ボウルゲームのまとめ



そういえば、以前にボウルゲームの序盤戦の結果をざっと載せましたが、
中盤戦から終盤戦にかけての試合結果は、まだ書いてませんでした。


というわけで、相当遅くなりましたが、
ボウルゲームの結果をまとめておきたいと思います。
せっかくなので、改めて、序盤戦から全部。


チーム名の左の欄は、ボウルゲーム前時点の「BCSランキング」順位(25位以内のみ)です。

ボウルゲーム   勝利チーム(所属)
敗北チーム(所属)
ニューオリンズボウル  
 
南ミシシッピ大C-USA
アーカンソー州立大Sun Belt
GMACボウル  
 
トレドー大MAC
テキサスエルパソ大C-USA
ラスベガスボウル  
 
カリフォルニア大Pac-10
BYUMWC
ポインセチアボウル  
 
海軍士官学校独立校
コロラド州立大MWC
フォートワースボウル  
 
カンザス大Big 12
ヒューストン大C-USA
ハワイボウル  
 
ネバダ大WAC
UCFC-USA
モーターシティボウル  
 
メンフィス大C-USA
アクロン大MAC
チャンプススポーツボウル 23
 
クレムソン大ACC
コロラド大Big 12
インサイトボウル  
 
アリゾナ州立大Pac-10
ラトガース大Big East
MPCコンピューターズボウル 19
 
ボストンカレッジACC
ボイジー州立大WAC
アラモボウル  
20
ネブラスカ大Big 12
ミシガン大Big Ten
エメラルドボウル  
24
ユタ大MWC
ジョージア工科大ACC
ホリデーボウル  
6
オクラホマ大Big 12
オレゴン大Pac-10
ミュージックシティボウル  
 
バージニア大ACC
ミネソタ大Big Ten
サンボウル 17
 
UCLAPac-10
ノースウエスタン大Big Ten
インディペンデンスボウル  
 
ミズーリ大Big 12
南カロライナ大SEC
ピーチボウル 10
9
LSUSEC
マイアミ大(フロリダ)ACC
マイネケカーケアボウル  
 
北カロライナ州立大ACC
南フロリダ大Big East
リバティボウル  
 
タルサ大C-USA
フレズノ州立大WAC
ヒューストンボウル 14
 
TCUMWC
アイオワ州立大Big 12
コットンボウル 13
18
アラバマ大SEC
テキサス工科大Big 12
アウトバックボウル 16
25
フロリダ大SEC
アイオワ大Big Ten
ゲーターボウル 12
15
バージニア工科大ACC
ルイビル大Big East
キャピタルワンボウル 21
7
ウィスコンシン大Big Ten
オーバーン大SEC
フィエスタボウル 4
5
オハイオ州立大Big Ten
ノートルダム大独立校
シュガーボウル 11
8
西バージニア大Big East
ジョージア大SEC
オレンジボウル 3
22
ペン州立大Big Ten
フロリダ州立大ACC
ローズボウル 2
1
テキサス大Big 12
USCPac-10



結構、ランキング下位(またはランキング外)チームが、
ランキング上位チームに勝っているケースが、いくつもありますねぇ。


その中でも、最大の「アップセット」は、「ホリデーボウル」でしょう。


BCSランキング」6位なのにも関わらず、
4大ボウル」に出場することが出来なかったオレゴン大が、
ここは、どれだけ圧勝するかが焦点といっても過言ではなかった試合で、
なんとなんと、「ランキング外」オクラホマ大の勝利。


その立役者は、オクラホマ大RBエイドリアン・ピーターソン
昨シーズンのハイズマン賞投票で、得票数2位だった選手です。


ハイズマン賞の話題のときに、ちょっとだけ書きましたが、
1年生で「得票数2位」という快挙を成し遂げたピーターソンは、
今シーズンの飛躍が期待されていましたが、期待に応えられず。
チーム成績も低迷しておりました。


が、この大事なボウルゲームで大復活。
さすがというところを見せました。


来シーズンこそは、ハイズマン賞を受賞するような活躍が望まれるところですね。


ランキング順位の接近したチーム同士の対戦で、激戦が期待された「ピーチボウル」は、
LSUが40対3でマイアミ大(フロリダ)に圧勝。
とんだ、「がっかりゲーム」になってしまいました。


