ようやく、全ヘッドコーチが決定



やっと、オークランド・レイダーズの新ヘッドコーチが決まりました。


いろいろな人が候補に挙げられていましたが、
どうも、みんなに断られ続けたらしく。


「最有力」と言われていたピッツバーグ・スティーラーズの、
ケン・ワイゼンハントオフェンスコーディネーターからも断られたようです。


やっぱり、レイダーズというのは、「アル・デイヴィスオーナーのチーム」ですから、
やりにくいというイメージがあるんでしょうかねぇ。
・・・まあ、「イメージ」だけではなく、本当にやりにくいんでしょうけども。


昔はともかく、今は、オーナーの「力」とチームの強さは、
反比例するような傾向があるような気もしますので、
レイダーズが強くなるためには、そのあたりの改善(?)が必要なのかもしれません。


まあ、それくらいアクが強い人がいた方が、面白いと言えば面白いですが。


さて、そんな状況の中、レイダーズの新ヘッドコーチを受けたのは、
アート・シェル「元レイダーズヘッドコーチ」です。(正確には前職はNFL役員ですが)


シェルがレイダーズのヘッドコーチをしていたのは、
1989年の途中から1994年にかけて。
ここ20年では、最も長くレイダーズのヘッドコーチを務めていました。


そして、1990年には、AFCの最優秀ヘッドコーチ賞にも輝いています。
(当時は、AFCNFCのそれぞれで選出されていました)


また、選手としても、レイダーズ一筋。
1970年代にタックルとして活躍し、プロボウルには8回選出されています。


そして、1989年には、殿堂入りを果たしています。


選手として殿堂入りした人物が、ヘッドコーチとしても成功するというのは、
なかなかあるケースではないでしょうから、これは素晴らしいことですね。


そんな「伝説的」人物の復帰で、レイダーズがどうなるのか。
非常に興味深いところです。


楽しみですね。


さて、以前、新ヘッドコーチの件に触れたときに、
「元ヘッドコーチの動向」も伝えておりましたが、その後決まったものも紹介します。


 ・ジャクソンビル・ジャガーズのアシスタントヘッドコーチにマイク・タイス
  (元ミネソタ・ヴァイキングスのヘッドコーチ)
 ・デトロイト・ライオンズオフェンスコーディネーターマイク・マーツ
  (元セントルイス・ラムズのヘッドコーチ)


今回、全部で10チームのヘッドコーチが変わり、
ハーマン・エドワーズを除く9人がヘッドコーチ職を失いました。
そのうち、6人の職が決定したことに。


残るは、元カンザスシティ・チーフスヘッドコーチのディック・ヴァミールと、
デトロイト・ライオンズヘッドコーチのスティーヴ・マリウーチと、
グリーンベイ・パッカーズヘッドコーチのマイク・シャーマン


このうち、ヴァミールは「引退」を表明しています。
また、シャーマンは、ヒューストン・テキサンズからオファーを受けており、
受ける可能性が高いとのこと。


・・・マリウーチ・・・。


やはり、シーズン途中で解任された「悪印象」が強いのでしょうかねぇ・・・?


ただ、全体的に考えると、ヘッドコーチの職を追われた人が、
次のシーズンにほとんど戻ってくるということになり、
これはなかなかビックリするところです。


それだけ、「コーチとして有能な人」と思われていても、
ヘッドコーチとして成功するのは難しい、ということなのでしょう。


これらの人たちが、またヘッドコーチとして返り咲くのかどうか。
今後に注目していきたいですね。


ついでに、2つほど、選手の契約延長ニュースを。


テキサンズのQBデイヴィッド・カーが契約延長しました。


今度のドラフトで、USCRBレジー・ブッシュを指名することが濃厚なテキサンズですが、
一方で、地元テキサス大のQBヴィンス・ヤングを指名いるのでは、という噂もあり、
非常にやきもきしておりました。


が、これで、「今後もカーでいく」ということが示されたことになり、ホッと一息。
来シーズン以降も頑張ってもらいたいです。


願わくば、「飛躍の年」となりますように。


あと、サンディエゴ・チャージャーズのQBドリュー・ブリーズにも、
契約延長のオファーが出されたようです。


シーズン最終週で怪我を負ってしまったことが、
チームに契約を渋らせる要因となるのではないか、という見方もあったようなので、
こちらも、ホッと一息。


また、これで、控えQBフィリップ・リバーズがトレードに出される可能性も高まったようです。
注目したいところですね。