シーズン中盤、最大の盛り上がり



昨日は更新できなかったので、日曜の試合と、
マンデーナイトゲームと、合わせて振り返ってみます。(全部じゃないですが)


まず、アトランタ・ファルコンズマイアミ・ドルフィンズ


祝、リッキー・ウィリアムズ、23ヤードタッチダウンラン!!
・・・って、そこからですかい。


いや、ファルコンズとQBマイケル・ヴィックは応援してますよ。
特に、ヴィックが「パスで」勝ったのは、嬉しい限り。


でも、最近は、ドルフィンズRBウィリアムズが、
なんか、不憫で不憫で・・・。


いや、まあ、元はといえば、自業自得なんですけども。


以前に、ウィリアムズの「休業中」のインタビューについて触れたことがありましたが、
ウィリアムズって、決して悪い人間には見えないんですよね。
良いように言うと、「無邪気」って感じで。


なんか、「人間」リッキー・ウィリアムズにも魅力を感じるところがあるので、
こういう逆境下では、特に応援したい気分が強くなってしまいます。


とりあえず、「復活」のタッチダウンを上げることができたので、
今後も、着実に活躍をしていってもらいたいものです。


次は、フィラデルフィア・イーグルスワシントン・レッドスキンズの試合。


試合そのものがどうこうというよりも、試合前の「出来事」が衝撃的で。


まさか・・・、まさか、レッドスキンズKニック・ノヴァクが解雇されようとは!
・・・って、テレール・オーウェンズの話じゃないのかよ。


いや、しかし、ホント、「まさか」でした。
キッカージョン・ホールと比べても、悪い出来ではなかったし、
一時期には、「正キッカー交代」の話も出ていましたからねぇ。


それが、ホールの怪我が癒えたので解雇、となろうとは。


悪いところがあったとすれば、それは「キック力不足」でしょうね。
キックオフでは、時々50ヤード未満しかキックできていないときがありましたし、
結局、タッチバックは1度もありませんでしたし。


フィールドゴールも、最長で40ヤード成功でしたし、
それ以上の距離での挑戦が無かったのも、
キック力不足から、挑戦すらさせてもらえなかったのかもしれません。


イーグルスキッカーだったトッド・フランスが解雇されたのと、
ちょうど同じような感じですね。


そのイーグルスキッカーは、デイヴィッド・エイカーズが復帰。
フィールドゴールトライフォーポイントのキックを1回ずつ成功させ、
まずまずの復帰戦だったのではないでしょうか。


ホセ・コルテスは、予想通り、「キックオフ専門」で出場。
無難な出来でしたが、このまま、この職でチームに残留するためには、
もうちょっと飛距離を伸ばす必要があるかもしれません。


しかし、コルテスダラス・カウボーイズからイーグルスに移籍していたので、
第2週のマンデーナイトゲームと同じく、この試合も、
ホセ・コルテスニック・ノヴァク」になっていた可能性もあったんですよね。


ちょっと残念。


ノヴァクには、またどこかのチームで頑張ってもらいたいものです。


カロライナ・パンサーズタンパベイ・バッカニアーズの試合は、
NHKBS1で観戦しました。


珍しく、パンサーズQBジェイク・デロームの「悪いところ」が、
全く出なかった試合で。
それなら、勝つに決まってます。


デロームって選手は、「良いところ」と「悪いところ」が、
絶妙のバランスで、交互にやってきて、面白いことになっていると思うんですよね。
これで、「悪いところ」が無くなったら、ただの「超一流クォーターバック」です。


・・・って、「ただの」ってことはないでしょうが。


まあ、その「ジェットコースター」的なところが大好きな僕としては、
嬉しい反面、面白味がなくなるのは残念な気もしたり。
・・・とか、贅沢なことを言ってみたり。


不利な状況下で、興奮しまくってるのが目に見えて分かるような状態で、
とんでもなく素晴らしいプレーをしてくるのが、デロームの魅力でしょうし。
(「冷静さ」を求められるクォーターバックとしては、ある意味「失格」っぽいのに)


