ドラフトの感想とか



今日も今日とて、NFLヨーロッパの話題。


まず、一昨日の補足から。


2年前に「スコティッシュ・クレイモアズ」が無くなった、と書きましたが、
その前の年には、「バルセロナ・ドラゴンズ」というスペインのチームが無くなり、
更に前には、「イングランド・モナークス」というイギリスのチームが無くなっていたりも。


常に「6チーム」という状態は維持しているのですが、
1チーム無くなるたびにに、ドイツのチームが1チームずつ増えていったようです。


そういえば、「バルセロナ・ドラゴンズが無くなる」というニュースは、
見た覚えがあったなぁ・・・と思い出しました。


こうなると、あとはアムステルダム・アドミラルズが無くなるのを待つのみか・・・?
・・・いや、誰も待っちゃいないだろうけど。


というわけで、今シーズンのNFLヨーロッパドラフトがありました。


どういう仕組みで行われるのか・・・と、興味を持ってニュースを見たのですが、
いまいち分からないところがありつつ、
なんとなく理解できたところを書き記しておきたいと思います。


まず、ドラフトに先立って、いきなり各チーム20人弱のメンバーが発表されました。
どういう手順で決まったのか、全く分かりません。(秘密ドラフト?)


そのメンバー表を見ると、概ね、クォーターバックが3人、
ランニングバック2人、タイトエンド1人、ワイドレシーバー2人、
オフェンスライン5人、ディフェンスライン3人、ラインバッカー1人、
セイフティ1人、コーナーバック1人・・・といった感じになってました。
(チームによっては、クォーターバックが2人だったり、ランニングバックが1人だったりも)


チームの「核」となるメンバーだけは先に割り当ててしまおう、
・・・とか、そんな考えなんでしょうかねぇ。


何も知らずに、「ドラフト1位指名は誰だ!?」とか思って見ていたので、
いきなり拍子抜けしてしまいました。


この部分もドラフトとして公開すればいいのに・・・。
・・・いろいろ差し障りがあったりするのか・・・?


で、その後にドラフト開始。


一昨日、最後にちょっと書いたように、
NFLチームから派遣された選手用」と「フリーエージェント用」の、
2種類のドラフトがありました。


が、その前に、「プロテクトプレーヤー」というものの選択があり、
何人かの選手が各チームに選択されています。


文面を見ると、例えば「NFLチームから派遣された選手用」でその選手を選択すると、
フリーエージェント用の4巡目・5巡目・6巡目で代替する」、
みたいなことが書かれているのですが、指名一覧を見ても、
何がどう代替されたのか、いまいちよく分からなかったり・・・。


どういう選手が対象になるのかも分からないし。
・・・謎のまま。


そして、やっとドラフト


ドラフト順は、多分、昨シーズンのレギュラーシーズンの成績が基準で、
成績の悪い順に指名していく、いわゆる「ウェーバー方式」。


「レギュラーシーズンの」と書いたのは、
順番の最後が、ワールドボウルで負けたアドミラルズだったので。
NFLドラフトだと、スーパーボウルに勝ったチームが最後になるので、
このあたりが、ちょっと違うと思われるところ。


で、2巡目まで「ウェーバー方式」で指名したら、
3巡目は、その順番がひっくり返る「逆ウェーバー方式」に。
そして、4巡目は「ウェーバー方式」、5巡目は「逆ウェーバー方式」・・・、
・・・と、折り返し、折り返し、続いていきます。


ああ、なんか、日本のプロ野球ドラフトみたいですね。
他のスポーツのドラフトは、あまりよく知らないのですが、
こういう方法が、一般的なんでしょうか。


NFLチームから派遣された選手用」も「フリーエージェント用」も、
基本的には、この流れで。


NFLチームから派遣された選手用」は10巡目・11巡目、
フリーエージェント用」は4巡目・5巡目・6巡目が、
前述の「プロテクトプレーヤー」関連(と思われる)で歯抜けになりながら、
NFLチームから派遣された選手用」は21巡目、
フリーエージェント用」は10巡目で終了。


最初に割り当てられていた「20人弱」と合わせると、
大体、1チーム50人弱になった・・・という計算になりますかねぇ。


ちなみに、キッカーパンターは、まだ各チームに割り当てられておらず、
後ほど決定する、ということのようです。
トレーニングキャンプ開始時あたりに決定するのかなぁ。


・・・と、そんな感じのドラフトでした。


感想としては、最初に書いたとおり、とりあえず「拍子抜け」だったのですが、
それ以外のところで言いますと。


まず、NFLの各チームで、NFLヨーロッパへの取り組み方が、
ずいぶん違うんだなぁ、ということ。


各選手が所属しているNFLチームを見ていくと、
多く出しているチームと全く出していないチームが、くっきりと分かれています。


例えば、オークランド・レイダーズは15人。
ニューヨーク・ジャイアンツは13人。
カロライナ・パンサーズは10人。


・・・とかなのに、ピッツバーグ・スティーラーズは、なんと0人。


いや、「スーパーボウルに出場するからか?」ととも思ったのですが、
シアトル・シーホークスからは10人出ています。


うーん、この「温度差」はなんなんだろう・・・。


まあ、手元に残して練習を積ませたほうが良いと思うのか、
「武者修行」をさせた方が良いと思うのかは、
チームそれぞれの考え方、ということなんでしょうね。


あと思ったのは、この時期って、「サラリーキャップ」の制限が無いので、
資金がたっぷりあるチームは、多くの選手を確保しておくことが出来て、
あまり資金力が無いチームはそれなりに・・・というようなことが、
起こっていたりするんですかね?


