ルール改正



現在開かれているNFLのオーナー会議で、
いくつかのルール変更が決議されたのですが、
その中から、個人的に気になったものを2つ。


まず、タッチダウンをした後に、様々なパフォーマンス、
いわゆる「タッチダウンセレブレーション」をする選手がいますが、
今後、過度のものに対しては、15ヤードの罰退が課されることとなりました。


これについては、以前から議論の的となっていましたので、
ついにルールで反則と定められたかぁ、という感じですね。


これについて、「ファンを無視している!」というのも分かりますし、
「喜びの表現の範疇を超えていて、スポーツマンらしくないので当然」、
という意見も、まあ分かります。


ので、僕は良いとも悪いとも言いませんが。


ただ、今回の件で、非常に感銘を受けたことが。


シンシナティ・ベンガルズWRチャド・ジョンソン
ジョンソンは、数々のセレブレーションをしていることで有名ですが、
そんな彼の、今回の決定を受けての発言。


「今後も、ルールを守って『やる』よ」。


これは、なかなか言えることじゃないと思うんですよね。


普通は、「そんな馬鹿なルールは破ってやる!」とか、
「嫌だけど仕方がないから、もうやらない」とか、そんな反応になるでしょう。


これは、いろいろな方が言われていることではありますが、
ジョンソンセレブレーションは、
悪意があったり、独りよがりだったりするのではなく、
あくまで「ファンを楽しませる」ということに重点が置かれていて、
ユーモラスに富んで、見ていて楽しいものがあるんですよね。


そんな彼だからこそ、そういう発言が出てくるんでしょう。


確かに、「過度のセレブレーション」が禁止されただけで、
「過度」でなければ許されるのです。


ジョンソンが、来シーズン、どんなセレブレーションを「開発」してくるか。
楽しみにしたいと思います。


さて、もう1点は、「チャレンジ」できる範囲の拡大。


例えば、ランニングバック選手がボールを持っていて、
ディフェンス選手からタックルを受けて、倒れざまにボールを落とす、
・・・というのは、しばしば見かける場面だと思います。


ここで、ディフェンス側がボールを確保したとしても、
オフィシャルが、ボールを落とす前に「ダウン・バイ・コンタクト」、つまり、
タックルされたオフェンス選手が膝などを地面に着いていたと判断した場合、
プレーはその瞬間に終わったものとされ、したがってファンブルとならず、
ターンオーバーも無効、ということになります。


これについてのディフェンス側のチャレンジというのは、
今までは出来ませんでした。


ですので、たまにテレビ中継で解説者の方が、
「こういう場合は、一旦ターンオーバーと判定しておいて、
 オフェンス側にチャレンジさせるようにしないといけない」
というようなことを言われていたのを、
覚えていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。
(もちろん、ターンオーバーに対するオフェンス側のチャレンジはOK)


その解説を聞いて、なるほど・・・と思いつつも、
何か理不尽というか、ルールの趣旨としてどうなのよ、とか思っていたりも。


で、今回の改正で、その「ダウン・バイ・コンタクト」に対して、
ディフェンス側がチャレンジできるようになったわけです。


・・・え? そんなにインパクトは無い・・・?


いや、ホント、すっきりしなかったんですよね、あれ。
個人的には、「ナイス改正!」と太鼓判を押しておきたい気持ちです。


とりあえず、ルール変更については、そんなところで。


ところで、全然関係ない話ですが、
NFLヨーロッパの最終ロースターに残念ながら残ることができなかった、
QB波木健太郎(国内の話題なので漢字表記で)ですが、
どうやら、Xリーグアサヒビールシルバースターに、
所属することになったみたいですね。


また来期の挑戦を期待しつつ、
今年は国内で頑張ってもらいたいと思います。


しかし、Xリーグ入りはいいとして、シルバースターとはなぁ。
若手クォーターバックは、有馬隼人だけでは物足りない・・・ってことなのか?


とりあえず、春の試合を見に行こうかな。


・・・と、たまには国内のアメフトの話題も出しておいて、
本日はこんなところで。