太陽に弱い、試合の見方



NFL第15週、土曜日・日曜日の試合の感想を。


ヒューストン・テキサンズのQBデイヴィッド・カーが4インターセプト
QBレーティングは「29.0」。


マイアミ・ドルフィンズのQBジョーイ・ハリントンがパス成功率29.4%。
インターセプトもあって、QBレーティングは「0.0」。


以上、第15週土曜日・日曜日の試合の感想でした。


・・・いや、感想になってないし・・・。


まあ、この2人についてはね。
これくらいで勘弁してください。


今、大ショックを受けているところなので。


なお、ドルフィンズは、第4クォーターにQBクリオ・レモンを投入しています。


今のところ、来週以降どうなるかの発表はありませんが、
どうも、「残り2週はレモンでいくべき」という論調が強いようです。


ああ、ハリントン
せっかく先週までいい流れで来ていたのに、
一気に自分で崩してしまうとは・・・。


ちょうど、今週テキサンズが対戦した相手が、
先週ドルフィンズが対戦したニューイングランド・ペイトリオッツなわけですが、
今週「大勝」しているペイトリオッツを先週「完封」したドルフィンズが、
なぜ今週は逆に完封負けをしているのか・・・といえば、
全ては、ハリントンの出来、ってことになりますよね。


試合において、クォーターバックの出来が勝敗を左右することは、もちろんよくありますが、
ハリントンって、出来の悪いときは、1人で試合を壊してしまうので、
ヘッドコーチとしても、使いにくいわなぁ。


ただでさえ「スタッツは残してないけど、試合は勝っている」というクォーターバックは、
こういうことをやってしまうと、一気に「交代」に流れが傾くことが多いですし、
ヤバいかもしれません。


それから、カーは、ちょっと前に、ゲイリー・クービアックヘッドコーチが、
「替えない」って言っていたばかりで、
だからこそ、こんな出来でも、試合を最後まで任されたのでしょうが、
あまりの酷さに、前言撤回されてもおかしくないからなぁ。


こちらも、ヤバいかも。


・・・って、なんか、今シーズンは、カーの立場がヤバい、ヤバいって、
ずっと書き続けているような気がしますが・・・。


さて、ついでながら、ドルフィンズの対戦相手バッファロー・ビルズについてですが、
こちらは、本当にいい感じですね。


先週、「これでビルズのクォーターバック論争は終わるでしょう」と書きましたが、
ちょうど先週から今週にかけての間に、ディック・ジャローンヘッドコーチから、
「来シーズンもスターターJ・P・ロスマン」という言葉が出ていました。


今週のこの試合ぶり(3タッチダウン、QBレーティング「142.5」)は、
その言葉に応えるものだったのではないでしょうか。


残り2週間、いい形で締めくくって、来シーズンを楽しみなものとしてもらいたいですね。


次は、順番が前後しますが、土曜日に行われた、
ダラス・カウボーイズアトランタ・ファルコンズの試合について。


ファルコンズのQBマイケル・ヴィックが、
タッチダウン、QBレーティング「121.0」の大活躍!


まあ、ファルコンズが試合に負けたのは、単純にカウボーイズが強かったからであって、
ファルコンズ自体は、悪くなかったんじゃないですかねぇ。


ヴィックも、いつもいつも、こういう風ならいいのに。


いや、活躍もそうですが、パス成功数はラン回数の2倍ですし、
パス獲得ヤードもラン獲得ヤードの4倍以上。


もちろん、普通のクォーターバックよりはランの比率が無茶苦茶大きいですが、
そこは、ヴィックの良いところですからね。
これくらいが、ちょうど良い比率なんじゃないでしょうか。


この試合は、カウボーイズが勝ってくれたことも嬉しかったですし、
ヴィックの活躍も嬉しかった、そんな試合でした。


さて、日曜日の試合なのですが、相変わらず、
「午後1時開始」の試合が「悲しい結果」が多くて、
それ以降の開始の試合が「嬉しい結果」が多い、という形で。


実は、この傾向は、先週より以前からもあったんですよね。


うーん、なんだろう?
僕の「見方」は、太陽に弱いのか? (どんなんだよ)


ちなみに今週は、「午後1時開始」の試合が9試合中4試合「希望通り」だったのに対し、
それ以降開始の試合は、4試合全て「希望通り」。


極端だなぁ。


そんな「午前1時開始」の「悲しい結果」のうちの2つが、
最初に触れた、ドルフィンズテキサンズなのですが、
もう1つ、「悲しい結果」で触れておきたいのは、
ワシントン・レッドスキンズニューオリンズ・セインツの試合。


なんとなくですけども、セインツ側としては、
「この差なら、いつでも逆転できる」と思っているうちに終わっちゃった・・・、
・・・という感じだったのではないでしょうか。