バッカニアーズは、QBクリス・シムズは最初はかなり良い感じでしたが、
それが最後まで続かないあたり、やっぱり、荷が重いってことでしょうかねぇ。


紹介されるときには、枕詞のように、
「父は元ニューヨーク・ジャイアンツQBフィル・シムズ」って付くのが、
何よりの「重荷」のような気がしないでもないのですが・・・。


次週から、元サンフランシスコ・49ersティム・ラテイが、
代わりにスターターを務めるという噂も流れてきています。


若手とはいいながらも、既に3年目のシムズは、
今シーズン終了後には契約が切れますから、
今後、どういう道を歩むことになるのか、ちょっと不安が先走るところですね。


どうでも良いですが、現地映像のシムズの紹介で、
「FAVORITE KARAOKE SONG」というのが出てきたのを見て、
ああ、「カラオケ」は既に共通語なんだなぁ、と実感しました。


いや、よく聞く話ではあるのですが、実際に目にすると、
なんか感慨が生まれてきたり。(何の感慨だ?)


逆に、日本語的な感覚から言うと、そういう紹介は、
ちょっとマヌケな感じがしないでもないですが・・・。


あと、バッカニアーズRBカーネル・ウィリアムズは、
第3週までの時点で、「最優秀攻撃新人賞」確定かと思われましたが、
ちょっと、怪しくなってきましたねぇ。


シカゴ・ベアーズニューオリンズ・セインツ戦は、
何はともあれ、ベアーズが勝ててよかったね、という試合。


ベアーズのQBカイル・オートンは、ちょっと出来が悪すぎましたし、
非常にヒヤヒヤしました。


ここまできたら、ちょっと欲が出てくるもので、
バッカニアーズRBウィリアムズの手から、
「最優秀攻撃新人賞」の座がこぼれ落ちてきそうなので、
オートンには、その座を狙えるくらいの活躍を期待したいところです。


同じく、ピッツバーグ・スティーラーズグリーンベイ・パッカーズ戦も、
スティーラーズが勝ててよかったね、という試合。


まあ、スティーラーズは、QBベン・ロスリスバーガーを欠いてましたから、
そんなもんかな、という気はしますが。


スティーラーズRBデュース・ステイリーは怪我から復帰。
お帰りなさい。


ステイリーと、ジェローム・ベティスと、ウィリー・パーカーと、
あと、影に隠れてはいるけれども実は良いプレーも見せているヴェロン・ヘインズと、
スティーラーズは、「ランニングバック4人使い」の豪華布陣で来るかと思いましたが、
ベティスは、この試合「お休み」でした。


まあ、今は治っているとはいえ、元々ベティスも怪我をしていたわけですし、
休めるときに休ませておこう、ってことでしょうね。


いやぁ、贅沢な使い方だなぁ。


シンシナティ・ベンガルズボルチモア・レイヴンズ戦は、
「やっぱり、今年のカーソン・パーマーは違うなぁ」という試合。


でもホント、ベンガルズQBパーマーは、今後の自身の成績と、
他のチームの選手(主にクォーターバック)の出来如何では、
シーズンMVPだって狙えるんじゃないですかねぇ。


それくらい、今年は、「乗りに乗ってる」感があります。


対して、レイヴンズは、QBアンソニー・ライトまで怪我で退いたときには、
「ついてないチームは、とことんついてないものだなぁ」と思ったものです。
例えば、今年は他にニューヨーク・ジェッツとか。


まあ、怪我はそんなに酷くなかったようで、すぐに戻ってこられたのは何よりでしたが。


ただ、近々、QBカイル・ボウラーが怪我から復帰できそう、という話もあるようで。
そうなれば、多少、今よりは楽しめそうな気はしますね。


で、「とことんついてない」ジェッツは、サンディエゴ・チャージャーズと対戦。


チャージャーズを応援してましたし、第3クォーター終盤に、
28対13になったときには、まあ、今日はこのまま何事も無く終わりだろう、
と安心して見ていたものです。


ところが、ここで、ジェッツがクォーターバックを、
ヴィニー・テスタヴァーディからブルックス・ボウリンジャーに交代。


ジェッツとしても、必死の「打開策」というところだったのでしょうが、
(どうやら、テスタヴァーディが怪我をした、ということもあったようですが)
僕としても、俄然、注目すべき展開となりまして。


