | 2 | 0 | 42 |
C | トレイ・ティーグ (ビルズ) |
42 | 0.5 | 0 | 42.5 |
RG | クリス・ヴィラリアル (ビルズ) |
34 | 0.5 | 0 | 34.5 |
RT | マーク・トーシャー (パッカーズ) |
26 | 11 | 0 | 37 |
デンバー・ブロンコスとバッファロー・ビルズから2人ずつ。
フィラデルフィア・イーグルスに圧勝したブロンコスは分かるとして、
ニューイングランド・ペイトリオッツに負けているビルズから、というのは、
ちょっと不思議な感じがするでしょうか。
ただ、内容を見ていくと、確かに、ビルズが終始押しまくっている試合で、
獲得ヤードとしても、ラン・パスともにビルズの方が上回っています。
単純にスタッツを見ると、なんでビルズが負けているのか、という感じ。
結局、勝敗を分けたのは、ゴール前での決定力のある・なしなので、
オフェンスラインとしては、十分な仕事をしていた、ということになるのでしょう。
で、今週の「週間オフェンスラインMVP」は、そのビルズのCトレイ・ティーグです。
ティーグは1998年、デンバー・ブロンコスにドラフト7巡指名されNFL入り。
その年、ブロンコスはスーパーボウル制覇をしていますから、
いきなり、スーパーボウルリングを手に入れることに。
ただし、ティーグ自身は、シーズン通して1プレーもすることはなかったのですが。
まあ、7巡指名ですからね。
翌年から出場機会が出来、スターターとしても4試合出場。
翌2000年は、シーズン序盤で怪我のためインジャリーリザーブ入りしてしまいますが、
その翌年、2001年は、全試合スターターとして出場を果たすことになります。
7巡指名というのは、ほとんど「ドラフト外」に近いものがあるのですが、
着実にステップアップしていることが、よく分かりますね。
そして2002年、フリーエージェントとなったティーグは、ビルズと契約を結びます。
以来、スターターの座を完全に確保。
昨年、10月に怪我で4試合欠場していますが、
それ以外は、全試合スターター出場を果たしています。
この4年間、チーム自体は、そんなに成績が芳しいわけではないのですが、
2002年・2003年は現テネシー・タイタンズのRBトラヴィス・ヘンリー、
そして、昨年はRBウィリス・マクゲイヒーと、
続けざまに1000ヤードラッシャーを誕生させており、
今年も、マクゲイヒーが軽々と1000ヤードを超えてきそうです。
ランニングバックが替わっても、変わらぬランオフェンスを出来るのは、
オフェンスラインの力によるところが大きいと思うのですが、
ティーグは、文字通り、その力の「中心」となっているのではないでしょうか。
今後も、更なる活躍に期待したいところですね。
さて、第8週時点での「オフェンスラインベスト10」は、以下の通り。
選手名 | ラン | パス | 反則 | オフェンスライン ポイント |
|
---|---|---|---|---|---|
1位 | RT ライアン・ディーム (コルツ) |
74 | 59 | -21 | 112 |
2位 | C リッチ・ブレアム (ベンガルズ) |
80 | 33.5 | -7 | 106.5 |
3位 | RG クリス・ヴィラリアル (ビルズ) |
112 | -12 | 0 | 100 |
4位 | LT マット・ラプシス (ブロンコス) |
94 | 12 | -14 | 92 |
5位 | LT トラヴェル・ワートン (パンサーズ) |
82 | 13 | -7 | 88 |
6位 | RT トム・アシュワース (ペイトリオッツ) |
48 | 38 | -7 | 79 |
7位 | LG ベン・ハミルトン (ブロンコス) |
78 | 6 | -7 | 77 |
8位 | RT マーク・トーシャー (パッカーズ) |
28 | 62 | -14 | 76 |
9位 | LG スティーヴ・マッキニー (テキサンズ) |
122 | -41 | -7 | 74 |
10位 | C ジェフ・フェイン (ブラウンズ) |
86 | 0 | -14 | 72 |
ベスト10と言っても、内容は様々ですね。
ランが良いチーム、パスが良いチームというのが、はっきり分かれていて面白いです。
(ヒューストン・テキサンズは、やっぱりパスプロテクションをなんとかしないと・・・)
そういう意味でも、ランもパスも安定しているインディアナポリス・コルツが強いのは、
非常に頷ける話です。
今週も先週に引き続き、コルツTライアン・ディームが1位。
今週の「ベストオフェンスライン選手」になったブロンコスの2人と、
同じくビルズのGクリス・ヴィラリアルが大きくランクアップ。
加えて、グリーンベイ・パッカーズのTマーク・トーシャーも、
大きくランクアップしてきました。
前に紹介しましたが、トーシャーは、
昨シーズン、「オフェンスラインポイント」が1位だった選手です。
チームが絶不調に陥っている中でも、さすがの安定感、というところでしょうか。
先ほど、ビルズのCトレイ・ティーグが7巡指名選手、と紹介しましたが、
トーシャーも、2000年にドラフト7巡でパッカーズに指名されています。
下位指名選手がチームを支える存在となっているのを見ると、
何か、応援したくなる気持ちが強くなりますね。
頑張ってもらいたいものです。