今シーズンのプレーオフは全般的に低調?
NHKのBS1で放映された、ディビジョナルプレーオフの2試合、
ワシントン・レッドスキンズ対シアトル・シーホークスの試合、
ニューイングランド・ペイトリオッツ対デンバー・ブロンコスの試合について。
レッドスキンズ対シーホークスの試合については、
「なんとも低調な・・・」という印象の試合でした。
(ちなみに、先週と同じ理由で、この試合はNHKのBS1では最後1時間を見ていません)
いや、レッドスキンズについては、先週のワイルドカードプレーオフの試合ぶりからも、
オフェンスが低調であることは想像に難くなかったのですが、
シーホークスのオフェンスも低調で、しかもそれが、
「レッドスキンズのディフェンスが素晴らしかったから」というわけではなかったのが、
試合全体の「低調感」を醸し出していたのかなぁ、と。
まあ、原因は、何より「雨」でしょうね。
両チームとも慎重になっていたので、プレーも消極的に見えましたし、
そんな中で、ミスも出ていましたし。
レッドスキンズのディフェンスは、いつも以上にあからさまに、
ボールを狙いにいっていたように思います。
これはこれで、「雨対策」としてよかったと思うのですが、
シーホークスのファンブルは、自分たちのミスってのが多かったですからねぇ。
あんまり、ディフェンスとしては効果がなかったのかなぁ、と。
相手を倒しにいこうとせずに、ボールをかき出そうとしていたので、
進まれるときは、ズルズルと進まれてしまっていて、
結果として、これも「消極的な感じ」になってしまったように見えました。
(成功していたら「積極的」に見えたでしょうから、あくまで、結果論ですが)
まあ、そんな感じで、自力に勝るシーホークスが順当に勝った、
と、そんな試合でしたね。
あ、ちなみに、試合前に、「結果を知って見てしまうことになりそう」と書きましたが、
今回は、ペイトリオッツ対ブロンコスの生中継中に、
レッドスキンズ対ブロンコスの試合結果は出なかった・・・のか、
僕がたまたま目を逸らしていたのか、またはGAORAのスタッフが頑張ってくれたのか、
結果を知らずに見ることが出来ました。
・・・ので、もうちょっと、白熱した良い試合だったら、面白かったのになぁ。
残念。
なお、この試合、脳震盪で途中からサイドラインに退いていた、
シーホークスのRBショーン・アレグザンダーは、
今週末のNFCカンファレンスチャンピオンシップの試合に出場できそう、とのことです。
続いて、ペイトリオッツ対ブロンコス。
この試合については、誰が見てもペイトリオッツの敗因は明らかなところで。
ペイトリオッツがミスで自滅した感が、非常に強いです。
ただし、GAORAの試合放送での解説で、
「アメフトは、如何に相手のミスを誘うかというスポーツだから、
ミスで自滅、という言葉が適当かどうか分からない」
と言われていましたが、そういう意味で言うと、
確かに、「ペイトリオッツがミスで自滅」とは言い難いところではありますが。
まあ、でも、何か見ていて、
「ペイトリオッツの選手は浮き足立っている」という感じがありました。(特に前半)
らしくないミス、というか、
コミュニケーションミスのようなものが連発されていたように思えましたし。
(クラウドノイズが激しかった、というのも一因ではあるのでしょうが)
QBトム・ブレイディの投げミスも、それに関連して起こっていたような。
いや、2つのインターセプトは、ブロンコスのディフェンス陣の頑張りでしょうが、
たまに、「なんでそこに投げる?」というパスがありましたので。
直接の「打撃」は、ファンブルやインターセプトだったのでしょうが、
細かいミスの積み重なりが、そういう大きなミスにつながっていったんじゃないかなぁ、
と、そんな感想を持ちました。
ワイルドカードプレーオフの試合後に、ペイトリオッツのビル・ベリチックヘッドコーチが、
「こんな試合内容では、次の試合は勝てない」と檄を飛ばしたそうですが、
それが逆に働いてしまったんじゃないかなぁ、とも思ったり。(これも結果論)
負けているチームに起こりがちなことではありますが、
サイドラインの雰囲気も、あんまり良さそうなものではなかったですしねぇ。
勝ってほしかったチームが勝てなかった、ということも大きいのかもしれませんが、
個人的には、あまり面白くない試合だったので、これも残念な限りでした。
そうそう、第3クォーター終盤に、ブロンコスCBチャンプ・ベイリーが、
100ヤードのインターセプトリターンをした末に、ゴールライン寸前でタックルされ、
ファンブルして、ペイトリオッツのベリチックヘッドコーチがチャレンジをした件について。
NHKのBS1だけで観戦された方は、「何に対してチャレンジしたか」が、
結局、謎のままに終わってしまったと思うので、一応、書き記しておきたいと思います。
・・・といっても、GAORAの放送では解説されていたことなので、
僕が偉そうに言うことでもないのですが。
あれは、「ファンブルしたボールがゴールラインを超えていたのではないか」、
というチャレンジだったのでした。
もし、ファンブルしたボールがゴールラインを超えていたとすると、
タッチバックになり、20ヤードラインから「ペイトリオッツのオフェンス」となる、
・・・というルールになっているんです。
もちろん、ファンブルしたボールがサイドラインを超えていた場合には、
その地点から、ブロンコスのオフェンス続行。
だから、チャレンジ成功すれば、ペイトリオッツは命拾いすることになるので、
かなり大きいチャレンジだったんですね。
結果は、チャレンジ失敗して、次のプレーでのタッチダウンにつながったわけですが。
見方によっては、ゴールラインを超えているように見えないこともなかったけどなぁ。
まあ、判定を覆す「明らかな証拠」とするには弱かったのでしょう。
ところで、この試合後、ニューヨーク・ジェッツが、
ペイトリオッツのエリック・マンジーニディフェンスコーディネーターと、
新ヘッドコーチ候補として、インタビューをしました。
で、どうやら本日、新ヘッドコーチに決定した模様です。
先日書きましたとおり、プレーオフに勝ち残っているチームのコーチとは、
原則としてインタビューが出来ないことになっていますから、
負けた途端に引き抜かれる・・・ということになり、
そういう意味でも、ペイトリオッツにとっては、痛い敗戦となりましたねぇ。
というわけで、ここまで、ワイルドカードプレーオフ4試合と、
ディビジョナルプレーオフの2試合を見てきたわけですが、
どうにも、「心躍る試合」というのが出てきていないように思えます。
たとえ、応援しているチームが負けても、
接戦だったり、素晴らしいプレーがいっぱいあったりで、
ドキドキするような面白い試合は、「良い試合」と思えるんですけどねぇ。
あ、あと、反則やミスの少ない試合、というのも条件に入るかな。
そんな試合を、いっぱい見たいものです。