週間オフェンスラインMVP(第8週)



さて、今週も、「オフェンスラインスタッツ」を用いた、
「週間オフェンスラインMVP」を掲載したいと思います。


まず、第8週の「ベストオフェンスライン選手」は以下の通り。

  選手名 ラン パス 反則 オフェンスライン
ポイント
LT ジョン・タイト
シカゴ・ベアーズ
24 16 0 40
LG クリス・ディールマン
サンディエゴ・チャージャーズ
42 2 0 44
C トム・ネイレン
デンバー・ブロンコス
34 1 0 35
RG クーパー・カーライル
デンバー・ブロンコス
44 1 0 45
RT ライアン・ディーム
インディアナポリス・コルツ
4 25 0 29



今週は、ブロンコス選手が2人入ってますが、
そんなに偏りがあるわけではないですね。


ただ、左ガード選手の2番手はブロンコス選手でしたし、
逆に、右ガード選手の2番手はチャージャーズ選手。
この2チームが、今週は突出している感じではあります。


どちらも、ランがよく出ているチームですね。


そして、今週の「週間オフェンスラインMVP」は、
その中から、ブロンコスの右ガード選手、カーライルになります。


カーライルは、昨シーズンの第14週とカンファレンスチャンピオンシップのときに、
「ベストオフェンスライン選手」には選出されていましたが、
「週間オフェンスラインMVP」は初となります。


昨シーズンのレギュラーシーズン終了時の通算順位は6位と、
やはり、なかなかに高順位でしたので、ようやくの受賞というところでしょうか。


カーライルは、2000年にブロンコスドラフト4巡指名されNFL入り。
その年は13試合、翌年は16試合と、試合には出場しますが、
前任者の壁が厚かったためか、なかなかスターターとなることが出来ません。


そして3年目の2002年は、出場自体、1試合に止まってしまいます。


しかし、翌年は、再び全16試合に出場し、ついに2試合にスターター出場。
更に翌年も16試合に出場し、今度は4試合スターター出場。


着実に、着実に、ステップアップをしていき、
ついに6年目の昨シーズン、全16試合にスターター出場を果たしました。


いやぁ、オフェンスラインで活躍している選手で、こういう経歴を辿っている選手って、
なかなか珍しいんじゃないですかねぇ。


ブロンコスといえば「ランオフェンス」。
そのガードスターター選手なのですから、まさしく「屋台骨」です。


苦労人カーライルが、今後、どのような活躍を見せてくれるのか、
楽しみにしたいところですね。


さて、第8週時点での「オフェンスラインベスト10」は、以下の通り。

順位 選手名 ラン パス 反則 オフェンスライン
ポイント
1位 LT タリック・グレン
インディアナポリス・コルツ
62 67 -28 101
2位 RG マイク・ゴフ
サンディエゴ・チャージャーズ
78 20 0 98
3位 LG ディラン・ギャンディ
インディアナポリス・コルツ
50 33.5 0 83.5
4位 C ニック・ハードウィック
サンディエゴ・チャージャーズ
60 20 0 80
5位 RG ショーン・アンドリューズ
フィラデルフィア・イーグルス
92 -6 -7 79
6位 C マイク・フラナガン
ヒューストン・テキサンズ
64 14.5 0 78.5
7位 C ジャマール・ジャクソン
フィラデルフィア・イーグルス
86 -6 -7 73
8位 LT チャド・クリフトン
グリーンベイ・パッカーズ
70 20 -21 69
9位 LT ルーク・ペティグー
ニューヨーク・ジャイアンツ
80 8 -21 67
10位 LG ダレン・コレッジ
グリーンベイ・パッカーズ
72 8.5 -14 66.5



じわじわ、じわじわと順位を上げてきていたグレンが、
ついに1位となりました。


同じコルツの左ガード選手ギャンディも、順位を上げて3位に。


見て分かるとおり、コルツは「パスオフェンス」が肝です。


この「オフェンスラインスタッツ」は、まず「ランブロッキングポイント」が基本で、
パスプロテクションポイント」は、それにプラスアルファ、
・・・というのが、大体の位置付けになっています。


そのため、ランオフェンスが爆発すると、割と簡単に値は上がるのですが、
このコルツの2人の場合は、そうではなくて、
じわじわ、じわじわと「パスプロテクションポイント」を上げて、
これだけの高い「オフェンスラインポイント」になっている、という感じです。
(もちろん、ランもそれなりに高いですが)


今シーズンのコルツのパスオフェンスは、本当に安定していますからね。
そういう値の動きも、非常に納得が出来ます。


2位のゴフも、先週9位からのアップ。


「ベストオフェンスライン選手」のところでチラっと書きましたが、
「右ガード選手の2番手はチャージャーズ選手」というのは、ゴフのことです。


チャージャーズは、4位にもハードウィックが入っており、
結果、上位4人は、コルツとチャージャーズの2チームで占められることに。


他にも、5位・7位がイーグルス選手、8位・10位がパッカーズ選手と、
ベスト10内の顔ぶれは、やや偏りが見られる現状となっております。


なお、先週まで1位だったニューオリンズ・セインツTジョン・スティンチコムは、
今週は11位にまで急降下。


また、2位だったカンザスシティ・チーフスCケイシー・ウィーグマンも、
17位にまで落ちてしまっています。


「ランオフェンスが爆発すると割と簡単に値が上がる」と先ほど書きましたが、
その逆もしかり。
ランオフェンスが滞ると、値も簡単に落ちてしまいます。


チーフスは、RBラリー・ジョンソンは頑張っていましたが、
この結果を見る限り、オフェンスラインとしては、
あまり良い仕事ができていなかった・・・ということになりそうですね。


以上、第8週の「オフェンスラインスタッツ」でした。