ちょっと前に、アメリカテレビ局の「FOX」がホームページ上で、
「面白かったボウルゲームランキング」を掲載していたのですが、
ピーチボウルは26位(下から3番目)。


「がっかり度」がよく分かります。


ちなみに、そのランキング、
1位は「ローズボウル」、2位は「オレンジボウル」で、
この2試合は「後世に残るような試合」という位置付け。


3位は「ハワイボウル」、4位は「シュガーボウル」、5位は「アラモボウル」、
6位は「フィエスタボウル」、7位は「コットンボウル」、
そして、8位は前述の「ホリデーボウル」で、
この6試合が「とんでもなく面白かった試合」という位置付けでした。


4大ボウル」の間を割って、3位に、
以前に感想を書いた「ハワイボウル」が入っていますが、
確かに、この試合は面白かったですからねぇ。
SPORTS-i ESPN」さん、放映してくれて、ありがとうございます。


さて、それから、これもランキング外チームが勝ったのですが、
非常に荒れた試合になってしまったのが「アラモボウル」(先ほどのランキングで5位)。
いろいろと微妙な判定が多く、後から問題視されていました。


まず、1つ目は、ミシガン大QBチャド・ヘンネが、ボールを投げようとしたところを、
ネブラスカ大の選手にはたかれて、そのボールをリカバーされ、
ターンオーバーとなったプレーについて。


このとき、ヘンネは明らかにフォワードパスを投げようとしているところであり、
パス失敗と判定されるべきだとして、
ミシガン大ロイド・カーヘッドコーチが猛抗議するも、認められず。


ビデオで見ると、確かにそのように見えます。


2つ目は、第4クォーター終盤、ミシガン大の逆転を狙ったタッチダウンパスが、
エンドゾーン内でキャッチできずに失敗に終わったプレー。


明らかに、ネブラスカ大のディフェンス選手がパスインターフェアの反則をしているのに、
反則として取ってもらえず。


そして、ミシガン大の最後のプレー。


残り時間0秒になった後に、ラテラルパスを何回も何回も繰り返していたのですが、
そのうちに、ボールを1回、地面に落としてしまいます。


フォワードパスではないので、地面にボールが落ちただけでは、
プレーはそのまま続行されるはずなのですが、
試合終了だと勘違いしたサイドラインのコーチ・選手が、
フィールド内に流れ込んできてしまいます。


もちろん、フィールドでは、プレー続行中。
結果、明らかに選手じゃない人たちがフィールド内にいるのにプレーが続けられている、
という異常事態に。


そのプレーは、結局、敵陣10ヤード地点近くまで行ってサイドラインに出ることになり、
ここで「試合終了」とされたのですが、
後から、「フィールド内になだれ込んだ反則を取って、もう1プレーすべきだった」、
という公式見解が、出されたりしています。


誤審も含めて「試合」だとはいえ、これだけいろいろなことが重なると、
ミシガン大としても、納得しかねるところでしょうねぇ。


さて、そして、「アップセット」といえば、
4大ボウル」の1つ、「シュガーボウル」もそうでした。
(「FOX」の「面白かったボウルゲームランキング」4位)


この試合は、「SPORTS-i ESPN」での放送を見たのですが、
試合前の雰囲気は、「ジョージア大の楽勝」という感じでした。


試合会場は、通常、ニューオリンズ・セインツの本拠地である、
ルイジアナスーパードーム」が舞台となるところなのですが、
今年は、ハリケーンカトリーナの影響で使用できず。


今シーズンは、アトランタ・ファルコンズの本拠地である「ジョージアドーム」が、
会場となっておりました。


つまり、ジョージア大のお膝元もお膝元。
ホームゲームのようなもので、お客さんも大半がジョージア大の応援。


前評判は、「攻のジョージア大、守の西バージニア大」というもので、
しかも、ジョージア大が圧倒的優位という下馬評でしたので、
お客さんも、ジョージア大がどれだけ大量得点を重ねられるかを期待しているような、
そんな感じがしておりました。


ところがところが。
ふたを開けてみると、第1クォーター終了時点で21対0。


なんと、西バージニア大が大量リードを奪うという展開。


基本的に、「判官びいき」な僕ですから、当然のようにこの試合、
西バージニア大に肩入れして見ていたのですが、
なんか、喜びを通り過ぎて、狐につままれたような気分でした。


