第2週対戦カードの紹介



物事が動くときというのは、一気に動くもので、
Kマイク・ヴァンダージャットの行き先も、
あっという間にダラス・カウボーイズに決まってしまいましたね。


あとは、ミネソタ・ヴァイキングスKポール・エディンガーが、
明日あたり、グリーンベイ・パッカーズ入りしたりしないかなぁ。


さて、それはそれとして、NFLヨーロッパの第2週の試合が近づいて参りました。


先週は、土曜日に3試合が行われましたが、
今週は、土曜2試合と日曜1試合です。


では、先週と同じように、対戦カードを見ていきます。


まずは、ライン・ファイヤーベルリン・サンダー


全勝対決です。
・・・って、まあ、「1勝0敗」ではありますが。


ファイヤーは、第1週は相手のミスに乗じて勝った感が強く、
果たして強いチームなのかどうか、この試合で分かるのではないかと思います。


ファイヤースタータークォーターバックは、ドリュー・ヘンソンのままでしょうが、
今週も、先週と同じような出来だと、ちょっと立場が苦しくなるかもしれません。


対するサンダーは、先週33点という大量得点を記録していますが、
一方で、29点も取られてしまった、ということもあります。
しかも、相手のミスがなければもっと取られていたかもしれない、という。


33点は無くとも、ある程度オフェンスは計算できそうですが、
(ただし、2番手QBがB・J・シモンズからブライアン・ローベルに替わっているようです)
果たして、ディフェンスがどうなのか。


せっかく、昨シーズンのワールドボウルの借りを返して良いスタートを切れたので、
それを第2週にもつなげておきたいところでしょう。


この2チームの過去の対戦成績は、7勝7敗の5分。
ただし、第10回ワールドボウルで対戦したときには、サンダーが勝利しています。


サンダーの本拠地では、サンダーの5勝2敗。
しかも、それ以外のチームとの対戦も含めて、
サンダーは本拠地でここ11戦中10勝の好成績。
首都ベルリンのファンの声援は、非常に心強いようです。


また、昨年・一昨年と、この2チームの対戦成績は連続して「2勝0敗」、
つまり、現在、サンダーの4連勝中ということになります。


ここは、サンダーが「順当」に勝っておきたいところですね。


さて、次に、ハンブルグ・シーデビルズフランクフルト・ギャラクシー


全敗対決です。
・・・はい、「0勝1敗」です。


シーデビルズは、本拠地での敗戦で、苦しい船出となってしまいました。


何よりの「戦犯」は、クォーターバック
QBブロック・バーリンが3インターセプトの乱調だったのに加え、
途中出場のQBジェイムズ・キリアンもパス成功0回という有様で。


これでは、勝てる試合も勝てません。


救いは、RBマイク・ジェミソンのランがそこそこ出ていたことでしたので、
ランを主軸に、エンドゾーンまでオフェンスをつなげられるかどうか。


対すギャラクシーの第1週の「戦犯」は、ランニングバック
RBロジャー・ロビンソンが3ファンブルで2ターンオーバー
J・R・ニクロスも1ファンブルターンオーバー


これが、改善されているかどうか。


ただし、その影に隠れていますが、クォーターバックの出来も良くはなく、
スターターQBジェフ・オーティスが8回中4回成功で19ヤード、
QBブライソン・スピナーも14回中4回成功で34ヤードと、共に散々な出来。


逆に言えば、そのせいでラン主体にならざるを得なかったのかも知れず、
そういう意味では、オフェンス全体が「散々」だったわけで。


果たして、この1週間で、立て直してこられたかどうか。
スピナーは、「3番手」に下げられたみたいですね)


過去の対戦成績は、シーデビルズの2勝0敗。
シーデビルズは昨シーズンからの参戦ですので、これが全てです。


とにかく、「どちらが第1週のミスを改善できているか」の勝負なわけですが、
まだ立て直しが容易と思われるシーデビルズが、
対戦成績を「3勝0敗」に出来るかどうか、というところでしょう。


さて最後、日曜日の試合は、アムステルダム・アドミラルズケルン・センチュリオンズ


アドミラルズは、第1週、29点を取りながらのもったいない敗戦。


スタッツを見ると、取り立てて相手オフェンスが凄い、ということはなかったのですが、
タイム・オブ・ポゼッションは、倍近く違いました。


相手のオフェンスが細かく細かく続いてしまったこと、そして、
味方のオフェンスがすぐに途切れてしまったこと。


これが、敗因と言えるところでしょう。


特にオフェンスは、「爆発力」があることは分かりましたから、
ファーストダウンを確実に取りながら前進できるかどうか。


第1週よりも連携が取れていると良いですね。


対するセンチュリオンズは、第1週は相手のミスにも助けられての勝利でしたが、
ただ、得意の「ランでつなぐ」オフェンスは、しっかりと出来ていました。


RBフレッド・ラッセルRBアレックス・ヘインズの2枚看板が万全ならば、
ミスに助けられずとも、十分に勝利は見えてくるところ。


その、相手の「ミス」を誘ったディフェンス陣も、
週間MVPを獲得したナショナルプレーヤーLBフィリップ・ガーデン他、
多彩な面々で、相手オフェンスを「爆発」させません。


この「攻守」がかみ合えば、いつの間にやら勝っている、ということになりそうな。


過去の対戦成績は、アドミラルズの4勝0敗。
センチュリオンズは一昨シーズンからの参戦ですので、これが全てです。


アドミラルズは、戦力的に決して弱いチームでは無いと思いますが、
現時点では、センチュリオンズの完成度のほうが高いように思えます。


センチュリオンズは、アドミラルズ相手に初勝利を挙げ、開幕2連勝となるかどうか。


アドミラルズとしては、第1週の敗戦がとにかく悔やまれるところで、
巻き返しは十分可能といえども、2連敗すると、厳しい状況になりそうです。


・・・と、そんなところで。


是非、今週は、どの試合も「息詰まる攻防」を見せてもらいたいものですね。