ボウルゲーム中盤戦の紹介(前編)



さて、カレッジフットボールボウルゲームは、現在、
着々と試合が行われていっております。


結果等につきましては、また、後日まとめて。


明日は、「J SPORTS ESPN」で「ハワイボウル」の試合放送があるので、
非常に楽しみですね。


本日は、ボウルゲーム紹介の第2弾。
全32試合の中から、中盤戦12試合について簡単に紹介したいと思います。

日付 ボウルゲーム チーム名(所属)
12月28日 インディペンデンスボウル オクラホマ州立大Big 12
アラバマ大SEC
12月28日 ホリデーボウル テキサス農工大Big 12
カリフォルニア大Pac-10
12月28日 テキサスボウル ラトガース大Big East
カンザス州立大Big 12
12月29日 ミュージックシティボウル クレムソン大ACC
ケンタッキー大SEC
12月29日 サンボウル オレゴン州立大Pac-10
ミズーリ大Big 12
12月29日 リバティボウル 南カロライナ大SEC
ヒューストン大C-USA
12月29日 インサイトボウル テキサス工科大Big 12
ミネソタ大Big Ten
12月29日 チャンプススポーツボウル パーデュー大Big Ten
メリーランド大ACC
12月30日 マイネケカーケアボウル 海軍士官学校独立校
ボストンカレッジACC
12月30日 アラモボウル テキサス大Big 12
アイオワ大Big Ten
12月30日 チックフィルエーボウル ジョージア大SEC
バージニア工科大ACC
12月31日 MPCコンピューターズボウル マイアミ大(フロリダ)ACC
ネバダ大WAC



「中盤戦」という括りは、僕が勝手に作った括りですが、
年末の4日間の間に、ぐぐっと詰め込まれて行われる12試合で、
「本格的にボウルゲーム真っ只中だなぁ」という気持ちが強くなるところです。


ざっと「所属」の欄を見ていただいても分かると思うのですが、
前回紹介した「序盤戦」とは違い、ほとんど「強豪」カンファレンスばかりなのも、
そういった気持ちが盛り上がってくる一因でしょう。


まずは、「インディペンデンスボウル」。


ともにレギュラーシーズン6勝6敗同士。
Big 12」カンファレンスで下位のオクラホマ州立大と、
SEC」カンファレンスで下位のアラバマ大との対決です。


どちらも、カンファレンス下位の成績で、比較も難しいところですが、
オクラホマ州立大は、「Big 12」カンファレンス優勝決定戦に出場したネブラスカ大に、
レギュラーシーズン中に勝っていたり、
また、最終週には、カンファレンス優勝した「注目校」オクラホマ大といい勝負をしており、
6勝6敗とはいえ、成績上位チームとも、それなりに渡り合っていた印象を受けます。


対して、アラバマ大は、フロリダ大テネシー大LSUオーバーン大といった、
SEC」カンファレンス内の強豪校には、確実に全て負けてしまっています。


こういったところから考えると、オクラホマ州立大が優位かな・・・?


続いて、「ホリデーボウル」。


こちらは、先ほどとは打って変わって、成績上位校同士の対戦。
9勝3敗で「Big 12」カンファレンス上位のテキサス農工大と、
同じく9勝3敗ながら、「Pac-10」カンファレンス優勝のカリフォルニア大の対戦です。


カリフォルニア大は、前に書きましたように、USCと共に「2校優勝」という形でしたね。


両校は、最終BCSランキングでも、共にランクインしておりまして、
テキサス農工大が21位、カリフォルニア大が18位と、ほぼ同評価。


ただし、レギュラーシーズン中の評価は、カリフォルニア大の方がずっと高く、
カリフォルニア大BCSランキングの最高位は8位でした。


カリフォルニア大は、そもそもシーズン前から評価が高くて、
開幕前の「AP通信」ランキングでも、9位になっていたりしたのですが、
初戦で強豪テネシー大と対戦し、そこで敗戦。