とはいえ、まさか、あそこまで追い上げるとは思いもしませんでした。


そして、第4クォーターの最後、31対26と5点差になっている状況で、
ジェッツが敵陣3ヤード地点まで攻め込んできた、という展開。


もう、僕の中では、「このまま守りきってくれー」という思いと、
ボウリンジャー、一気にいってしまえー」という思いで、
頭の中が、ぐるぐる渦巻いてしまってました。


結果、なんとか守りきって、チャージャーズの勝利。


ホント、ホッとしたような残念だったような、複雑な気持ちでした。


でも、やっぱりボウリンジャー、やらせてみたら良かったじゃないですか。
一貫して「ボウリンジャー派」(?)だった僕としては、嬉しい限り。


この活躍で、どうやら、次週からジェッツのスターターQBは、
ボウリンジャーとなる模様です。


いやぁ、ここに来て、ジェッツを応援する要素が出てきたなぁ。
楽しみです。


逆に。


デトロイト・ライオンズのQBジョーイ・ハリントンと、
アリゾナ・カーディナルズのQBカート・ウォーナー


応援しているクォーターバック2人が、この週からスターター復帰となりましたが、
共に敗戦で、2人ともいよいよ、立場がなくなってきたかもしれません。


まあ、ウォーターの方は、相手が好調シアトル・シーホークスだったこともありますし、
「絶望的」というほどではないのかもしれませんが、
ハリントンは、不調ミネソタ・ヴァイキングス相手にこの出来では、
もう、限りなく「絶望的」でしょう。


QBジェフ・ガルシアが元気になり次第、ハリントンの出番はなくなりそうです。
残念。


ウォーナーも、これで「降ろす理由」を首脳陣に与えてしまいましたから、
いつ降ろされてもおかしくはないでしょうねぇ。
うーん、厳しいなぁ。


オークランド・レイダーズカンザスシティ・チーフスの試合は、物凄い展開。


レイダーズを応援して見ていましたから、
最後、第4クォーターに11点差を逆転したときには、喜んだものですが、
まさか、そこから再逆転が待っていようとは。


それにしても、前回の対戦のときにも書きましたが、
レイダーズのCBクリス・カーと、チーフスのWRダンテ・ホールのリターン合戦は、
素晴らしいものがありますね。


特にこの試合は、カーのキックオフリターンは素晴らしかったです。


しかし、かなり良い位置からオフェンスを開始しながら、
それでも勝ちきれないあたりが、今年のレイダーズの限界なのかなぁ、
という感じでした。


さて、最後に。


マンデーナイトゲーム
インディアナポリス・コルツニューイングランド・ペイトリオッツの試合。


如何に、今のコルツが手を付けられない強さなのかということが、
まざまざと分かりました。


第1クォーターから第2クォーター中盤までの間は、
どちらに転がるか分からないような試合で、ハラハラしましたが、
それ以降のコルツの強さは、「磐石」と言ってもよかったのではないでしょうか。


そんな試合。


それにしても、試合後に、今後の両チームのスケジュールが出ていましたが、
こうやって比較してみると、なかなか面白いですねぇ。


シーズン序盤のペイトリオッツの厳しいスケジュールと、コルツの楽なスケジュールは、
非常にあからさまだったのですが、
これ以降を見てみると、それがそっくりひっくり返っている感じ。


今後のコルツ戦は、盛り上がる試合が多そうですし、
逆に、ペイトリオッツは、しっかりと勝ち星を積み上げられそうです。


先ほど「厳しい」と書きましたが、逆に言えば、
シーズン序盤には、ペイトリオッツに面白い対戦カードが目白押しだったわけですし、
リーグも、如何にシーズンを盛り上げるかをよく考えているなぁ、という感じで。


「第9週」という、ちょうどシーズンの真ん中にこの対戦カードを持ってきて、
その前後で、こういう対称的なスケジュール構成としているのは、
完全に「狙って」いたのでしょう。


ここまでのところ、まずは狙い通り、といった感じですかね。
これで、プレーオフで再戦があれば、かなり「シナリオどおり」と言えそうです。


今後のコルツの各試合、そして、ちょっと気が早いですが、
プレーオフでのペイトリオッツとの再戦を、楽しみに待ちたいと思います。