そうだとすると、資金に余裕があるチームほど、
NFLヨーロッパに選手を派遣する余裕もある」ってことかもしれません。


それでは、「リーグ均衡の方針」に適っていないのでは・・・?
・・・と思わないのでもないのですが、まあ、これくらいのところは、
仕方の無いことかもしれません。


あと、もう1つ感想。


やっぱり、知ってる選手が少ないなぁ。


・・・まあ、「実績の無い若手」中心なので、当たり前と言えば当たり前ですが。
逆に言えば、この中から注目選手を見つけていこう、ってことを、
NFLヨーロッパを見ていくうえでの楽しみにすればよいわけですね。


というわけで、現時点で、どんなメンバーになっているか、
ざっと見ていきたいと思います。


・・・と、その前に。


 デプスチャート::アムステルダム・アドミラルズ
 デプスチャート::ケルン・センチュリオンズ
 デプスチャート::ハンブルグ・シーデビルズ
 デプスチャート::フランクフルト・ギャラクシー
 デプスチャート::ベルリン・サンダー
 デプスチャート::ライン・ファイヤー


突貫工事で、メンバー表を作ってみました。
スターターと控え」とか、「右タックルと左タックル」とか、
誰がどっちなのか、まだ分からないので、
そのあたりは適当ですが、大体イメージがつかめると思います。


・・・とはいえ、知らない選手が多いので、イメージも何もないかもしれませんが。


あ、あと、これを書いている時点では、
まだ「フリーエージェント選手」は載せてありません。
明日あたりに載せる予定です。


で、まあ、とりあえず、クォーターバックあたりを見てみますと。


まず、アムステルダム・アドミラルズは・・・、
・・・すいません、3人とも全く知りません。


ジャレッド・アレン」って名前は聞いたことあるなぁ、と思いきや、
それは、同姓同名の別人でした。(カンザスシティ・チーフスディフェンスエンド


次に、ケルン・センチュリオンズ


おお、ニューヨーク・ジェッツのQBクリフ・キングズバリーがいますねぇ。


今シーズン、第12週の試合のときに、スターターのQBブルックス・ボウリンジャーと、
控えのQBヴィニー・テスタヴァーディが共に怪我をしてしまい、
エマージェンシークォーターバック」としてキングズバリーが出場してきたことを、
ここで取り上げたことがありました。


結構、そのときの印象が良かっただけに、
NFLヨーロッパでも活躍して、名を上げたいところでしょう。


次に、ハンブルグ・シーデビルズ


・・・のクォーターバック3人も、全く知りません。


あ、TEウェズリー・デュークって名前を聞いたことがあるかも、と思って調べてみたら、
ついこの前、AFCカンファレンスチャンピオンシップの試合で、
デンバー・ブロンコスからスターター出場していました。


要チェックか?


次は、フランクフルト・ギャラクシー


・・・うーん、全く知らない選手ばかりだ・・・。


あ、ベン・ジョンソンがいる!
・・・って、何を喜んでいるんだ・・・。


次。
ベルリン・サンダー


・・・も、飛ばしてもいいですか?


そして最後に、ライン・ファイヤー
ここが注目。


ダラス・カウボーイズのQBドリュー・ヘンソンと、
フィラデルフィア・イーグルスから派遣されたQBティミー・チャンがいます。


ヘンソンは、カレッジフットボールで活躍していたのにNFL入りせず、
メジャーリーグ入りしていた選手で、その後にNFL入りしたのですが、
元々、ヒューストン・テキサンズドラフト指名していて権利を持っており、
カウボーイズ入りするときに、なんやかやと騒ぎになってました。


昨シーズン、第11週で途中出場して素晴らしい成績を残し、
第12週でスターターに抜擢されたのですが、散々な成績で終わり、
その後、出番がなくなってしまい・・・。
今シーズンも、結局、1度も出番が無いままでした。


「将来のカウボーイズのエースクォーターバック」という触れ込みだったはずなので、
このあたりで成長した姿を見せ、首脳陣にアピールしたいところ。


チャンは、ハワイ系中国人(うろ覚えなのでちょっと違うかも)で、
昨年のドラフトの際に、「アジア人初のドラフト指名なるか!?」と、
ちょっと話題になっていました。


結局、ドラフト指名はされなかったのですが、
それでも、その後、アリゾナ・カーディナルズと契約したりしていまして、
今最も「NFLでプレーする初のアジア人クォーターバック」に近い選手です。


いや、まあ、正直、「アジア人初」というのは、
どうでもいいと言えばどうでもいいのですが、(人種を気にするのもどうかと思うし)
まあ、話題の1つとしては面白いので、注目したいところですね。


・・・と、とりあえず、各チームをざっと見ては、そんなところで。
まずは、ライン・ファイヤーが注目チームでしょうか。


ここに、フリーエージェント選手とか、ナショナルプレーヤーとかが加わって、
また、いろいろと注目点が増えてくることを期待します。


各チームのデプスチャートは、NFLチームのデプスチャートと同じく、
随時更新していきたいと思いますので、どうぞシーズン中もご利用くださいませ。


あと、「キーワード検索」のページを利用していただければ、
あるチームから、誰がNFLヨーロッパに派遣されているかが検索できます。


下の方にある「簡易検索」で、「チーム」を選んで、「状態1」を「ロースター」、
「状態2」を「NFLヨーロッパ」に合わせて検索してみてください。


ただ、たまに、同姓同名の人が間違って引っかかってきますので、
ちょっとそれは申し訳ありませんが、ご了承くださいませ。


とりあえず、今日はこんなところで。


スーパーボウルが終わったら、
また、どんどん、NFLヨーロッパの話題に触れていきたいと思います。