週間オフェンスラインMVP(第11週)



さて、今週も、「オフェンスラインスタッツ」を用いた、
「週間オフェンスラインMVP」を掲載したいと思います。


まず、第11週の「ベストオフェンスライン選手」は以下の通り。

  選手名 ラン パス 反則 オフェンスライン
ポイント
LT マット・ラプシス
ブロンコス
30 1 0 31
LG クリス・ディールマン
チャージャーズ
32 9 0 41
C ケイシー・ウィーグマン
(チーフス)
46 5 0 51
RG ウィル・シールズ
(チーフス)
44 5 0 49
RT ライアン・タッカー
(ブラウンズ)
32 5 0 37



僕のイチオシのサンディエゴ・チャージャーズGクリス・ディールマンが、
名前を連ねてきました。


これはちょっと嬉しいなぁ。


そういえば、ディールマンに「追い出された」形で、
ミネソタ・ヴァイキングスにトレードされていたGトニウ・フォノーティが、
先週の試合で出場してきていましたね。


マンデーナイトゲームだったので、映像で見ましたが、
第1印象は、「なんか、悪そうな顔してるなぁ」でした。
・・・すいません。


怪我が癒えて試合に出てきたフォノーティだったわけですが、
この試合で、また怪我をしてしまい、今週末の試合はまた出られなさそうです。


ディールマンフォノーティ
ドラフト外入団選手とドラフト2巡指名選手


現状は、「明」「暗」がはっきりと分かれてしまいましたねぇ。


さて、話を「ベストオフェンスライン選手」に戻しまして。


カンザスシティ・チーフスから2人が入っています。


不調ヒューストン・テキサンズが相手だったとはいえ、
ラン・パスともに200ヤード以上で45点を獲得したオフェンスは、
見事だったと言えるでしょう。


ランニングバックラリー・ジョンソンが週間MVPを受賞しましたが、
オフェンスラインも褒めておきたいところですよね。


そのチーフスのCケイシー・ウィーグマンが、今週の「週間オフェンスラインMVP」です。


ウィーグマンは、1996年にドラフト外でインディアナポリス・コルツ入り。
8月に一旦解雇され、プラクティス・スクワッド契約でコルツに残留します。


9月に、怪我人でも出たのか、ロースター登録をされますが、
結局、プレーをすることはなく、再びプラクティス・スクワッドに戻ることに。


ロースターからプラクティス・スクワッドに戻る場合、
一旦、ウェイバーに載せて、1日経過したら再契約、
という手順を踏まなければなりません。


ウェイバー時に他のチームが手を挙げたら、移籍になるところですが、
このときは、どのチームも手を挙げることなく、プラクティス・スクワッドに戻ってます。


さらに、10月、またもロースター登録。


最近、選手の契約・解雇情報を細かく見ているのですが、
こういう、ロースターとプラクティス・スクワッドを「行ったり来たり」という選手は、
結構いたりするんですよね。


頻繁に解雇されるので、パッと見、「必要とされてないのか?」と思われるところですが、
「53人」という枠がある中で、機会さえあればロースターに上げていこう、というのは、
それだけ期待されている、と見たほうが正しいでしょう。


で、結局、このときも出場機会はなく、
プラクティス・スクワッドに戻ることに。


・・・なる予定だったと思うのですが、このとき、
ウェイバーに載ったウィーグマンに対し、ニューヨーク・ジェッツが手を挙げ、
ジェッツに移籍することになりました。


こういうところから見ても、「期待されている選手」であったことが分かりますね。


ただ、翌年までジェッツに在籍しますが、残念ながら出場機会には恵まれず。
9月に解雇されることになりました。


が、その3日後には、シカゴ・ベアーズと契約。
そして、ここで、ようやく試合出場にこぎつけます。
1998年は、全16試合に出場し、うち15試合でスターターを務めることに。


翌年、「制限付きフリーエージェント」となったウィーグマンに対し、
マイアミ・ドルフィンズが契約を提示しますが、
ベアーズがその条件にマッチし、引き止めたりもしています。


そのまま、2000年シーズンまでベアーズに在籍し、試合出場も続けますが、
ただ、スターターの座からは、離れることになってしまいました。


そして、2001年、フリーエージェントとなったウィーグマンは、チーフスと契約。


ここで、見事スターターの座を射止め、
以来5年間、その座を他に譲ることなく、現在に至っています。


こうやって経歴を眺めてみますと、チーフスに来るまでは、
出場機会に恵まれなかったり、スターターの座を逃したりと、
やや、うまくいっていないことが多かったようですが、
多くのチームから、なかなか高い評価を受けていたことが垣間見えたりもします。


それが、チーフスに来て花開いた、という感じでしょうね。


チーフスと言えば、爆発的オフェンスが売りのチーム。
今年は、やや鳴りを潜めている感がありますが、
まだまだ、ここから一気に「爆発」してくる可能性もあります。


そんな状況になったら、そのオフェンスを支えているウィーグマンにも、
どんどん注目していきたいですね。


さて、第11週時点での「オフェンスラインベスト10」は、以下の通り。

  選手名 ラン パス 反則 オフェンスライン
ポイント
1位 RT ライアン・ディーム
(コルツ)
106 98 -21 183
2位 C リッチ・ブレアム
ベンガルズ
118 37.5 -7 148.5
3位 LT マット・ラプシス
ブロンコス
132 25 -14 143
4位 RG ウィル・シールズ
(チーフス)
136 8.5 -7 137.5
5位 LG エリック・スタインバック
ベンガルズ
128 40.5 -35 133.5
6位 RG コウジー・コウルマン
(ブラウンズ)
138 8 -14 132
7位 C スティーヴ・マッキニー
テキサンズ
178 -37.5 -21 119.5
8位 LG ベン・ハミルトン
ブロンコス
118 12.5 -14 116.5
9位 LG クリス・ディールマン
チャージャーズ
92 31 -28 95
9位 LT タリック・グレン
(コルツ)
60 98 -63 95



先週、4位に落ちていたシンシナティ・ベンガルズCリッチ・ブレアムが、
2位に戻ってきました。


ただ、その間に、1位のインディアナポリス・コルツTライアン・ディームとの差が、
やや離れてしまいましたので、
これはちょっと、「ディーム独走」といった形になってきましたねぇ。


じわじわと成績を上げ、先週2位にまで上がってきていた、
ヒューストン・テキサンズCスティーヴ・マッキニーは、7位に転落。
やはり、チームの状態が良くない中では、苦しいところか。


今週の「ベストオフェンスライン選手」が、3位・4位に顔を並べ、
さらに、9位には前述したチャージャーズディールマン
久々に、ベスト10にカムバックしてきましたね。


こうして眺めてみると、やっぱりオフェンス力のあるチームが多いなぁ。
・・・まあ、当たり前といえば、当たり前ですが。