ざっと見るだけでも、なかなか大変で



まずは、ニュースから。


昨シーズン「引退」していたWRジェリー・ライスが、
サンフランシスコ・49ersと契約する見込みのようです。


・・・と、いっても、現役復帰するわけではなく、
そのまま「49ers所属選手」として引退するためのもの。


こういったことは、よく行われますが、
引退を発表してから1年近く経ってからというのは珍しいような。


まあ、昨シーズン「引退発表」したときも、
49ersと契約するかどうか、というような話が出ていましたが、
ちょうど時期が悪く、レギュラーシーズンが始まる頃だったので、
ロースター枠の関係で、「一旦契約する」というのが難しかったんですよね。
(そのために誰かを解雇しなきゃならないので)


というわけで、今になって、そんな話が浮上してきたようです。


で、ちょっと気になるのが、
これによってライスが「2006年引退」扱いになるのかどうか、ということで。


というのも、ライスは殿堂入り確実なわけですけども、
殿堂入りの資格は、「現役引退後5年」に得られるんですよね。


昨年「引退」していたライスは、2010年に殿堂入りすると思われていましたが、
これで、1年先伸ばしになってしまうのかなぁ。


まあ、資格を得た年に殿堂入りすることは確実なので、
1年くらい、そんなに気にすることではないのかもしれませんが・・・。


・・・どうなんでしょうね?


もう1つニュース。


フィラデルフィア・イーグルスWRジェレミー・ブルームが、
インジャリーリザーブ入りするかもしれない、とのことです。


怪我自体は、「シーズン終了」というほど酷いものではないようですが、
今シーズンは、まだ活躍できる状態にないと判断され、
それならインジャリーリザーブに入れておこう、ということのようで。


もしくは、「プラクティス・スクワッド入り」という選択肢もあるようですが、
どちらにせよ、今シーズンの活躍は無くなった、ということですね。


まあ、活躍できる状態にない、と判断されたのであれば仕方ありません。
来シーズン以降の活躍に期待したいと思います。


さて、プレシーズンゲームの感想。


まずは一昨日金曜日の3試合から。


先週、「応援している選手がみんな活躍すると、嬉しいですねぇ」と書きましたが、
この日は、その全く逆で。


いやぁ、応援している選手がみんな活躍できないと、悲しいですねぇ。


まず、サンディエゴ・チャージャーズのQBフィリップ・リバーズ
先週は大活躍でしたが、今週はあまり芳しくありませんでした。


インターセプトされたこともさることながら、
全般的に切れが無かったような感じで。


まあ、プレシーズンゲームは、まだあと2週あります。
リバーズは、ここでいい成績じゃないとスターターの座が危ないとか、
そういう立場ではないので、しっかりレギュラーシーズンを見据えて、
調整していってもらいたいと思います。


対戦相手、シカゴ・ベアーズの3番手QBカイル・オートンは、凄く縮こまっている感じ。


昨シーズンは、先輩を先輩と思わないような強心臓ぶりで、
乗り切っていた部分があったと思うのですが、
そのあたりを批判されたこともあってか、完全に自信をなくしているのかもしれません。


なんか、ベアーズにはもう居場所がないのかなぁ、と思ったり。
頑張ってもらいたいんだけども・・・。


とりあえず、今シーズン、オートンが日の目を見ることはなさそうです。


さて次に、バッファロー・ビルズQBのJ・P・ロスマン


第1クォーターは、それなりにそれなりな出来に見えましたが、
第2クォーター最初のプレーでサックされてから崩れた感じで。


インターセプトリターンタッチダウンを決められ、
その後、タッチダウンも1つ決めますが、
次にサックをされたときには、ファンブルしてしまいターンオーバー


更に、第2クォーター終了間際にオフェンスが回ってきたときに、
またもサックされファンブル、そしてターンオーバー


結局、「ロスマンターンオーバー」から、計17点も取られることになってしまいました。


先週もサックは多かったのですが、
今週はファンブルしてしまったのが良くないところで。


もちろん、サックされないことが望ましいですが、
サックされてもファンブルしないようなプレーをしてもらいたいものです。


ちなみに、この日のロスマンの成績は、
パス11回中7回成功1タッチダウンインターセプトでした。


これに非常に似た成績だったのが、
クリーブランド・ブラウンズのQBチャーリー・フライ
パス11回中8回成功1タッチダウンインターセプトでした。


そして、サックを受けてファンブルし、ターンオーバーを喫したところまで似てます。
自陣奥深くだったので、即タッチダウンに結びついてしまい、これもまた悪印象。


一見、パス成功率が良いように見えますが、
感覚的には、それほど「失敗しなかった」というイメージは無いです。


ロスマンフライも、まだ「不動のスターター」と認められてはいないと思うので、
来週以降、更に頑張ってもらいたいところですね。


なお、対戦相手デトロイト・ライオンズのQBジョン・キトナは、なかなかの出来。


ここも、スタータークォーターバックが確定していないチームでしたが、
このままなら、無事、キトナスターターということになりそうですね。
これは嬉しい限り。


あと、デトロイト・ライオンズには新人Kマット・プレイターがおりまして、
(昨年のハワイボウルを見て、「素晴らしいキッカー」と感じていた選手です)
Kジェイソン・ハンソンと正キッカーの座を争っているのですが、
そのプレイターがなかなか良い成績で。


先週も1本の28ヤードフィールドゴールを成功させていたのですが、
今週は3本、22ヤード・44ヤード・48ヤードを成功。
40ヤード台2本は、なかなか素晴らしいです。


先週出場していたハンソンは、今週は出場しておりませんでした。(理由は不明)


これは、もしかすると、正キッカーの座を奪ってしまうかもしれませんね。


いや、ホント、プレイターは良いキッカーだと思いますよ。
気が早いですが、今から活躍を楽しみにしております。
頑張れ!


