週間オフェンスラインMVP(カンファレンスチャンピオンシップ)
さて、今週も、「オフェンスラインスタッツ」を用いた、
「週間オフェンスラインMVP」を掲載したいと思います。
まず、カンファレンスチャンピオンシップの「ベストオフェンスライン選手」は以下の通り。
選手名 | ラン | パス | 反則 | オフェンスライン ポイント |
|
---|---|---|---|---|---|
LT | マーヴェル・スミス (スティーラーズ) |
2 | 7 | 0 | 9 |
LG | ベン・ハミルトン (ブロンコス) |
18 | -1.5 | 0 | 16.5 |
C | トム・ネイレン (ブロンコス) |
16 | -1.5 | 0 | 14.5 |
RG | クーパー・カーライル (ブロンコス) |
26 | -1.5 | 0 | 24.5 |
RT | ショーン・ロックリア (シーホークス) |
24 | 6 | 0 | 30 |
なんと、敗戦チームであるデンバー・ブロンコスから3人が名を連ねています。
このスタッツでは、「ランブロッキングポイント」は「いかに確実に進んだか」、
「パスプロテクションポイント」は「いかにパス成功させたか」が、
それぞれ評価されることになります。(もちろん、「反則」は無いのが1番良い)
ランは、4チームの中では、RBショーン・アレグザンダーを擁する、
シアトル・シーホークスが1番成績(獲得ヤード数)が良かったのですが、
結構、ロスしていることも多かったりするんですよね。
獲得ヤード数が多かったのは、単純に、アレグザンダーの能力であって、
「オフェンスラインの能力が、みんな高かった」というわけではない、ということでしょう。
パスでは、成績どおり、ピッツバーグ・スティーラーズとシーホークスが高く、
カロライナ・パンサーズとブロンコスが低くなっています。
特にパンサーズの面々は、これが響いて1人も名を連ねられていません。
ブロンコスのオフェンスラインは、褒められることが多いですが、
こういう「敗戦した状況」で数値で表れてきたのは、ちょっと嬉しい限り。
やはりブロンコスの敗因は、ターンオーバーということなのでしょう。
(スティーラーズのオフェンスが調子良かった、ということももちろんですが)
ただし、今週の「週間オフェンスラインMVP」は、そのブロンコスの選手ではなく、
シーホークスのTショーン・ロックリアです。
なんと、先週に引き続き、2週連続の「受賞」。
レギュラーシーズンから通して、今まで2回受賞した選手はいませんでしたので、
これは、なんとも素晴らしいことです。
先ほど書きましたように、ランでのロスプレーが多かったシーホークスですが、
内訳を見てみると、真ん中から左側のプレーでばかり、ロスしているんですよね。
ロックリアの担当する「右側」では、確実に前に進んでいます。
また、タックルというポジションは、パスプロテクションでも重要なポジションですが、
リーグ屈指のパンサーズDEジュリアス・ペパーズから、
QBマット・ハセルベックを守って、パスオフェンスでも貢献しました。
目立たないですが、ロックリアの活躍があってこそのシーホークスの勝利、
ということも言えるかもしれません。
先週の「週間オフェンスラインMVP」のところで書きましたように、
この週は、警察(刑務所)沙汰を起こしたりしてしまってましたが、
やはり、将来有望な若手選手であることは間違いありません。
スーパーボウルでも、しっかり活躍してもらいたいですね。