カーがやった
ギャランティーーーーーー!!
・・・というわけで。
本日は、昨日の続きでカレッジフットボールの話題から書こうと考えていたのですが、
こんな面白いことがあっては、こちらから書かねば。
NFL第16週日曜日の試合の感想です。
先日、ヒューストン・テキサンズのQBデイヴィッド・カーが、
インディアナポリス・コルツに勝つ、という「ギャランティー」宣言をしたらしい、
・・・というニュースを取り上げましたが、やってくれました。
テキサンズ、見事な勝利。
これが、大きい舞台なら、それこそ第3回スーパーボウルのQBジョー・ネイマスばりに、
「伝説」となるところでしょうが、如何せん、注目している人が少なすぎます。
まあ、それは仕方ないか。
先日取り上げたときから、密かに期待していたので、
試合開始後、まず「0対14」になったときから、
いつか逆転されるだろう、いつか逆転されるだろう・・・と思いながらも、
ドキドキしながら「Play-By-Play」観戦しておりました。
いや、「勝利希望」だったのは「スーパーボウル制覇してもらいたい」コルツの方ですし、
「ここでコルツが負けるのは、プレーオフに向けてどうなんだ・・・?」と、
思わないでもなかったのですが、応援しているカーの現在の「立場」を思えば、
こういう結果も悪くないなぁ、というところです。
ていうか、嬉しい!
「ランディフェンスが弱いコルツ」が負けたということで、
テキサンズのRBロン・デインの活躍に注目が集まるところでしょうが、
もちろん、デインは素晴らしかったとして、カーも素晴らしかったです。
大事なところで、大事なパスをしっかり通していましたし、
タッチダウン1つに対して、インターセプトは0。
しかも、「被サック王」カーにしては非常に珍しい「被サック0回」!
最初のタッチダウンドライブとか、むしろ「パス中心」なドライブでしたし、
最後、同点にされてから、勝ち越しのフィールドゴールに至るドライブも、
見事なツーミニッツオフェンスと言って良いでしょう。
これで、カーに対する評価が上がる・・・というか、
評価が持ち直してくれるといいなぁ。
最近は、「今年のドラフトでクォーターバックを取らなかったのは失敗だった」とか、
「来年こそドラフトでクォーターバックを取るべきだ」とか、
そんなことばかり聞こえてくるので、
カーを応援している者としては、不安ばかりが先立ちますが、
どうにか来シーズンもスターターの座を確保し、今度こその活躍を期待したいところです。
・・・って、毎年思ってるんですが。(今度こそ!)
さて、そのほかの試合。
なんか、やっぱり「太陽に弱い、試合の見方」のようで。
「午後1時開始」の試合で「勝利希望チーム」が勝ったのは9試合中3試合だったのに対し、
それ以降の開始の試合は3試合全て「希望どおり」。
・・・ここまで続くと、なんか、偶然じゃない気がしてくるのですが・・・。
前に書きましたように、「Play-By-Play」観戦は時系列で行っているので、
僕としては、「喜んで観戦終了できる」という意味で、
逆になるよりは、遥かに嬉しいところなので、まあ、良いかな。
各試合、いろいろ思うところはありますが、
シカゴ・ベアーズ対デトロイト・ライオンズのライオンズと、
テネシー・タイタンズ対バッファロー・ビルズのビルズは、
あそこまでいったら、勝ってもらいたかったなぁ。
ライオンズはもちろん、ここまでの成績を考えれば大健闘だったわけですし、
ビルズは、第4クォーター終盤に逆転された上に、しかも、
もうちょっとで再逆転・・・というところまでいきながらの1点差負けでしたし。
悔しいのなんの。
しかし分からないのは、ベアーズのラヴィ・スミスヘッドコーチの考え方。
第4クォーター、あと1点差というところまで追い詰めた段階で、
別に、怪我をしたわけでもなんでもないQBレックス・グロスマンから、
QBブライアン・グリーシーに交代させての逆転劇。
なんか、プレーオフ第1シードが決定しているので負けても構わない試合で、
