キッカーランキング(レギュラーシーズン終了時点)



では、「レギュラーシーズンのまとめ」の第2弾。
キッカーレーティング」によるランキングです。


第16週では、セントルイス・ラムズKジェフ・ウィルキンズが首位に浮上し、
アリゾナ・カーディナルズKニール・ラッカーズが2位に落ちておりました。


果たして、最終的にはどうなったのか。


 1位(↑) 43.1 ニール・ラッカーズカーディナルズ
 2位(↑) 41.8 ジョー・ネドニー49ers
 3位(↓) 37.3 ジェフ・ウィルキンズラムズ
 4位(→) 32.6 マット・ブライアントバッカニアーズ
 5位(→) 31.3 ネイト・キーディングチャージャーズ
 6位(→) 30.8 マット・ストーヴァー(レイヴンズ)
 7位(→) 29.1 ジョン・ホールレッドスキンズ
 8位(↑) 27.4 ジョシュ・ブラウンシーホークス
 9位(↑) 27.2 ジェイ・フィーリージャイアンツ)
 10位(↑) 27.1 マイク・ヴァンダージャット(コルツ)


というわけで、ラッカーズの再逆転!


やはり、今シーズンを代表するキッカーは、ラッカーズでした。


ウィルキンズは、最終週に2本のフィールドゴールを外し、
しかも、そのうち1本は27ヤードという短い距離でしたので、
値を大幅に下げてしまいました。


まあ、とはいえ、4位を大きく離しての3位ですから立派です。


対するラッカーズは、最終週2本のフィールドゴールを成功させ、
これで、シーズン40本成功のNFL新記録を樹立しました。
ホント、素晴らしいですねぇ。


 http://d.hatena.ne.jp/Kiyota/20050823


こちらに掲載した、昨シーズンの「ベスト10」と見比べて、今シーズンの傾向を見てみますと、
まず、上位の2人が素晴らしい成績であることがよく分かります。


昨シーズンの1位は、フィラデルフィア・イーグルスKデイヴィッド・エイカーズの、
「38.6」でしたから、これは今シーズンだったら3位にしかならないわけです。


ただし、素晴らしいのは上位だけ。


昨シーズンは、「30.0以上」が8人いて、10位でも「29.0」だったのですが、
今シーズンは、「30.0以上」が6人で、10位は「27.1」。


そういう意味では、「上位と下位の差が大きかったシーズン」と言えそうです。


昨シーズンも今シーズンも、両方ともベスト10入りしているキッカーは3人。


1位のラッカーズが昨シーズンは9位、
6位ボルチモア・レイヴンズKマット・ストーヴァーが昨シーズン7位、
8位シアトル・シーホークスKジョシュ・ブラウンが昨シーズン5位でした。


シーズンの途中にも書きましたが、ストーヴァーは、
開幕戦で3本連続フィールドゴール失敗をしながら、
見事な「復活劇」だったと思います。


1度落ち込むと、立ち直れないケースが多い「キッカー」というポジションで、
これは、素晴らしいことだと思います。


ブラウンは、個人的に飛躍を期待していた若手キッカーなので、
成績的に上がらなかったのは、ちょっと残念なところ。


ただし、安定してベスト10に顔を出しているのは、まずまずというところでしょうか。
改めて、来シーズンの飛躍に期待したいところですね。


逆に、昨シーズン1位のエイカーズは、今シーズン17位(24.2)、
2位ニューイングランド・ペイトリオッツKアダム・ヴィナティエリは19位(23.8)、
3位シンシナティ・ベンガルズKシェイン・グレアムは13位(25.7)、
同じく3位だったオークランド・レイダーズKセバスチャン・ジャニカウスキーは、
なんと32位(13.3)に終わっています。


ジャニカウスキーは、そろそろ「ドラフト上位指名キッカー」として、
立場が危うくなってくる頃ではないでしょうかねぇ。


グレアムは、今シーズン、プロボウルに選出されていますが、
正直、成績的には、さほど良いシーズンだったとは思えません。
他の「過去の実績上位」AFCキッカーが不調だった、という要因が強そうですね。
(ちなみに、NFCプロボウル選出者は、当然ラッカーズです)


プロボウル選出って、そのシーズンの成績もそれなりに重要ですが、
過去の実績がある選手が、まず優位ですから。
グレアムも、昨シーズン活躍できていたことが、今シーズンの選出につながったのかな、と。


そういう意味で言うと、「AFCキッカーが不調」という流れの中、
サンディエゴ・チャージャーズKネイト・キーディングは、
今シーズン、まあまあ悪くない成績でしたので、
来シーズン序盤にちょっと活躍できれば、プロボウルも見えてくるかもしれません。


ちなみに、シーズン序盤から中盤にかけて、
このコーナーで注目し続けていた、テネシー・タイタンズKロブ・ビロナスは、
最終的に、惜しくも11位(26.6)となっています。


まあ、開幕前から、タイタンズキッカー事情は不安視されていましたから、
これでも、かなり立派なものだと思います。
来シーズンも、しっかりとスターターに定着できるといいですね。


今シーズンのキッカーの成績のまとめは、こんなところで。