もちろん、強豪校が相手でしたから、評価を大きく落とすことはなかったものの、
一旦、優勝戦線からは脱落した形となりました。


ただ、その後、盛り返して、最終的にはカンファレンス優勝を果たしているのですから、
立派なものです。


テキサス農工大は、最後になって評価をぐんと上げた感じで。
何せ、最終週に、テキサス大を破っていますからね。
(つまり、オクラホマ大の優勝決定戦進出を間接的に助けたチーム、ということで)


また、その前にも、カンファレンス優勝するオクラホマ大と対戦し、
負けたものの、「17対16」という接戦を演じておりました。


評価的に考えると、カリフォルニア大が上のような気もしますが、
これは、なかなかの互角な戦いになるのではないでしょうか。


さて、同じ日にもう1試合、「テキサスボウル」。


このボウルゲームは、昨シーズンまでの「ヒューストンボウル」が名称変更したものです。


・・・地域を拡大したのか?
ああ、Jリーグの「ジェフ市原」が「ジェフ千葉」になったようなものか。(そうか?)


この試合は、「Big East」カンファレンス3位のラトガース大と、
7勝5敗で「Big 12」カンファレンス中位のカンザス州立大との対戦です。


なんといっても、ラトガース大


レギュラーシーズン中も、しばしば触れておりましたが、
今シーズンの「シンデレラチーム」の1つと言ってよいでしょう。


Big East」カンファレンスでは、西バージニア大ルイビル大、そしてラトガース大が、
ずっと無敗でシーズンを過ごしていたのですが、
この中で、最も評価が低かったのがラトガース大でした。


しかし、第9週、ルイビル大との無敗対決で勝ったのは、ラトガース大
ここで一気に評価を上げ、BCSランキングでも6位にまで上がってきました。


「もしや、全米ナンバー1・・・?」ということが言われ始めた矢先、
下位のシンシナティ大に敗れてしまい、またその後、西バージニア大にも敗戦。


結局、最終的には、BCSランキング16位に落ち着きましたが、
それでも、十分に素晴らしいシーズンだったと言えるでしょう。


そもそもラトガース大は、「初めてアメフトの試合を行った大学」とも言われており、
歴史は非常に古いのですが、ただ、ビッグゲームにはあまり縁が無く。
昨シーズン、27年ぶり2回目と、久々のボウルゲーム出場を果たしていました。


つまり、今シーズンは、それに続いて3回目のボウルゲーム出場となるわけですね。


また、第4週の後、「AP通信」ランキング入りしたのですが、
これが、なんと30年ぶりのランクインだったことも話題となっておりました。


それくらい、「弱かった伝統校」が、強くなりつつあるということは、
単に「シンデレラチーム」という言葉では表せない、そんなワクワク感もありますね。


・・・と、ラトガース大ばかりでは何ですので、
カンザス州立大についても、触れておきます。


カンザス州立大は、上記2試合に出てきたオクラホマ州立大テキサス農工大と同じく、
Big 12」カンファレンス所属校。


なんか、この日は、「Big 12」カンファレンス所属校ばかりですねぇ。


で、先ほど、テキサス農工大が「最終週にテキサス大を破った」と書きましたが、
カンザス州立大は、最終週の1週間前にテキサス大を破っています。


こちらも、「オクラホマ大の優勝決定戦進出を間接的に助けた」チームですね。
(ちなみに、オクラホマ大とは今シーズン未対戦です)


ただ、まあ、やっぱりこの試合は、ラトガース大が優位かなぁ、と思います。
というか、心情的にも、是非、ラトガース大に勝ってもらいたいところですね。


そうそう、先ほど、ラトガース大は「3回目のボウルゲーム出場」と書きましたが、
過去2回は負けているため、勝てばボウルゲーム初勝利となります。


・・・と、まだ3試合しか紹介しておりませんが、
ちょっと時間が無くなってしまいました。


すいません、続きは、明日書きます。