「主力を温存させた」という言い訳もできそうですが、
まあ、こんなタイミングで、それは無いでしょう。
もう、プレーオフに向けて、
クォーターバックを替える口実を作っているようにしか思えません。
ベアーズが最近苦戦しているのは、ディフェンスの不調のせいだろうに。
もちろん誰も、「LBブライアン・アーラッカーを交代させろ!」なんて言わないわな。
(「ディフェンスを率いるリーダーに責任を取らせる」という意味で)
やっぱり、このチームのクォーターバックに対する「敬意の無さ」は、好きになれません。
まあ、今後の動向に注目します。
タイタンズのQBヴィンス・ヤングの「スクランブル力」は、
やっぱり、とんでもないですね。
前半終了間際のギャンブルプレー「36ヤードスクランブルタッチダウン」とか圧巻で。
映像を見なくても、スルスルと走っていく姿が目に浮かぶようです。
この後、「前半残り時間1秒」からビルズQBのJ・P・ロスマンが52ヤードパスを通し、
反則があったために、もう1プレーできて、フィールドゴール成功、
・・・という流れは、非常に見事ではありましたが、
あのスクランブルタッチダウンさえ防いでいればなぁ。
やっぱり、悔しい敗戦です。
さて、後半の「嬉しい結果」3試合も、それぞれにいろいろなことがありまして。
まずは、アリゾナ・カーディナルズ対サンフランシスコ・49ersの試合。
カーディナルズのQBマット・ライナートは好調で、RBエジリン・ジェイムズも好調。
ディフェンスもなかなか良くて、カーディナルズが14点リード。
・・・という状態で折り返した後半。
カーディナルズのオフェンスで登場したのは、QBカート・ウォーナーでした。
このとき、僕が思ったのは、ウォーナーが今シーズン限りで引退するかもしれないので、
最後に、試合の半分だけでも担当させよう・・・という心配りなのかな、と。
いや、後から考えれば、ライナートにとっても試合経験を積む貴重な機会ですし、
そういう「心配り」はあり得ないだろう、とは思いますけども。
で、まあ、後半、点差こそ詰められましたが、
ウォーナーも良いプレーを見せて、カーディナルズ勝利に終わりました。
僕は、ウォーナーを応援していますので、
理由はなんであれ、これは嬉しいことです。
で。
実際はどういう理由だったのか、ニュースを確認したところ、
ライナートが、前半最後のプレーで左肩を負傷していたことが、交代の原因でした。
しかも、なんと、これでライナートは「シーズン終了」。
うわぁ、痛いなぁ。
救いは、今シーズンは残り1試合だけ、というところでしょう。
そして。
もしかして、これで、来週の試合はウォーナーがスターター!?
もしそうなるなら、予想外のことで、非常に嬉しいところです。
先ほど書きましたように、今シーズン限りでの引退も考えられる状態で、
もう、ウォーナーがプレーする機会はないんだろうなぁ、と思っていましたので。
来週の試合には、是非、注目したいところですね。
なお、この試合、ジェイムズは105ヤード獲得だったことを追記しておきます。
やっぱり、「カーディナルズが勝つ条件」だなぁ。
次に、シンシナティ・ベンガルズ対デンバー・ブロンコスの試合。
まあまあ、試合中いろいろありましたが、
(いや、ホント、いろいろあったので、その一言で済ませるのもどうかと思いますが)
全ては、最後の最後、試合残り時間1分弱。
「17対24」の状態だったのを、ベンガルズがタッチダウンに成功。
これでオーバータイム突入か、それとも、ブロンコスのQBジェイ・カトラーが、
短い時間で素晴らしい「決勝ドライブ」を見せるのか・・・。
・・・ということを考えていた矢先。
なんと、トライフォーポイントに失敗!
正確には、Kシェイン・グレアムがキックに失敗したわけではなく、
ロングスナップのミスで、キックできなかったようです。
なんという結末・・・。
その後も、そのままでは終わらず、もちろんベンガルズはオンサイドキックを試み、
一旦、ベンガルズ側がボールを押さえて、「災い転じて福となす」か!?
