贔屓チーム誕生・・・?



というわけで、NFLヨーロッパの第2週日曜日の試合、
アムステルダム・アドミラルズケルン・センチュリオンズの感想を。


いや、センチュリオンズが勝ってる試合でしょう、これは。


・・・のっけから負け惜しみかよ。


センチュリオンズのランニングバック陣は、
スターターRBフレッド・ラッセルが19回69ヤード、
RBアレックス・ヘインズが13回70ヤード1タッチダウンと、
先週に引き続き、コンビでそれなりのスタッツを残しています。


クォーターバック陣も、
スターターQBクリフ・キングズバリーが12回中6回成功70ヤード、
QBシェイン・ボイドが15回中9回成功142ヤードと、
これまた、先週に引き続き、ラン中心オフェンスを妨げない程度には、
悪くないスタッツと言えると思います。


「Play-By-Play」を見ていても、
「ああ、センチュリオンズのオフェンスが止まらないなぁ」と、
そんな風に見ていました。


タイム・オブ・ポゼッションも、センチュリオンズが35分になってますね。


・・・でも、アドミラルズの勝ち。


センチュリオンズの「敗因」の1つは、間違いなく、Kティム・ダンカン絡み。
いや、必ずしも、ダンカン本人だけが悪いのではないんでしょうけども。


この日、6回もフィールドゴールに挑戦したダンカンですが、成功したのは2回のみ。
ちょっと成功率が低すぎます。
そういえば、先週の試合でも失敗してました。


特に1回目の失敗が、46ヤードのフィールドゴール挑戦を、
アドミラルズのCBジャスティン・パーキンスブロックされてしまったもので、
そのボールを自ら拾い上げたパーキンスが、
そのまま72ヤードのリターンタッチダウン・・・という。
(今週の週間MVP(スペシャルチーム部門)確定でしょう)


最終的に、20対15というスコアでしたから、
これが致命傷だったとも言えます。


その後、46ヤード・43ヤードを成功させますが、次に44ヤードを失敗、
そして、その次が酷くて、なんと敵陣6ヤード地点まで攻め込みながら、
24ヤードのフィールドゴールを失敗。


これじゃあ、ここまで上手くつないだオフェンスが可哀想です。
タッチダウンを取れなかったのが悪い、と言われればそうかもしれませんが)


そして、最後にもう1回、37ヤードのフィールドゴールを失敗しています。


ところで、センチュリオンズの「15点」は、
「7点+3点+3点+2点」だったりするのですが、
「2点」というのは、もちろん、セイフティの得点。


実はこれ、自陣14ヤード地点からのアドミラルズのPグレン・パクラークのパントを、
センチュリオンズのDEオマー・ネイゼルブロックし、
そのボールをエンドゾーン内でアドミラルズのFSアタリ・ビグビーが抑えた、
・・・というもの。


結果的には、このビグビーの「ファインプレー」が、
アドミラルズを助けた、とも言えますし、
そのボールを拾えなかったセンチュリオンズのスペシャルチームがダメだった、
とも言えるかもしれません。


いや、それよりも、ボールがエンドゾーン内に入らずに手前で止まっていれば、
その地点からセンチュリオンズのオフェンスとなっていたので、
センチュリオンズは運が無かった、というのが1番正しいのかもしれません。


ちなみに、このセイフティの後のセンチュリオンズのオフェンスは、
前述の「37ヤードフィールドゴール失敗」で終わっています・・・。
・・・やっぱり、オフェンス陣はそれなりに頑張っていたんだよなぁ。


アドミラルズはフィールドゴールブロックしてリターンタッチダウン(7点)、
センチュリオンズはパントをブロックしたのにセイフティ(2点)。


この差の「5点」が、最終的な「5点差負け」につながったと考えると、
キッカー含め)スペシャルチームの良し悪しが、勝敗を分けたのかもしれませんね。


それにしても、ホント、アドミラルズのオフェンスは、
「一か八か」って感じがしますねぇ。


先週の最後の追い上げもそうでしたが、
「爆発」か「不発」か紙一重、という臭いがプンプンします。


QBギブラン・ハムダンは、22回中9回成功という低成功率でしたが、
獲得ヤードは、なんと209ヤード。


WRスカイラー・フルトンへの65ヤードタッチダウンパスを始め、
WRノリアキ・キノシタへの48ヤードパス、
WRチャド・ルーカスへの35ヤードパスと、
長いのをたまに通して、それで勝っちゃった、という。


先ほどのフィールドゴールブロックリターンタッチダウンを除けば、
タッチダウン1つ(7点)とフィールドゴール2つ(6点)の点数でしかないですから、
ホント、そんな感じです。
キノシタへ通した後は、インターセプトで終わってしまっていますが)


なんか、セントルイス・ラムズマイク・マーツ元ヘッドコーチを思い出しました・・・。
・・・近いものがあるかも?


えー、まとめますと。


細かく細かくつないで、最後の詰めで失敗し続けたセンチュリオンズが、
失敗して失敗して、要所だけドーンと大きく成功したアドミラルズに負けた、
・・・と、そんな試合でした。


うわぁ、センチュリオンズ、痛いなぁ。
精神的ダメージが大きそうだ・・・。


これで、両者とも1勝1敗の成績に。
全勝はライン・ファイヤー1チームとなりました。
・・・あんまり嬉しくない展開だなぁ・・・。


ちなみに、「対戦カードの紹介」のときに書きましたが、
ここまでアドミラルズは、対センチュリオンズ戦で4勝0敗でしたが、
これで、無敗記録を伸ばして5勝0敗になりました。


センチュリオンズは、昨シーズンもその前のシーズンも、
決して悪い成績だったわけではないので、
この「相性の悪さ」は、センチュリオンズにとって嫌なものがありますね。


個人的には。


非常にセンチュリオンズに肩入れしたくなる理由が出来てしまいました。
これは、なんとしても、ワールドボウル優勝してもらわないと・・・。


当初の「希望」どおり、この対戦カードがワールドボウル対戦カードとなって、
その上でセンチュリオンズが勝ってくれたら嬉しいなぁ。


以上、NFLヨーロッパ第2週の試合の感想でした。