そういう僕も、そう思いながら見ていたのですが。


QBドリュー・ブリーズも、もちろん、いつもほどの爆発力は無いとはいえ、
調子はそこそこだったように思えましたし。


ところが、第4クォーター、インターセプトを喫してしまい、
「あれ? 残り時間を考えたらまずいんじゃない?」と思ったときには、
全てが遅かった・・・という感じで。


まあ、実際は、その後、逆転タッチダウンまであと少し、というところまで迫っていますが、
3点差が6点差になって、タッチダウンが必要になってしまった時点で、
かなり追い詰められたと言ってよいでしょう。


ホント、なんか、「あれ? 負けちゃった・・・?」という感じで、
何が良いとか悪いとか、今のところ言いようがないです。


でも、ポジティブに考えると。


セインツは、他のチームが負けて、地区優勝が決まったわけですが、
ちょっとこの負けで、「祝勝ムード」に水を差された、という感じなのではないでしょうか。


で、セインツにとってみれば、地区優勝というのは、
「達成感」を感じるには十分なシーズン結果なのですが、
ここで、その「達成感」を十分に感じられなかった分、
プレーオフでも頑張ることが出来るんじゃないかと。


・・・ポジティブ過ぎ?


まあ、来週以降、また頑張ってもらいましょう。


「嬉しい結果」からは、デンバー・ブロンコスアリゾナ・カーディナルズの試合を。


祝、QBジェイ・カトラー、初勝利!!


内容も良かったですが、まあ、勝てたことが何より嬉しいことですな。


ここまで1週1週、本当に、期待したとおりに、だんだん良くなってきています。


もちろん、「天井知らず」なわけはないですので、
そのうち、不調なときも出てくるでしょうが、
まだまだ今は、「次はどんな活躍を!?」と期待したいところですね。


あと、ブロンコスのほかの選手で言うと、
個人的には、RBテイタム・ベルよりRBマイク・ベルが活躍すると嬉しい人間なので、
この試合は、まさしく、そんな試合となりました。


それから、カーディナルズRBエジリン・ジェイムズは63ヤード獲得に止まり、
カーディナルズが勝つ条件」は満たされなかったな、という感じです。


では、「GAORA」で放送していた、
ニューヨーク・ジェッツミネソタ・ヴァイキングスの試合について。


正直、どちらのチームにも思い入れは無いので、
そんなに一喜一憂することも無かったのですが。


今更言うのもなんですが、ジェッツのQBチャド・ペニントンは、
良いクォーターバックですねぇ。(本当に今更だな・・・)


いや、以前は、全チームの試合を詳しく見ていたわけでは無いですし、
ペニントンに対するイメージは、「すぐに怪我をする」というくらいだったのですが、
この試合を見て、ちょっと見方が変わりました。


レシーバーの取りやすいボールを投げる」という面では、
今のNFLで、ナンバー1と言っても良いのではないでしょうか。


試合を見ていて、たまに「上手いところに投げるなぁ」と思うことはありますが、
この試合では、それが何回も何回もあったように思います。


ちょっと、今後、注目していきたいですね。


・・・って、ヴァイキングスの新QBターヴァリス・ジャクソンに対して、とかならともかく、
ペニントンに対して、今更言うことじゃないよなぁ、ホント。


まあ、しょうがない。
今更、思ってしまったのだから。


さて最後に、NHKBS1で放送していた、
ピッツバーグ・スティーラーズカロライナ・パンサーズの試合について。


いや、ホント、事前にも書きましたが、
パンサーズのQBクリス・ウェインキーに恨みがあるわけじゃないんですよ。


でも、「いいぞー、どんどんやっちゃえー」と、
スティーラーズディフェンスの活躍に喜んでおりました。


それから、途中から登場したQBブレット・バスアネイにも、
恨みがあるわけじゃないんですよ。


でも、最後、エンドゾーンインターセプトされたときには、
ホッと胸をなでおろしておりました。


・・・これは明らかに、スティーラーズを応援している以上に、
「QBジェイク・デローム擁護」の心が働いたものと思われます。
(あまり褒められた見方ではないが)


デロームが不調なときに、ずっと、「ウェインキー待望論」が出ており、
いやそれは違うだろう、と思っていた者としては、
とりあえず、この結果は何よりでした。


ただ、「今のパンサーズにデロームは合わないかも」というのは、
結局のところ、あるんですけどね。


ああ、パンサーズよ、どこへ行く・・・。


まあ、バスアネイは、つい先々週、デロームが怪我をしたことに合わせて、
プラクティス・スクワッドからロースターに上がったばかりですから、
来週以降、どんどん良くなってくる可能性はありますが。


いっそのこと、バスアネイが素晴らしい活躍を見せて、
デロームは「不要」になり、来シーズンは違うチームに移籍してしまった方が、
デロームにとっても、パンサーズにとっても、良い結果になるかもしれないなぁ。


・・・と、そんなことを思ってしまった試合でした。


以上、第15週土曜日・日曜日の試合の感想でした。