・・・と思われたところだったのですが、なんと、反則でキックオフやり直しに。
そして、再度のキックオフでは、オンサイドキック失敗。
うーん・・・、やっぱり、なんという結末なのか。
ホント、いろいろなドラマがあるものです。
ブロンコスは、プレーオフ進出に向けて、かなり前進しましたね。
そして、もう1試合は、サンディエゴ・チャージャーズ対シアトル・シーホークスの試合。
先制は、チャージャーズQBフィリップ・リバーズのタッチダウンパスで、
最後もツーミニッツオフェンスで見事な逆転タッチダウンパスを通しての勝利、
・・・とか書くと、リバーズにとって素晴らしい試合だったかのようですが。
なんと、この試合、パス30回中10回しか成功していませんでした。
もう、見ていて、パスが通らない通らない。
いつもほどの「爆発力」はなかったものの、RBラデイニアン・トムリンソンが頑張って、
また、チャージャーズディフェンスが良かったのか、
それともシーホークスオフェンスが悪かったのか、シーホークス側も攻めあぐねていて、
なんとかかんとか勝った・・・というのが、実際のところでしょうね。
リバーズの不調は、この試合だけじゃなく、最近ずっとだからなぁ。
先週も書きましたが、本当に心配になるところです。
まあ、それでも勝てているし、タッチダウンパスは2本も通しているわけで、
「勝てるクォーターバック」であることは間違いないのでしょうが。
さて最後に、NHKのBS1で放送していた、かつ、「GAORA」でも放送していた、
ニューイングランド・ペイトリオッツ対ジャクソンビル・ジャガーズの試合について。
・・・なんか、同じ試合を放送されると、とても損した気分・・・。
この試合は、ペイトリオッツQBトム・ブレイディが走りまくっていて、
しかも、ある程度でスライディングするわけではなく、頭から突っ込みまくってましたが、
解説でも言われていましたとおり、
第12週のベアーズ戦以来、この「傾向」は僕も気になっています。
といっても、「ブレイディは頑張ってるなぁ」ということではなく。
これ、ビル・ベリチックヘッドコーチの「作戦」じゃないでしょうか。
クォーターバックへのタックルで反則を取られやすくなったことを逆手に取った。
ベアーズ戦のときに、アーラッカーがタックルを遠慮(?)している間に、
ブレイディが連続して走りまくって、
解説で、「アーラッカー、怒ってるんじゃないですか?」と言われていたのを、
よく覚えているのですが、ホント、怒ってるでしょう。
ディフェンス選手みんな。
もちろん、「ディフェンスの反則を取られやすい」というのは、
ペイトリオッツディフェンス自身にも当てはまっているわけで、
それを逆手に取っているのは、いわばベリチックの「防衛策」。
悪いことではありません。
完全に想像ですが、練習でディフェンス選手に、
「クォーターバックへのタックルの仕方に気をつけろ」と指導する必要に駆られた後、
この「作戦」を思いついたのではないでしょうか。
しかし、なんか歪だなぁ、という感じはしますね。
結局、その先にあるのは、この試合でもあったように、
ハードタックルによる怪我の心配なんでしょうし。
本末転倒。
解決策は、とにかく、
「ラフィングザパサー」の反則を正確に取ること(取り過ぎないこと)、
(そうすれば、ディフェンス選手も、遠慮し過ぎずに「正しい」タックルができる。
→クォーターバックも守られる)
だと思うのですが、まあ、難しいところでしょうねぇ。
とっさの判断が難しいのも分かりますから。
パスの上手いクォーターバックが、上手い判断でスクランブルを成功させるのは、
「走るクォーターバック」がそんなに好きじゃない僕も、好きなプレーなのですが、
今後、「逆手に取る作戦」が増えてきたら嫌だなぁ、
と、そんなことを思った試合でした。
・・・と、それで終わるのはなんなので。
ジャガーズのRBモーリス・ドリューは、やっぱり凄いですよね。
スターター出場というチャンスが巡ってきて、
ようやく、「最優秀攻撃新人賞争い」でも、日の目を見るようになってきました。
(ちょっと前まで、あんまり「有力」扱いされていなかったし)
いや、僕は、ニューオリンズ・セインツのWRマーケス・コルストンに取ってもらいたいので、
ドリューが受賞したら嬉しいか、と言われると微妙なのですが、
ただ、「良い」と思って注目し続けていた選手の評価が上がるのは、嬉しいものです。
以上、第16週日曜日の試合の感想でした。