なんとなくですが、「普通にやれば勝てる」という雰囲気が、
ジョージア大の選手の間にもあるように見えました。
その「気の緩み」が、この大差につながったのではないかと。


そうはいっても、ジョージア大もこのままでは終わらず。
第2クォーター終了時には31対21で10点差に、
そして、第3クォーター終了時には31対28で、
ついに3点差まで詰め寄ります。


お客さんも、ジョージア大の選手も、「そら見たことか」という雰囲気。


しかし、西バージニア大も、ここから驚異の粘り腰を見せます。


そして、両チーム7点ずつ加えて、残り時間も2分弱。
西バージニア大のオフェンスは、フォースダウンで5ヤードを残し、
止められてしまいます。


まだフィールド中央あたりでしたので、当然のようにパント隊形。
ジョージア大が最後の攻撃で、一時28点差までついた試合を、
大逆転で終わるのか・・・という盛り上がりが起こりかけます。


ところが、なんと、スナップされたボールをパンターが受け取ると、
そのまま前に走りこんで、ファーストダウン獲得。


最後の最後に、とんでもないギャンブルをしてきました。


あとは、ランプレーを繰り返し、もう1回ファーストダウンを獲得したところで、
ジョージア大は、時計を止めるすべをなくして、万事休す。


西バージニア大の勝利となったのでした。


感想としては、やっぱり最後まで、ジョージア大の選手たちは、
「どうしたって負けるわけがない」と思い続けていたんじゃないかなぁ、
と、そんな風に感じました。


28点差をつけられたときには、さすがにちょっと焦ったでしょうが、
その後、10点差、そして3点差と、調子よく点差を詰められましたので、
ここで、「やっぱり自分たちの方が実力が上だ」と思ってしまったのではないかと。


ところが、最後はオフェンスのチャンスももらえないまま試合終了。
ジョージア大の選手たちは、いろいろと反省している頃じゃないですかねぇ。


そして、西バージニア大の選手・コーチからは、
「何が何でも勝ってやるんだ」という気迫を感じました。


28点差をつけても、決して守りの姿勢にならず、
攻めていった結果が、勝利に結びついたのではないかと思います。


最後のギャンブルなんて、失敗したら、フィールド位置が悪すぎますから、
高い確率で同点、下手したら逆転を許しかねない状況になるところでしたが、
「ここで相手にボールを渡してはならない」という強い思いが、
あのプレーを選択させ、そして、成功させたのではないでしょうか。


とにもかくにも、良い試合でした。


さて、ボウルゲーム全28試合。
序盤戦のまとめのときにも、ちょっとだけ触れてましたが、
各カンファレンス所属大学のボウルゲーム勝敗をまとめてみました。


 ACC・・・5勝3敗
 Big 12・・・5勝3敗
 Pac-10・・・3勝2敗
 C-USA・・・3勝3敗
 SEC・・・3勝3敗
 Big Ten・・・3勝4敗
 MWC・・・2勝2敗
 MAC・・・1勝1敗
 独立校・・・1勝1敗
 WAC・・・1勝2敗
 Big East・・・1勝3敗
 Sun Belt・・・0勝1敗


ACC」カンファレンスと「Big 12」カンファレンスが、
出場校数の多さをそのまま成績につなげた感じですね。


Pac-10」カンファレンスは、ともすれば「5勝0敗」もあり得たのですが、
前述のオレゴン大の敗北、そして、「ローズボウル」でのUSCの敗北により、
結局、3勝2敗に落ち着きました。


C-USA」カンファレンスは、以前も書きましたが、
今、最も勢いを増しているカンファレンスで、それが成績に表れています。


そして、唯一、勝利チームがないのが「Sun Belt」カンファレンス。
まあ、出場校自体が1校しかないので、やむを得なし。
来シーズンは「ドアマットカンファレンス」から脱出できるでしょうか。


以上、ざっと、今シーズンのボウルゲーム結果をまとめてみました。


今シーズンは、ボウルゲームからしか見ていなかったのですが、
今回見てきたことが、来シーズンを楽しむ上で生きてくるといいなぁ。