週間オフェンスラインMVP(第16週)
さて、今週も、「オフェンスラインスタッツ」を用いた、
「週間オフェンスラインMVP」を掲載したいと思います。
まず、第16週の「ベストオフェンスライン選手」は以下の通り。
選手名 | ラン | パス | 反則 | オフェンスライン ポイント |
|
---|---|---|---|---|---|
LT | アンソニー・デイヴィス (バッカニアーズ) |
20 | 15 | 0 | 35 |
LG | ダン・ブエニング (バッカニアーズ) |
48 | 7.5 | -7 | 48.5 |
C | ジョン・ウェイド (バッカニアーズ) |
42 | 7.5 | 0 | 49.4 |
RG | ショーン・メイハン (バッカニアーズ) |
44 | 7.5 | 0 | 51.5 |
RT | アレックス・バーロン (ラムズ) |
8 | 21 | 0 | 29 |
なんと、今週は、タンパベイ・バッカニアーズから4人選出。
確かに、アトランタ・ファルコンズとの試合は、
オーバータイムにまで、もつれ込んでこそいましたが、
バッカニアーズのオフェンスの方が、明らかに押していましたからねぇ。
いや、それにしても、5人中4人も名前を連ねるのは凄いです。
そして、今週の「週間オフェンスラインMVP」は、その1人、
バッカニアーズのGショーン・メイハンです。
メイハンは、2003年にドラフト5巡指名されてバッカニアーズ入り。
その年は、9試合に出場しますが、スターターは1試合もありませんでした。
翌年は、全試合に出場し、うち、スターターは半分の8試合。
そして今年は、第1週からスターター出場を続けています。
着実に、ステップアップしていっている様が、よく分かりますねぇ。
そういえば、先週もそうでしたが、
最近、「2003年にドラフト指名」されたオフェンスライン選手が、
活躍し始めているように思います。
プロ3年目になるわけですし、「ちょうどいい頃合」なのかもしれませんね。
メイハンも、他の「2003年ドラフト指名オフェンスライン選手」に負けじと、
今後も頑張ってもらいたいものです。
さて、第16週時点での「オフェンスラインベスト10」は、以下の通り。
選手名 | ラン | パス | 反則 | オフェンスライン ポイント |
|
---|---|---|---|---|---|
1位 | RT ライアン・ディーム (コルツ) |
108 | 102 | -28 | 182 |
2位 | LT マット・ラプシス (ブロンコス) |
150 | 28 | -28 | 150 |
3位 | RG クーパー・カーライル (ブロンコス) |
170 | 14 | -35 | 149 |
4位 | LG モントレイ・ホーランド (セインツ) |
166 | 4 | -28 | 142 |
4位 | C トム・ネイレン (ブロンコス) |
156 | 14 | -28 | 142 |
6位 | LG ベン・ハミルトン (ブロンコス) |
164 | 14 | -42 | 136 |
7位 | C レチャールズ・ベントリー (セインツ) |
178 | -23.5 | -21 | 133.5 |
8位 | LG クリス・ディールマン (チャージャーズ) |
128 | 37.5 | -35 | 130.5 |
9位 | LT タリック・グレン (コルツ) |
94 | 115 | -84 | 125 |
10位 | LG ライアン・リルヤ (コルツ) |
80 | 57.5 | -14 | 123.5 |
先週2位だった、サンディエゴ・チャージャーズGクリス・ディールマンが8位に落ち、
先週3位だった、デンバー・ブロンコスTマット・ラプシスが2位に。
・・・というところは良いとして、ビックリなのは、
先週ベスト10に入っていなかったブロンコス選手3人がランクインし、
一気に、ブロンコス選手がベスト10内に4人という状況に。
「オフェンスの強いチーム」とは思いつつも、
ここまで、インディアナポリス・コルツに比べると、
あまり目立っていなかったように思うのですが、
ここに来て、一気に爆発した感がありますね。
実は、試験的に、
「オフェンスラインポイントを使用して、チームとしてのライン能力を見る」
ということを毎週やっていたりしたのですが、
ずっとコルツが首位だったのに、ついに今週、ブロンコスが逆転しました。
参考までに、その「ラインパワーベスト10」も載せておきます。
チーム名 | オフェンスライン ポイント |
ディフェンスライン ポイント |
ラインパワー | |
---|---|---|---|---|
1位 | デンバー・ブロンコス | 682 | -278.5 | 960.5 |
2位 | インディアナポリス・コルツ | 490.5 | -449.5 | 940 |
3位 | シアトル・シーホークス | -131 | -946.5 | 815.5 |
4位 | デトロイト・ライオンズ | -230 | -837 | 607 |
5位 | シカゴ・ベアーズ | -254 | -785 | 531 |
6位 | シンシナティ・ベンガルズ | 522 | -3.5 | 525.5 |
7位 | ワシントン・レッドスキンズ | 166 | -318 | 484 |
8位 | カロライナ・パンサーズ | 45.5 | -417 | 462.5 |
9位 | サンディエゴ・チャージャーズ | 315.5 | -112 | 427.5 |
10位 | ニューヨーク・ジャイアンツ | -466 | -767.5 | 301.5 |
「オフェンスラインポイント」は、全員分のオフェンスラインポイントを合計した値で、
「ディフェンスラインポイント」は、
「相手に奪われたオフェンスラインポイントの合計」を表しています。
なので、前者は、高い値ほど良いことになり、
後者は、低い値(高いマイナス値)ほど良いことになります。
そして、前者から後者を引いたものを「ラインパワー」としています。
こうして見てみると、オフェンスが強いチームなのか、ディフェンスが強いチームなのか、
端的に分かって良いですねぇ。
2位に落ちたものの、コルツは、オフェンスとディフェンスのバランスが良いので、
非常に安定した強いチームと言えそうで、何よりです。
このベスト10、概ね納得できるところだと思いますが、
それだけに、デトロイト・ライオンズが4位というのが、際立って「変」です。
うーん、実は、「ライン力」は素晴らしいチームなのかなぁ。
成績には反映できていないけれども・・・。
シカゴ・ベアーズと同じような「ディフェンス高オフェンス低」のラインなので、
一歩間違えば(?)、ライオンズが今年のシンデレラチームだったことも、
あり得たのかもしれませんねぇ。
そうやって考えると、ちょっと興味深いデータかも?