・・・と、以上が、金曜日3試合からの感想でした。


引き続き、昨日土曜日に行われた8試合からの感想・・・なのですが、
実は、現時点では、まだそのうちの4試合しか「Play-By-Play」を見ておりません。
というわけで、今日は4試合分だけ。


まずは、やはり気になるアリゾナ・カーディナルズのQBマット・ライナート


パス成績も良くなかったですが、スクランブルへの出方が非常に「カレッジ的」。
チームに合流して1週間も経っていないので、
当たり前といえば当たり前でしょうが、
ワイドレシーバー陣との連携があまり出来ておらず、
自分の能力だけでプレーしていた、という感じでしょうかね。


まあ、現時点では、こうなって当然、ということでしょう。
来週以降、どれだけ向上させてくるかに注目です。


で、ここで頑張れば「2番手クォーターバック」の座も見えてくるQBジョン・ナヴァーレは、
パス8回中1回成功1インターセプトという成績。


ダメダメです。
いや、ホント、ここで頑張らなきゃ、どうするよ。
こちらも、来週以降に注目。


まあ、この日は、カーディナルズオフェンス全体が「ダメダメ」という感じでしたので、
本当に頑張らなきゃいけないのは、スターター勢なんでしょうけども・・・。


次に、テネシー・タイタンズデンバー・ブロンコスの試合。


ブロンコスのQBジェイ・カトラーは、
先週ほど「とんでもなく素晴らしい」というわけではありませんでしたが、
十分に素晴らしい出来でした。


いやぁ、やっぱり凄いなぁ。
崩れないんだもんなぁ。


これで、スタータークォーターバックが全くダメな出来だったら、
「おおっ、もしやスターターが狙えるのでは!?」と思うところですが、
QBジェイク・プラマーも、さすがの貫禄というところで。


まあ、今シーズンは、「残り2週間」の活躍に期待して、
本格的な活躍の楽しみは、来シーズン以降にとっておくことにしましょう。


タイタンズのQBビリー・ヴォレックは、いまいち。
ヴォレックは、今シーズンこそが「勝負の年」だと思うので、
もっともっと頑張ってもらわないと。


なお、タイタンズのQBヴィンス・ヤングは、ランでタッチダウンを取りましたが、
ゴールライン2ヤード手前でファンブルして、ボールが前に転がり、
ゴールライン上でボールを押さえた・・・というもので、何か笑えました。
(いや、悪い意味ではなく、普通に)


ヤングにとっては、ちょいと苦い、初タッチダウンの思い出となりましたね。


そうそう、あと、ブロンコスの新人スターターRBマイク・ベルは、
先週に引き続き、素晴らしい活躍です。


このプレシーズン中に活躍できなければ、「大抜擢」が無に帰す可能性もありましたが、
これは、このままレギュラーシーズンを迎えることが出来そうですね。


かなり期待してしまいます。


それにしてもこの試合、プラマーカトラーも素晴らしい出来で、
もうこれ以上クォーターバックに仕事をさせる必要が無い、と判断したのか、
第3クォーター残り時間約9分という、まだまだ中盤の段階から、
ブロンコスは、徹底してラン・ラン・ランの連続。


その「徹底ぶり」は素晴らしくて、反則で下げられ下げられ、
ファーストダウン残り21ヤード」とかになっているのに、それでもラン。


フィールドゴール圏内に入って、「フォースダウン残り6ヤード」なのにラン。
(第3クォーターの段階で、です)


自陣10ヤード地点で、「ファーストダウン残り20ヤード」なのにラン。


そして、それでいて、どんどんファーストダウン更新しているのが、
もう、「さすがブロンコス」というしかないですね。
素晴らしいです。


さて次に、マイアミ・ドルフィンズのQBジョーイ・ハリントン


先週に引き続き、いいプレーしてるんじゃないですかねぇ。
やっぱり、多少「詰めが甘い」感じはありますが、
前半最後の「ツーミニッツオフェンス」をフィールドゴールに結びつけたあたりとか、
なかなか良かったのではないでしょうか。


このまま伸び伸びとプレーしていけば、
また近いうちに、活躍のチャンスは回ってくるように思います。


ホント、頑張ってもらいたいですね。


最後に、ピッツバーグ・スティーラーズのQBベン・ロスリスバーガー


この中間、親指を怪我してしまい、まだ完治していないようですが、
昨日の試合にスターター出場して、パス4回中3回成功1タッチダウン


・・・いや、先週も、「この「頑丈さ」はとんでもないなぁ」とか書いたのですが、
この人の体の構造は、一体どうなっているんでしょうねぇ。


そういえば、昨年だったか一昨年だったかも、
親指を怪我したまま、問題なくプレーしていたことがあったような。


交通事故の件もそうですが、決して怪我の影響が全く無いわけではなくても、
プレーには影響させないという、身体的・精神的な強さが、
ロスリスバーガーには備わっているのでしょう。


やっぱり、この人は、「特別なもの」を持っているとしか言いようがないですね。


本日は以上で。